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妻に働かずにいてもらう理由<続編>

今回はこの記事の続編です。妻に働かずにいてもらう、キツイ働き方をしないでいてもらう理由について、これまで無意識に思っていたけれど言語化できていなかったことがあったので、それを記載します。


1.働く女性が本当に幸せか

結論だけ先に書くと、妻にフルタイム正社員になってほしくない別の理由は「私の身近にいるフルタイムで働いている女性が、とても幸福そうには見えないから」というものです。

男女平等社会や女性の社会進出には私は全面的に賛成ですし、男性も女性も同じ生き方、働き方、選択ができることが望ましいと思っています。そこは誤解していただきたくないので、きちんと強調しておきます。

ただ、終身雇用される身分で10年働いてみて思うのは、流動的な身分で働く女性の方が、非流動的な身分で働く女性よりも、少なくとも私の周りを見る限り、幸福度が高そうだということです。これは主観ですし根拠はありません。単純に、前者の方がニコニコしていたり精神的に余裕がありそうな人が多く、後者の方が人の悪口を言っていたり、物の言い方がきつかったり、攻撃的な言動全般が多いなと感じるだけです。

女性の活躍の機会が増えるのは良いことですが、日本の会社文化で生き残る女性は、結局、オジサン社会のマインドに追従するような人が多くなるので、男性が女性に変わったからと言って、劇的に変わるわけではないんですよね。

総合職と一般職の女性を比較すると、一般職の女性の方が、仕事に対する考え方もラフで、あくまでも仕事は生活のためっていう割り切った感じがあるので、一緒に働きやすいですが、総合職でバリバリやっている女性は、個人的な感情や競争心を剥き出しにしているので、努力や組織への貢献度が大きい一方で、結局、オジサン達みたいに部下を休職に追い込んだり、息苦しい社会を再生産しているだけになっています。

こう書くと、さらに嚙み砕いて考えられます。それは「余裕のない生き方」「必死な生き方」をすると人は攻撃的になり、それがその人の人生の方向性を決めてしまうということ。そしてそれが家庭に持ち込まれないわけがないということ、それが私の考えです。

2.ただ笑顔でいてくれること以上に欲しいものはない

妻がフルタイム正社員終身雇用で昔のように働けば確かに金銭的な余裕はかなりできます。ただ、それで妻がストレスをためたり、正社員時代のように完璧主義を追求してセカセカしたりと、気持ちに余裕がなくなったり笑顔が少なくなったりするのであれば、金があっても何の意味がないです。それなら、子供を持たずに金の余裕を作ったり、物欲を捨ててコンパクトな家で暮らした方が百倍マシです。

○○しなければらないという使命感から、努力を惜しまない人たちはすごいと思います。仕事も育児も一生懸命やる女性は本当に尊敬します。けれども、年中イライラして職場で他の人にキツイ物言いをしたり当たり散らしている人たちをたくさん見ていると、そこまでイライラするなら頑張るのを辞めればいいのに、と思います。

どんなに向上心があって真面目で努力家でも、他人を傷つける言葉を人にぶつけるような人とは絶対に一緒に暮らしたくないし、必死な人は執着心も強いので、物凄い疲れると思ってしまうんですよね。

残念ながら周りの「働く女性」に「キツイ」タイプが多く、バリバリ仕事をする女性に対して、その選択自体は良いものだと思う反面、人間的に親しみやすい人や仲良くなりたい人があまりにも少ないです。

そして、妻はこういう「キツイ」人じゃなくて良かったし、そういう人を配偶者にできた自分は限られた幸せ者だと、心底思うわけです。

3.幸せでさえいてくれれば毎日遊び歩いてくれても構わない

子育てに厳しい社会!仕事も育児も家事も大変!…そうやって文句や不満ばかり言いながら「老人が称賛する」生き方を選択する女性が会社で幅を利かせて私のような人間をイビリ倒している一方で、無理はせず、素直に配偶者を頼って自分のやりたいことをやって毎日楽しそうに過ごしている女性もいる。これは雲泥の差であり、周囲にいる人間への影響を考えればなおさらです。

大学に通う妻やその友人知人を見ていると、逆に、フルタイム正社員労働をしながらカツカツの生活で育児をすることが、異常な生き方なんじゃないかなとさえ思えてきます。そんなに苦しい生活をして、周囲や社会に怒りを剥き出しにしてまで、自分の子孫を残す意味はあるのだろうか、と。

夫として、毎日顔を合わせて同じ家で暮らす相手として、どっちを選びたいかっていう話なんですよね。もちろん、後者の場合はよほどの金持ちでなければ、子供・家・車などへの投資はないものとなりますが、それでも、前者よりは絶対に幸福だというのが私の考えです。キツイ人といると脳が委縮しますから。

妻も今はパートタイムとして働いていますが、妻がそれを望み、かつ、楽しい人と、楽しい環境で、楽しい仕事をできるから、始めたものです。だから、毎日面白そうにそのことを共有してくれます。それが私にとって何よりありがたいことか。ただ会社組織の茶番に付き合っている味気ない自分の昼間の時間が消耗される代わりに、建設的な時間を過ごした妻がそれを分けてくれる。二人で消耗するよりも、遥かに合理的です。

苦労して苦しんでいつも難しい顔をしてイライラするために結婚したんですか?決してそうではありません。もちろん、中にはバリバリ総合職で働きながらも気持ちに余裕がある人もいるでしょう。しかし、気持ちの余裕が生まれるのは、無駄や回り道を許容でき楽しむ物理的余裕があってのことだと思います。それがある人とない人、どっちと結婚したいですか?私はそれを結婚相手の条件にしていました。自分の金や財産で相手が楽をすることに不寛容な人もいますが、相手が笑っていることが、どれほど自分の人生にとって有益なことか、一度考えてみると、人生変わります。本当に。

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