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これはまさしく『キラー•ドローン』!良い作品に巡り会えました。「DRONE/ドローン」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(565日目)

「DRONE/ドローン」(2019)
ジョーダン•ルビン監督

◆あらすじ
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新居で幸せな新婚生活を送るレイチェルとクリス。ある日、クリスが1機のドローンを拾ってきたことをきっかけに、自宅で不可解なことが起こり始める。レイチェルはクリスのパソコンに隣人女性を盗撮した画像を発見し、身に覚えのないクリスと険悪な状態に。実はこのドローンには、レイチェルと別れた後に連続殺人鬼へと変貌した元恋人ラムゼーの魂が乗り移っていた。(映画.comより引用)
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本日視聴した「DRONE/ドローン」という作品は

私の記事を何度も紹介してくださっているまー(旧たきみや)|雑談系noteさんが先日紹介していらっしゃった作品です。

まーさんは映画の記事だけでなく、育児日記、コーヒー、カメラ、本、更には皆大好き『ザ・ノンフィクション』についての記事などありとあらゆるジャンルを網羅しており、私はいつも感服しております。

どんな方にも絶対に刺さる記事がありますし、そのやわらかく優しい文章表現などはnoteを書くうえで非常に参考にさせてもらっております。

noteを始めたばかりの方もそうでない方もまずはまーさんをフォローすることをオススメします!

映画.comより引用

そんな今作、あらすじやまーさんの記事を読んだだけで絶対に私の好きなタイプの作品だと確信しましたが、やはりそうでした。

『連続盗撮犯だった元カレの魂が乗り移ったドローンが主人公夫婦の手に渡り、それ以来様々な怪現象に見舞われる』

という、いうなれば「キラー•ドローン」とでも名付けたくなる作品です。『殺人ドローン』という突飛なアイデアだけの作品かと思いきや、「チャイルド・プレイ」や「ハロウィン」のような80〜90年代の名作ホラーへのオマージュやリスペクトを感じる作りとなっており、しっかりとした芯のある作風なのでめちゃくちゃ面白かったです。

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ちなみに、監督を務めたジョーダン•ルビン氏のデビュー作「ゾンビーバー」(2015)もタイトルに騙されがちですがこれまた中々に見応えがあり、オススメです。

こちらは現在アマゾンプライム、U-NEXT、WOWOWにて配信しております。

映画.comより引用

『元恋人•レイチェルへの未練からドローンを用いて盗撮、更には監禁や殺人にまで手を染めたラムゼーは警察から逃走中、雷に打たれ死亡。しかし彼女への思いの強さから手にしていたドローンにラムゼーの魂が乗り移り、現在は結婚しているレイチェルのもとにやって来る。』

という、どう考えてもB級映画な内容ではありますが、非常に大真面目というかシリアスな作風になっています。

レイチェルと夫•クリス(映画.comより引用)

ドローンにはラムゼーの魂が宿っており、いうなれば人格や知能があります。そのため夫妻の夜の営みの様子や隣に住む痴女•コーリンの水着姿を収めた動画をわざとパソコンに保存し、それをレイチェルに気づかせて夫婦仲を険悪にしたり、コーリンを殺害してクリスを容疑者に仕立て上げたりもします。

レイチェルの元カレであり連続盗撮&殺人犯のラムゼー
なぜレイチェルはこんなヤバいやつと付き合ってたんでしょうか。(映画.comより引用)

更には家のセキュリティシステムを乗っ取ったり、車を操作して交通事故を引き起こそうとしたり、異変に気づいた飼い犬を始末したりと、“ドローン”という設定をフルに活かしています。しかも最新式なので最早何が起きても納得させられます。
 
音声合成アプリを駆使して喋ったり、プロペラで首を跳ね飛ばしたり、ネットで注文した新しいパーツで自分をカスタマイズして強くなったりと、「流石にそれは無理がありすぎるだろ!」と言いたくなる部分も多々ありますが、シリアステイストの話なので自然に受け入れてしまいます。

カスタマイズは兄のリッチー(画像右)にやってもらってました。(映画.comより引用)

『レイチェルとよりを戻したい』というラムゼーの目的もはっきりしているため、周囲の人間を始末しようとするのは理解できますが、ラストの展開はさすがにズルすぎるというか「二進法ってそんな便利じゃないって!」と言いたくなるところではありますが面白かったので良いと思います。

映画.comより引用

ただひとつ、中盤あたりで夫婦が捜査を依頼した探偵がドローンの残骸に残されたGPSからドローンの現在の居場所を突き止めてそれを夫婦に報告するシーンが少々気になってしまいました。

探偵のおじさんが真面目な表情で夫婦に捜査結果を報告し、「明朝、現場に向かいます」みたいな感じで電話を切ったところで急にカメラが引きになると、『トイレで大をしながら電話を掛けていた』という笑いどころを入れてきます。

個人的にはこれが不要に感じました。

真剣な表情をしていたおじさんが引きの画になったら、ズボンもパンツも降ろして便座に腰掛けていたというシーンも場合によっては全然面白いと思うんですけど、その探偵自体が全然重要なキャラでもないですし、どんな人柄なのかも知りません。なのでその様子が普段とのギャップになっているのかも分からないので個人的には無くてもいいと思います。

あと、その後の『ドローンがその探偵宅を急襲し、肛門をズタズタに切り裂き殺害。遺体の写真を夫婦に送り付ける』というシーンもそれまでの緊張感が失われてしまい、あまり好みではありませんでした。

こういうドローン視点の画があるのも良かったです。
(映画.comより引用)

あとは本当に文句の付けようがないと思います。ジョーダン•ルビン監督が自身の撮りたいものを楽しんで撮っているようですし、我々視聴者にもそれが伝わってきます。

いかにもB級の匂いがしますが、中々に凝った作りで非常に面白かったです。オススメです!

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