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桜の時期の和菓子 - 花衣(赤坂・塩野)
桜の季節を少しだけ先取りして、気分を盛り上げてくれる和菓子が「花衣」。3月のお茶のお稽古の恒例です。「花衣」といえば、東京赤坂にある塩野さん。ういろうで作られた、ひらひらと舞う桜の花びらがふんわりと寄り合っている様にその場の雰囲気も一気に春めきます。やわらかさ、形の美しさ、光が透けるようなその自然の姿は、着物をふわりと纏っている美しい女性のようでもあります。
そして楊枝で割ると、中には黄身餡が。
王維 漢詩 音にあふれる詩 お茶のお稽古より
辛夷塢
木末芙蓉花,
山中發紅萼。
澗戸寂無人,
紛紛開且落。
木末(こずえの)芙蓉花(ふようくゎ*こぶしの花)
山中(さんちゅう)紅萼(こうがくを)發す。
澗戸(かんこ)寂(せきとして)人 無く
紛紛(ふんぷんとして)開(ひらき)且(かつ)落(おつ)。
(盛唐・王維)
早春の山中の風景を詠んだ詩。
ひっそりと静まり返った山の中で
木蓮の花が赤く開いては、その花をぽとんと落としていくよ。
お茶のお家元、なぜたくさんの名前があるの?
お茶のお稽古では、避けて通れない、お家元歴代の御名。淡々斎や玄々斎という名前で親しんでいた私は、本を開いてビックリ。めちゃくちゃ名前がありました。
たとえば、裏千家十四代淡々斎は、別名・無限斎であり、別名・碩叟宗室(せきそうそうしつ)であり、別名・玄句斎である。他にもいくつかの名や号を見ることが出来る。
半ば理解するのはやめて、淡々と一番親しまれている読みだけを記憶しよう…と思っていたところ、理
利休道歌で教わった道具の扱い - あなたなら恋人の手をどのように離しますか?
2月は28日しかなく、なんとも慌ただしい月となりました。そんな時にこそお茶のお稽古で心を落ち着かせたいものです。私にとってお稽古は瞑想ツールのひとつ。お茶のお稽古でなぜ心が落ち着かと言うと、指先にまで意識を行き渡らせる所作に瞑想的な作用があるんだと思います。
今日のお稽古のハイライトは(私の中で)、柄杓を置くときの、手の作法。
炉で釜に柄杓をかける時、釜の淵に合(水をすくうカップのところ)を掛け
結界カルチャー 日本人
日本人がDNAレベルでもっている思想って、特有だなって思います。
しかも、なにげない日常の生活の中に見いだせる面白さがあります。
その中でも「結界カルチャー」は強力なひとつだと思います。
結界をつくるジャパニーズカルチャー
きっかけは土井善晴先生の講演で「お箸をなぜ横に置くか」というトークでした。
お箸で結界
ご飯を食べる時、料理と自分の間に横にお箸を置きますね。
でもコレって、アジア圏でも珍
2021年の抱負 - 自分の練習をする
年末年始の恒例──今年の抱負。
実行されている方も多いと思います。
昨年に引き続きこともかな〜り不透明な年になりそうですね。
ロンドンに住む友人曰く、現実、2021年も引き続きStay Homeな状態が続く見通しだそうです。計画を立てる行為さえ怯んでしまいそう。
そんな状況なので、2021年のnoteで、抱負を綴ろうとは決めていたのですが
何を書くかはその時に決めることにしました。
出たこと勝負
さようなら夏。さようなら水ようかん
今年の夏のミッション。それは私にとって、楽しい旅行の思い出つくりでも、水着の似合うボディメイクでもありませんでした。そもそもコロナでかなり制限されたチョイスしかない2020年の夏でしたね。それでもしぶとく立てた目標が”東京の美味しい水ようかんを制覇する”ということでした。
言っておきますが、今回目指す水ようかんは、かなりのVIPぶりです。
予約電話を事前にして、保冷剤のバッグを持参して、一切れに