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亭主と正客、どっちが格上なの?

正客ができるようになるために、勉強をするのです。
とあるお茶の先生が言っていた言葉に感動的に納得しました。実際にその先生は色んなことをご存知で、バッグには付箋が山のようにはられた古典書がはいっておりました。

一座建立という言葉通り、茶会においては主客がともにその会を作り上げるものですが、厳密に言うと、正客のほうが亭主より、一枚上手(言い方微妙💦)であるべきだそう。

というのも、正客は会話をまわし、空気を作るお役目があり、そのためには亭主の茶会のメッセージ、取り合わせに込められた想いを読み取ることができ、道具への質問や知識は当然のことながら、相客にも心をくばらなくてはならないという、すんごいタスクがあるからなんです。適切な問いの力、コミュニケーション力だって必須です。くっ、人間力(T_T)。
正客がその会の成功の鍵を握っていると言っても過言ではないんです。

お茶会に行くと、ご年配の先生方?が「どうぞ、どうぞ」なんて正客の席を永遠に譲り合っているのをよく見かけます。その風物詩にヤングジェネレーションの未熟者のわたしは、どこか「でた、恒例の茶番劇」なんて思っていましたが、そういう話を聞くと、自分の甘さにハッとしたりする今日このごろでした。

イライラのひとつの原因って無知なんだっていう気づきも、おまけでついてきたり。お茶って深い〜

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