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結界カルチャー 日本人

日本人がDNAレベルでもっている思想って、特有だなって思います。
しかも、なにげない日常の生活の中に見いだせる面白さがあります。
その中でも「結界カルチャー」は強力なひとつだと思います。

結界をつくるジャパニーズカルチャー
きっかけは土井善晴先生の講演で「お箸をなぜ横に置くか」というトークでした。

お箸で結界
ご飯を食べる時、料理と自分の間に横にお箸を置きますね。
でもコレって、アジア圏でも珍しく、縦にお箸をおく国のほうが多いのです。
なぜ?
「それは神(=自然)である食物と、人間の間に結界をはる行為」。
だからだそうです。
なので、
「いただきます」と手を合わせて拝み、
結界を破って神の恵みをいただく、というわけなのです。

思想を日常の所作に落とし込んでいるんだって気が付いた。
(詳しくは知らないのですが)禅僧がすべて所作が修行と言っていたのもこういうことなのか!と。

それで思いを馳せてみた。

玄関で結界
外から帰ってきた時。玄関で靴を脱ぎますね。
これも結界に入る儀式なんじゃないかと思うのです。
そして靴を揃えて結界を守る。

扇子で結界
畳の間にはいる時には
扇子でミニ結界まで作る日本人。
扇子を横に置き、一礼をし聖域に入ります。

相撲の土俵もそうじゃない?
他にもたくさんありそうです。
ハレとケ、神と人間。
八百万の神だからこそ
そこかしこに宿る神性を見出せる。
根底に流れる自然への畏怖の念をも感じます。

「そういうものだから」「伝統だから」と何気なく行ってきた、
日常的な行為が、グンと深みを帯びて面白くなってきました。

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