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私だけの「    」と、君だけの「    」に。 【読了】 恋に至る病

私だけの「 」と、君だけの「 」に。 【読了】 恋に至る病


Story

転校初日、僕は自己紹介に大失敗した。そんな僕を救ってくれたのは、夜河景(よるがけい)。彼女は全員に公平に優しく、クラスの皆に愛されていた。対して僕は自己紹介すらも失敗するような人間だ。そんな僕と彼女は ただのクラスメイトのはずだった、あの時までは。そうして僕は 彼女のヒーロー になった。
僕と彼女は、あまりに釣り合わない。だから数年後 彼女が「私と付き合ってくれる?」と言った時、僕

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お話 と お喋り のすれ違い

お話 と お喋り のすれ違い

久しぶりに飛行機で東京へ。雲の上から雲を見て、本を読みながら「そうか。」と思った。

本の紹介みたいなことを少し

読んでたのは昨晩買った「タイタン」(著 野崎まど)

飛行機の中で読もうと買ったのに、搭乗ゲートに並んだ時には残り20ページ。

私はAIやロボットが登場する話が好きで、今回も、さらっと… 私にしては比較的 軽い気持ちで選んだ本だった。

読み始めはとても軽くて、新しい世界を見てい

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感情を感じたい、私は本を読む

感情を感じたい、私は本を読む

本を読む、涙が溢れる。
ページをめくる、文字が滲む。
物語が響く、涙を拭う。
本を閉じる、何とも言えない感覚が心を満たす。

それは感動だったり、疑問だったり、同調だったり、虚しさだったり。
読んだ物語によって変わる。

1つ変わらないのは、読んでいる瞬間から感情が溢れるということ。

本を投げたくなることもある。
あっけに取られて頭が真っ白になることもある。
でもそれは、感情が溢れているからだと

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私の絶望が小説になっていて 【読了】 猫狩り族の長

私の絶望が小説になっていて 【読了】 猫狩り族の長

共感の嵐が吹いた小説を紹介します。

『猫狩り族の長』麻枝 准公式HP Amazon

間違いなく、今年1番笑った小説でした。
十郎丸の死にたい理由が、私の死にたかった理由とあまりにも似ていて、似すぎていて「そうそう、そういうこと!」と、共感の嵐が吹き荒れて、読み進めながらずっと笑っていました。からの号泣。私はこの物語に救われました。私だけじゃないのだと、そう思えました。

死という希望時椿

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