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フリーランスとして生き残るためのマインド②人付き合い編

フリーランスは常に生存競争に晒されています。
今日仕事があっても、来月、来年仕事がある保障はどこにもありません。

僕がフリーランス作曲家として生き残るために大切にしていることを2つの記事に分けて紹介します。
この記事はその2つ目です。

▼1つ目の記事はこちら


「自分」とは関わってきた全ての「他者」で構成されている

これは持論ですが、何もないところから「自分」が生まれることはありません。
「自分」とは必ず、これまで5感を通して得たもの、感じたもの、考えたもので構成されています。
先天的な要素は?という質問が飛んできそうですが、それらは全て両親という他者によって形成されています(屁理屈ですが)

育ってきた環境、関わってきた人、取り組んできたもの等の影響を色濃く受け、意識的/無意識的にそれら吸収して自分のものにすることで、思考・行動・情緒のパターンが形成されていきます。

全ての出会いが自分の人間性を向上させる

ですので誰とも会わず、文化的なもの(文章・映像・音楽等)に触れることも無ければ、自分はアップデートされません。
そうなれば例えば古い考え方に囚われ続けることになるかもしれませんし、ロジカルな思考や面白い(interesting、funny両方の意味で)話を出来なくなるかもしれません。
人間性が向上しない、つまらない人間になってしまうということです。

人を知らない、ものを知らないというのは人生に於ける最大の損失です。
何もない空っぽの自分のままでは、出会った人から面白い、関わる価値のある人間だと思ってもらうこともできません。
そうなれば尚のこと人から得られるものが減ってしまい、自分の人間性を向上させる機会を損失してしまうという負のスパイラルに陥ってしまいます。

仕事をしようが、人と関わろうが、娯楽や趣味に打ち込もうが、何をしても無駄ということはありません。
失敗も成功も、全て自分の行動変容に繋がります。
どんな人との会話も、その一つ一つが自分の知識や思考パターンを構築してくれます。
文章・映像・音楽・芸術などの作品にのめり込めば、情緒やクリエイティビティに良い変化がもたらされるでしょう。

しかし短い人生ですから、生涯を通して会える人、触れられるもの、行ける場所、読める本、聴ける音楽、観られるアニメ、打ち込めるスポーツなど、経験できる物事の数はあまりにも少ないです。
何もせずに時間だけが過ぎ、知らない間に何もない、つまらない人間になることは避けたいですね。

人を応援する人は人から応援される

フリーランスは基本的に孤独ですが、困ったときに力を貸してくれる仲間は必要です。
(ここで言う仲間とは一緒に遊ぶようなプライベートな関係ではなく、一緒に高みを目指せる仕事仲間のことです。)
仕事が無いとき、一人じゃ出来ないことを手伝ってほしいとき、誰かに聞いてほしい悩みがあるとき、そんなときに頼れる仲間がいない・少ないのは悲しいですよね。

いざというときに人に力を貸してもらうためのシンプルな方法として、普段から人を助ける、応援するというものがあります。
見返りを目的に人助けをするというと聞こえが悪いですが、人のためにもなり、更に自分のためにもなるような行動が悪いこととは僕は思いません。
世の中は助け合いで成り立っていますし。

自然と人が集まってくるような人気者っていますよね。
残念ながら僕はそういう人間ではないのですが、僕の周りにはそういう人がたくさんいます。
皆それぞれ人を惹きつけるような魅力を持っているのですが、全員に共通しているのは、誰かのためにフットワーク軽く動けるということです。
僕も何度も助けてもらいましたし、その人が困っていたら積極的に助けたいと思っています。
そして、僕もそんな人間になりたいな~と思っています。

「自分はこんなに頑張っているのに誰も見てくれない、助けてくれない」
なんて思っていませんか?

目線を自分の内側ではなく外側に向け、頑張っている人を応援し、困っている人がいれば声をかけてみてください。
その積み重ねがあなたの人徳として積み重なり、次第にあなたの周りには人が増えてくると思います。

飲み会や遊びの誘いは基本的に断らない

前述の通り、人と関わることが人間性を磨くことに直結します。
ですので人と関わる機会は多ければ多いほど良いですし、交友関係は深ければ深いほど、広ければ広いほど良いと思います。

飲み会などの遊びの場は即ち人との交流の場ですから、まさに自分を中身のある面白い人間にし、更に仲間を増やし、信頼関係を高めるための絶好の場です。

誘いを断ることでそんなチャンスを無駄にしてしまうことは本当にもったいないので、僕は基本的に仕事があったとしても、人に迷惑をかけないのであればスケジュールを変更して誘いに乗ることを優先するようにしています。
昼でも夜でも、平日でも休日でも関係ありません。
フリーランスの利点ですね。

もちろん都合がつかず泣く泣く断ることになることはあると思いますが、断るときはなるべく代替案(別日の提案等)を提示するようにしましょう。

ただ「予定が合わないから行けない」とだけ伝えてしまうと、
「本当かな?」
「会いたくないんじゃないのかな?」
「ノリが悪いな、もう誘わないでおこう」
などと思われてしまう可能性があるからです。

「誘えば必ず来る人」になれれば勝ちです。
どんどん誘われるようになりますので、人と交流する機会がぐんと増えます。
逆に3回連続で断ると、二度と誘ってくれなくなるような気がしています。

フリーランスは"一人"で生き抜くことになりますが、"独り"では到底戦えません。
孤独と孤高は別物です。はき違えないようにしましょう。
互いを磨き、ともに支え合う仲間を増やすためにも、飲み会や遊びの誘いは可能な限り断らないようにしましょう。

上手くいったら誰かのおかげ、上手くいかなかったら自分のせい

フリーランスは(一見すると)何でも一人でこなすので人への感謝の気持ちを忘れがちですし、自分が頑張っていることを自分が一番分かっているので、失敗したときに人のせいにしたくなりがちです。

その成功は本当に自分一人で成し得たのでしょうか?
その失敗は本当に自分のせいじゃないのでしょうか?

何かあるたび、よく考えてみるようにしています。
最初は自分のおかげ・他人のせいと思っていたことでも、よくよく考えてみるとそうでないことがしばしばあります。
それを発見することで、ほんの少し、人間として成長できると思っています。

他人への感謝を忘れたり、何でも他人のせいにするような人間に成長はありません。
成長の無い、体だけは大きい"小さい人間"のところに人は集まってきません。
そうなれば、次第に"独り"になってしまうかもしれません。
そんなのは嫌ですね~


いかがでしたでしょうか。
参考になりましたら幸いです。
また次の記事でお会いしましょう。

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