見出し画像

オンラインライブを観た⑳(9.20吉澤嘉代子/9.27フルカワユタカ×Base Ball Bear)

9.20 吉澤嘉代子 「通信すなっく嘉代子」

昨年、伊澤一葉と回ったアコースティックツアーにて行われていた、吉澤嘉代子がスナックのママに扮する茶番企画を配信ライブとしてリブート。ギターの伴奏者として君島大空を招き、スナック風のセットで愛犬ウェンディちゃん(喋る!)を君臨させるなど、色々と情報量の多い画面。だが歌はいたって真っ直ぐ、そして豊かな響き。「綺麗」での突き抜けるようなファルセット、「月曜日戦争」のコミカルなポップさ、「地獄タクシー」のブルージーな歌い回し。個人的には大好きな「えらばれし子供たちの密話」のテイクがあまりにも最高で大興奮。君島のアタックの強いギターと吉澤のスムースに流れてゆく艶やかな歌声の相性は抜群だ。最後の歌い上げも絶品であった。

スナックに届いた視聴者からのコーナーでは自ら質問を選び取りながら、一緒に悩んでしまうなんとも頼りないママであったが、これもまたある意味では真剣さの表れだろう。まったりしたムードを維持したまま、夏から秋へをイメージさせる並びとして「よるの向日葵」「残ってる」を立て続けに披露。伴奏者が変わると雰囲気をがらりと変える。君島の爪弾くフレージングでより幻想的かつ遠い記憶のような質感へとドレスチェンジされた2曲だ。

というか、始まってからずっと思ってたのが君島くんも歌いなよ、ってことだったのだけど、終盤で披露されたのは「東京絶景」の君島大空とのデュエット!君島くんがソロで、オンライン版「森、道、市場2020」で歌っていて、そのどこかへ飛んでいきそうな美しさに絶句していたのだがこの度本家本元とのコラボレーション。君島がハイ、吉澤がロー、とひとくちには言い切れないような絶妙過ぎる声のまじり。このユニット、今後も伸びていきそうだ。ライブの終わりにはビクターエンタテインメントへの移籍の告知が。新天地でも、またこれくらい自由でフレキシブルな存在であって欲しい。

<setlist>
1. 綺麗
2. 月曜日戦争
3. えらばれし子供たちの密話
4. 地獄タクシー
5. アボカド
6. よるの向日葵
7. 残ってる
8. 東京絶景
9. 抱きしめたいの


9.27 フルカワユタカ 「オンガクミンゾク」 Vol.03 [ゲスト:Base Ball Bear](アーカイブ9.28迄)

ベボベ不足に陥ってたので観た、というのが正直なところなのだけども非常に有意義で楽しい放送だった。先月のSMAイベントまでフルカワさんはおろかドーパンすら聴いてこなかった人間なのだけど、この日をもってすごく好きになるくらいにはフルカワさんの曲も凄く良かった。特に「真夜中のアイソレーション」、これはびっくり。こんな淡々と沁みさせてくれる曲があったなんて。そこからベボベの「The End」にシームレスに繋いだ流れも最高。こういう企画性の強いセトリには珍しい、深く深く入り込んでく感じ。

フルカワさんといえばベボベ最大のクライシスだった2016年の春ツアーを乗り切ったサポートギタリスト。「曖してる」とか「LOVE MATHEMATICS」とかその時聴いたなぁと。あの時も、フルカワさんの弾くギターには大人っぽい余裕を感じていたけれど、こうやってしっかり聴くと細かいところで豪快に展開させてたりしてて面白かった。最後にやったコラボ曲も小気味よく踊れてすごく良かった。ここにきてまさかフルカワユタカが気になるアーティストになっていくとは。ベボベのよい後輩っぷりも観れる良い番組だった。

<setlist>
1.ゲッコウとオドリコ(フルカワユタカ)
2.曖してる(Base Ball Bear)
2.Transient happiness(DOPING PANDA)
4.LOVE MATHEMATICS(Base Ball Bear)
5.真夜中のアイソレーション(フルカワユタカ)
6.The End(Base Ball Bear)
7.コトバとオト(フルカワユタカ)

#音楽 #日記 #備忘録 #ロック #邦楽 #邦ロック #ライブ #ライブ日記 #ライブレポート #歌謡曲 #イベントレポ #JPOP #シンガー &nbsp; #コラム #エッセイ #音楽コラム #バンド #吉澤嘉代子 #君島大空 #フルカワユタカ #BaseBallBear

この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?