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はた迷惑な呪い【ホラー映画を毎日観る人】(248日目) 「ジェーン•ドウの解剖」

「ジェーン•ドウの解剖」(2016)
アンドレ•ウーヴレダル監督

◆あらすじ
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遺体安置所を営む検死官のトミーとその息子オースティンの元へ警察から緊急の依頼が入る。それは凄惨な殺人事件の現場で全裸の状態で発見された謎の女性ジェーン•ドウの遺体の検死解剖。いつも通り解剖をしていくが外傷は一切ないにも関らず、肺のみが焼けただれていたり、内臓が傷だらけだったりと不可解な現象を何度も目にする。嵐で外に出ることも不可能な状況で二人はそれでもなお解剖を続け、この謎を解き明かしていく。
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“面白いホラー映画まとめ”みたいなサイトを見ると大体この作品は紹介されており前々から気になっていてようやく視聴できましたが

最初から最後までずっと面白かったです!

身元不明の遺体を解剖するだけの話なのにとにかく先の展開が読めず、ここぞのタイミングでのジャンプスケアが非常に有効的で久々に鳥肌が立ちました。

トミーとオースティンの関係性も非常に良くて、仕事一筋の父トミーといつかは違う仕事がしたいと思いつつ彼女よりも父親との仕事を選ぶ孝行息子のオースティン。
お互いのことを信頼しあってるからこその最後のオースティンの選択には胸を打たれます。

背中で語るタイプの父トミー

警察からの依頼で普段通りに検死解剖をしただけなのにとんでもないことに巻き込まれてしまい本当に気の毒でしかないです。バッドエンド好きな僕でもこの作品では二人が助かる終わり方を望んでいました。

解剖が進んでいくにつれ、小さな引っ掛かりが徐々に肥大化し、いつしか気の所為では済まなくなるほどの大きな謎になる過程がすこぶる面白いです。

解剖シーンにも並々ならぬこだわりを感じます。

後半でそこへ魔女狩りや呪いの要素が加わっても前段階から地盤を固めてあるので一切違和感なくすんなりと入ってきますし、なんならノンフィクションなんじゃないかぐらいに思えてきます。

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