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子供は見ないで!トラウマ級キモ描写のオンパレード「スケアリーストーリーズ 怖い本」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(463日目)

「スケアリーストーリーズ 怖い本」(2019)
アンドレ•ウーヴレダル監督

◆あらすじ
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読むな危険。その本は、絶対に開いてはいけない―
ハロウィンの夜、町外れの幽霊屋敷に忍び込んだ子供たちが一冊の本を見つける。
そこには噂に聞いた怖い話の数々が綴られていた。持ち帰った次の日から子供がひとり、またひとりと消えていく。
そして、その“怖い本”には毎夜ひとりでに新たな物語が書かれていくのだ。
主人公は消えた子供たち。彼らが“いちばん怖い”と思うものに襲われる物語がそこにあった。
次の主人公は誰なのか? 子供たちはどこへ消えたのか?“怖い本”の呪いからはだれひとり逃げられない―。(公式より引用)
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原作はアルヴィン•シュワルツ氏が1981〜91年に発表した児童文学「誰かが墓地からやってくる」、「死んだ男の手首」シリーズです。

当初、監督は「パンズ・ラビリンス」や「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ氏が務める予定でしたが、最終的には「ジェーン・ドウの解剖」のアンドレ•ウーヴレダル氏が監督を務め、ギレルモ氏は脚本のリライト作業に当たりました。

王道の子供向けジュブナイルホラーかと思ったら、歪な世界観を形成する不気味で個性豊かなクリーチャーの登場によりそれまでの空気感が一変します。

いじめっ子のトミーがカカシに変わる様子、親指シチュー、ルースの頬のニキビを突き破って大量のクモが飛び出すキモすぎ描写、病院に登場する怖すぎる女性の霊など

案山子のハロルド
このシーンは二度と見たくないです。
この霊のデザインが特に素晴らしいです。

子供が泣いて怯えるトラウマシーンのオンパレードで本格派のダークファンタジーホラーに様変わりします。

前述したようにひとつひとつシーンはインパクト大でとても面白かったんですが、全体通して見るとちょっと長すぎるかなとも思いました。(上映時間約110分)

途中から「面白いけどまだ続くの?」と思ってしまいました。その日の体調や気分にもよるのかもしれません。

登場人物のバランスも良く、キャラクターの見せ方もとても上手かったです。父子家庭だったり再婚だったり各々のバックボーンも程よくて、説明過多にならず見やすかったです。

主人公ステラが作家志望というのもラストに生かされるとても良い設定でした。

個人的に終わり方だけなんだかスッキリしませんでした。

事件が解決して、なんか良い感じに終わろうとしているんですけど死んだ人がそのままなんですよ。ステラは「必ず復活させる方法があるはず!」みたいな前向きなスタンスなものの、映画自体はここで締めくくられるため“ジャンプの打ち切り漫画”みたくなっていました。

この絶妙な気持ちよくない着地だけハマりませんでしたが独創的なクリーチャーの存在感や動き、トラウマ級の骨太なシーンの数々は必見です。

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