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書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 443

「プラスとマイナスの魔力をぶつけ合い、疑似的なブラックホールを作る魔法か。どうして、この空間に放り出されたのか理解できたよ。けど、よりにもよって、結果的にひどいことをしたな」

 ティアたちの魔法を分析したアステリアは、渋い顔で眉根を寄せる。アレイシアが切り裂いくことで、直撃を免れた「白い北極星ブラン・ポレールは「黒い北斗七星ノア・グラン・シャリオ」は開いた空間に吸い込まれて、黒と白の螺旋を描き、空間の向こう側に吸い込まれていったのだが、進路方向には寝静まった街並みがあった。

――ドッ!!!!

 プラスとマイナスの相反する魔力が、建物に着弾するのが見えた。
 コンクリートとガラスが砕け、悲鳴と轟音が響くも、空中へ飛び散るはずだった瓦礫が動きを止める。
 ゴウっと音を立てながら風が吹き、着弾した部分を中心に黒と白の渦が巻いて周囲の物体を吸収し始めた。
 圧倒来な力で際限なく吸い込み、地面がクレーター状に広がり、夜空の雲すらも吸収し始める。

 あまりにも現実離れした光景にカーラは絶句した。
 さすがのティアも、目の当たりにした威力に焦りの色が浮かび、ニーケだけが変わらずに攻撃を続けている。

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