書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 432
「人格二個持ちなんて、とんだキメラだね。流石、あたしだ。やることがえげつない」
「「黙りなさい、勇者アレン! オルテュギアーを、この世界を、貴女の好きにはさせない」」
「あははははっ! それでいいんだよ。イーダスは本当に臆病者だった! 自分の罪に向き合わずに、あたしのいいようにされたんだからね」
「――!」
優越感を滲ませた紫の瞳は、アマーリエだった部分を刺激した。
いつもいつも自分を見下し、愛されていることに優越感に浸っていた幼い瞳。無邪気さゆえの残酷さで姉たちを傷つ