夕書房

茨城県つくば市を本拠地とするひとり出版社。2017年より人文・芸術書を中心に刊行しています。こちらには連載や新刊にまつわるエッセイ、イベントレポートを掲載します。https://www.sekishobo.com/
    • もっと知りたい『そこにすべてがあった』

      『そこにすべてがあった——バッファロー・クリーク洪水と集合的トラウマの社会学』(カイ・T・エリクソン著)の刊行記念イベントやフェアのレポートです。

    • 土着への処方箋 ルチャ・リブロの司書席から

      誰にも言えないけれど、誰かに聞いてほしい。 ここは、そんな心の刺を打ち明ける相談室です。 奈良県東吉野村で「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」を開く本のプロ、キュレーターの青木真兵さんと司書の青木海青子さんが、閲覧室に並ぶ2000冊を超える人文系の図書の中から、あなたのお悩みにぴったりな3冊を処方します。 毎月10日更新。お悩みは info@sekishobo.com へ。

    • [夕書房連続講座]これからのレッスン

      夕書房やその著者たちが今気になっている社会問題についての対談、作品の世界観を伝える講演やワークショップなど、本を媒介に世界への認識をさらに広げるオンライン講座のご案内とレポートです。

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    本が語ること、語らせること/青木海青子

    本が語ること、語らせること青木海青子=著本を真ん中にすると、自然と心が開放されていく。本に助けられてきた司書が語る、本と図書館と人生のはなし----------奈良県東吉野村に借りた古民家の自宅を「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」として開いて6年。夫・青木真兵とともに、山村にひっそりたたずむこの図書館を運営してきた司書・青木海青子による、初めてのエッセイ集です。人と接するのが苦手で、本という「窓」を持つことで心に明かりを灯してきた著者が、自らの本棚を開放することで気づいたのは、「図書館」の本質的な効用でした。本棚を前に、まるで鎧を脱ぐようにぽつりぽつりと悩みを打ち明け始める人、お互いの新たな面を発見する友人同士、世界とつながる感覚を得る人……。金銭の介在しない「彼岸の図書館」で静かに生まれる知と心の不思議な循環は、読むということ、本がそこにあることの新たな可能性を示唆しています。ルチャ・リブロで日々行われている独自のレファレンスサービスの延長として、身近な人から寄せられた悩みに青木真兵とともに3冊の本で答えた8つの記録[司書席での対話]も収録。本好きな人、日々の生活に頑張りすぎている人にそっと手渡したい、気持ちがほぐれる優しい一冊です。*活版印刷の小さなしおり付き。-------私はルチャ・リブロを開けることを通じて、「閉じた世界に窓をつくろうとしている」のかもしれません。つくろうとしているのは、自分自身のためだけでなく、みんなで一緒に外を眺められる広くて大きな窓です。(本書より)-------[目次]はじめにお元気でしたか窓を待つ司書席での対話1 コロナ禍でリアル会議、どうする?「公」を作る司書席での対話2 「婚活」を始めたけれど謎のおかえし待つのが好き司書席での対話3 働かない夫となぜ暮らしているのか自助を助ける他者を知る仕組みとしての図書館怪獣の名づけと司書席での対話4 自分を語る言葉が見つからない本が語ること、語らせること本に助けられた話1 二冊の絵本本に助けられた話2 「わたしは疲れてへとへとだ。一つの望みも残っていない」司書席での対話5 「趣味」と言われて蔵書構築の森言葉の海に、潜る、浮かぶ司書席での対話6 評価って何?真っ暗闇を歩く七転八倒踊り司書席での対話7 最近、SNSが苦痛です司書席での対話8 自分の考えを持ちたい交差する図書館図書館の扱う時間のはなし本に助けられた話3 貸してもらった本土着への一歩[プロフィール]青木海青子 あおき・みあこ「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」司書。1985年生まれ。大学図書館勤務を経て、夫・真兵とともに奈良県東吉野村にルチャ・リブロを開設。2016年より図書館を営むかたわら、「Aokimiako」の屋号で刺繍等によるアクセサリーや雑貨製作、イラスト制作も行っている。青木真兵との共著に『彼岸の図書館——ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』『山學ノオト2』(エイチアンドエスカンパニー)がある。四六変型/並製/184頁978-4-909179-08-1 C0095装幀・有山達也装画・青木海青子
    ¥1,870
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    そこにすべてがあった バッファロー・クリーク洪水と集合的トラウマの社会学/カイ・T・エリクソン

