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居場所がない(留学5ヶ月目)

カナダに来て、早いもので5ヶ月が経つ。

わたしはここ最近特に、カナダにいる意味がわからなくなってきていて、毎日鬱のような症状に悩まされている。


6月初めに、通っていた語学学校を辞め、次に入学する学校までの5ヶ月間で、できるだけ稼ぎつつ英語を勉強して、ある程度英語を話せるようにしてから次の学校をスタートしようと思っていたのに。


英語の学習はほとんどできていないし、今月の目標額は達成するのが厳しい状況である。


そんな中、わたしの数少ないカナダでできた友達が、日本に本帰国することが決まった。元々同じくCOOP留学で1年半以上同じ学校で過ごす予定だった友人も、プログラムを変更し、早期帰国を決断したのだ。


これ以来、わたしも日本へ戻るという選択肢が自分の中に少しずつ現実味を帯びてきたような気がする。

カナダでしかできないことをしたかったし、カナダでしか経験できない仕事をしたかった、カナダでパートナーを見つけてみたかった、でもそれは全て英語ができなければスタート地点にも立てない。

今のわたしは何よりも、稼ぐことに主体を置きすぎているため、英語の学習まで頑張る気力が残っていない。

同時に、痩せたいという気持ちもあり、パーソナルトレーニングに通っているが、これもまた全く上手くいかない。もうすぐ8月が終わるというのに体重にさほど変化はなく、もう何もかも上手くいかなくて鬱に近い症状になっているのだ。


もう、全てに疲れていて、日本にいた時のように、死にたい消えたい終えたいと、思いながら号泣しながらうなされて眠りにつき、何のためにカナダに来たのか分からなくなっている。

特に、ストレスの要因となっているのが、シェアハウス。

わたしのシェアハウスは、わたしと年上女性の2人暮らしなので、一般的なシェアハウスと比べるとかなり静かで快適なほうだとは思う。


それでも、わたしにとって、自分だけの空間が限られた時間しかないというのはとても苦痛で、5ヶ月目にしてかなり疲弊してしまっている。

ルームメイトは基本的にリビングにいて、常にキッチンを利用しており、わたしは自室に篭っている。時間を気にせず、リビングで大声で電話をするルームメイトに気を遣って、自室で1人静かに過ごすわたしはとても惨めで、押さえつけられているような感覚。

ルームメイトは英語が話せないので、会話をすることはなく、コミュニケーションを取らなくてよいので楽なのだが、わたしひとりの時間というものが、コントロールできないので、そこにストレスを感じているのだろう。


わたしには、人と暮らすということが心底向いていないのだと、より強く感じた。


日本であれば10万円以下でそこそこ良い一人暮らしができた。でも、カナダでは、家賃16万円でシェアハウス、これでも安い方だと思う。

物価は高く、何を買うにしても日本の3倍くらいはする。ティッシュ6箱で$10(1000円)なのだから、日本円で稼いでいるわたしは発狂しそうになる。


稼ぐのが好きで、稼ぐことが楽しくて仕事をしているのに、生活するだけで3倍もの費用がかかるカナダでの暮らし、わたしは何をしにカナダに来たのか分からなくなりながらも、必死に毎日もがき生きている。

家にいても居場所はなく、かといって日本に帰っても居場所はない。どこにも居場所はなくて、話せる相手も、受け入れてくれる人も、好いてくれる人もいないという現実。わざわざカナダまで来たのに、何の努力もできずただ楽なことしかしないこんな自分が誰かに必要とされるわけがなくて、居場所がないのも当然なのだ。


どこにいても、文句ばかり言っては努力しない、ただのゴミなのではないかと、自分のことが嫌になるし、生きているのも嫌になる、できればさっさと消えてしまいたいと何度も何度も考える。

合う大陸で暮らせば幸せになれると、信じていたが、幸せになれる人は努力した人だけだ。

今のわたしは、生まれてきてよかった、なんて思えない。これまでの人生を振り返っても、そうは思えない。自分の居場所すら自分でつくれないのに、今後どうしていけばいいんだろうか。

明るい未来なんて想像ができない。毎月くる生理前の鬱に打ち勝てる日がくるとも思えない。そもそも、楽しいとか幸せという感情がわからない。何をしていても辛い。頑張り方もわからない。

24歳にもなって、情けない。
これ以上歳をとりたくないと強く願う。