見出し画像

嫌なタイプのお下劣ネタの羅列!下ネタ連発すれば良いってもんじゃないでしょ「モンスター•モーテル」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(552日目)

「モンスター•モーテル」(2016)
ジョナサン•ストレイトン監督

◆あらすじ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
春休みのスタートに興奮するフレディ、ジェイソン、ブルックリン、パメラ、クリスティン、サマラの男女6人の高校生と、パメラの年上彼氏ダーク。彼らは車を走らせ、海まで行って、バカンスを楽しもうと計画していた。しかし行動開始が授業終了後だった為、移動途中で夜が深まってきてしまった。そこで彼らは、あるモーテルで休憩することに。──しかしそのモーテルには、彼ら以外に、《血に飢えたゲスト=モンスター》もやって来た!!(DMMTVより引用)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最初に言いますが、今作はまったく笑えないお下劣ネタのオンパレードで正直本当にしんどかったです。あくまで私個人の感想ですが。

私は基本的には下ネタとかは好きなほうですし、むしろ大好物です。ですが今作の下ネタの方向性はなんと言いましょうか

『イタい大学生たちが身内を笑かすために、悪ノリで下ネタばかりを詰め込んだ映画』

みたいな感じで「ただ汚いだけ」、「ただ不快なだけ」なので一切笑えません。

一応どんな下ネタだったかは後述しますが、人によっては気分を害すると思いますので一番最後にオマケとして記したいと思います。

現在、唯一配信しているのがDMMTVなんですけども、見どころとして

◇世界中のホラー映画ファンが最も信頼を寄せるホラー映画専門誌:ファンゴリアが、《『新感染 ファイナル・エクスプレス』『ジェーン・ドゥの解剖』らと並び、2016年度に製作された絶対に観るべきホラー映画ベスト10の中の1本!》(DMMTVより抜粋)

と書かれており、更には

◇ニューヨーク・ホラー映画祭を始めとした24のファンタ系映画祭で上映され、それらの映画祭で、最優秀作品賞や最優秀監督賞、最優秀主演男優賞等の受賞(DMMTVより抜粋)

といった感じで何かしらの賞をいくつか受賞しているようです。ちょっと怪しいですが…

その他にも、緊張と緩和のバランス、登場人物のキャラ設定、迫力満点のSFX等などあらゆる点を褒めちぎっています。

ですが、いざ蓋を開けてみると「新感染 ファイナル・エクスプレス」や「ジェーン・ドゥの解剖」と並ぶほどのクオリティとは程遠く、終始中身のないグダグタなストーリーに、B級映画の教科書通りの没個性な登場人物に加え、SFXなんて一秒たりとも使われていません。

DMMTVは何か弱みを握られているか、もしくは賄賂でも渡されたのかと思う出来で、見どころに記載されているような評価は一切当てになりません。

Filmarksより引用

『若い男女がバカンスの途中で訪れたモーテルでゾンビたちに襲われる』

というこれまたB級映画らしいストーリーです。

「モンスター•モーテル」と言うくらいなので狼男やらドラキュラやら魔女など様々なモンスターを見られるのかと思いきや、実際はゾンビしか登場しません。

ヒロインポジションのクリスティン
(eclipse-movie.co.jpより引用)

原題は「Night of Something Strange」で、こちらもゾンビ要素はありませんが、邦題も潔く「ゾンビ•モーテル」とでも名付けて欲しかったです。

ゾンビの数も多くないです。(eclipse-movie.co.jpより引用)

様々なホラー映画のオマージュと見て取れる要素やシーンも多々あり、例えば『性交渉でゾンビ感染』という部分は「イット・フォローズ」(2014)の『“それ”の押し付け方』と似ていなくもないですし、モーテルの支配人がカニバリズム(人肉を食べる)だったり、不気味なお面を被った息子らしきキャラが登場したりするのは「悪魔のいけにえ」(’74)のソーヤー一家のようです。

ですが、リスペクトを持ってのオマージュというよりかは『ただ好きな作品から良さげなアイデアを拝借した』という感じに見えてしまいました。

ゾンビのクオリティもいまいちで、白塗りに血糊をつけただけなので迫力はありませんし、グロ描写などもあまり良くはなかったです。

このゾンビだけクオリティが高かったです。
(eclipse-movie.co.jpより引用)

それでは最後に本作の下ネタ要素について記述していきます。(※以降、下品な表現が多くなるのでお気をつけください)

まずゾンビの感染経路は基本的に性交渉になるんですけども、事の発端としては美女の遺体(おそらくゾンビウイルスに感染している)に我慢できずに死姦してしまった男がゾンビとなり、母親やガソリンスタンドのおばちゃんを犯したことでゾンビが増えていきました。

ゾンビにはそれなりに自我があるようで、トイレに捨ててある生理用品を食べたり、男女問わずに性交渉をしようとしたりします。おそらく行動原理は性交渉なんだと思います。なので「人を襲って食べる」という王道のゾンビとは異なります。

その他にも感染者の血液や体液、更には吐瀉物からも感染するようで、大量の精子をぶっかけられてゾンビ化するといった場合もあります。“ションベンをぶっかける”という行動に関しては意味が分かりませんでした。

テコ入れなのか後半からは、伸びる珍棒や牙の生えた口のようになっている女性器なども登場しますが、あまりストーリーに活かせているようには思えませんでした。

ガソリンスタンドのおばちゃんゾンビ
(eclipse-movie.co.jpより引用)

メインとなる男女も口を開けば下ネタばかりで、とにかく男性陣はセックスしたがるし、やたらとシコるシーンがあったり、寝てる友人の顔面に屁をしたら下痢が掛かってしまったり、お調子者の男子が真っ暗な部屋で女子に挿入していたと思ったら冴えないおデブちゃんの肛門に挿入していたりと、まぁ下品です。

これだけのお下劣ネタの羅列で100分弱は流石にキツかったです。ちなみに私は途中で止めて、YouTubeのショート動画を10分ほど見て、脳を溶かしてから視聴を再開しました。

一応、エンディングでは仲睦まじいメイキングやNGの様子も見られます。

☆この度ホームページを開設しました!
もしよかったら覗いてやってください。

渋谷裕輝 公式HP↓


この記事が参加している募集

#映画感想文

67,197件

#映画が好き

3,274件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?