    そこにすべてがあったバッファロー・クリーク洪水と集合的トラウマの社会学Everything in Its Path:Destruction of Community in the Buffalo Creek Floodカイ・T・エリクソン=著 宮前良平・大門大朗・高原耕平=訳圧倒的悲劇を目にし、すべてを喪い、コミュニティさえも崩れ去ったとき、人びとの心に何が起きるのか。半世紀の時を超えて響く、被災者たちの声。「集合的トラウマ」に輪郭を与えたアメリカ社会学の古典、若き災害研究者による待望の邦訳。1972年2月26日、大雨で鉱山ゴミのダムが決壊し、アメリカ・ウエストヴァージニア州の炭鉱町バッファロー・クリークは、黒い水にのみこまれた。死者125人、住民の8割が家を失った未曾有の人災は、コミュニティの崩壊をもたらし、生存者たちの心に深いトラウマを残しました。本書は、被災者への膨大なインタビューと綿密なフィールドワークで、被災地における「集合的トラウマ」の輪郭を描き出した古典として、約50年もの間、読み継がれています。 訳者は、大阪大学大学院で災害学を学んだ、当時20代の研究者たち。被災地で活動する中で、非当事者としてのかかわりに悩んでいたとき本書に出会い、被災者の空白を丁寧に読むことで聴ける声があると気づきます。東日本大震災から10 年。50 年前のアメリカの災害被災者の記録が、コロナ禍の現代を生きる私たちに訴えかけるものとは。-------「経験していない私たちには、あの日の恐怖を真に理解することはできない。しかし少なくとも、なぜ災害があのような苦しみを引き起こすのか、生き延びた人の心になぜあれほどまで深い傷を負わせるのか、察することはできる」——本書の翻訳は私たちにとって、当事者と非当事者のあわいから言葉を生み出していく作業でもありました。傷を聴くというのは、その傷を我がことのように思いなすのではなく、非当事者にはわかり得ない領域があることを踏まえた上で、それでもなお、なんとか理解しようともがき続ける人がいるということを示す行為なのかもしれません。本書は、集合的トラウマの輪郭を描き出した以上に、バッファロー・クリークでもがき続けたカイ・エリクソンの姿を留めているという点で優れた書であるのです。——宮前良平(訳者、大阪大学大学院人間大学助教)-------[目次]序章1 第1章 1972年2月26日2 第2章 アパラチアについての覚書/第3章 山のエートス/第4章 炭鉱施設の到来/第5章 バッファロー・クリーク3 第6章 傷あとを探る/第7章 個別的トラウマ:衝撃状態/第8章 集合的トラウマ:つながりを失うということ終章第二版に寄せて空白と傷:訳者解題のためのノート 宮前良平原注/索引[プロフィール]著者 カイ・T・エリクソン Kai T. Eriksonアメリカの社会学者。1931年生。マーシャル諸島での核実験やスリーマイル島原子力発電所事故、エクソンヴァルディーズ号原油流出事故など、人的災害研究の第一人者として知られる。著書に『あぶれピューリタン 逸脱の社会学』(村上直之・岩田強訳、現代人文社)。訳者 宮前 良平 みやまえ・りょうへい1991年生。大阪大学大学院人間科学研究科助教ほか。専門は災害心理学、グループ・ダイナミックス。著書に『復興のための記憶論—野田村被災写真返却お茶会のエスノグラフィー』(大阪大学出版会)。大門 大朗 だいもん・ひろあき1991年生。京都大学防災研究所特別研究員、デラウェア大学災害研究センター客員研究員ほか。専門はグループ・ダイナミックス。高原 耕平 たかはら・こうへい1983年生。人と防災未来センター主任研究員。専門は臨床哲学。兵庫県下の「震災学習」および減災システム社会の技術論を研究。四六判/上製/384頁978-4-909179-07-4 C0011装幀・川名潤装画・竹田嘉文
    ¥2,640
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    したてやのサーカス/曽我大穂・髙松夕佳

    「これはひとつの、社会運動です」——音楽家の一言に導かれ、私は「仕立て屋のサーカス」をめぐる旅に出た。音、布、光がざわめき、すべてが溶け合う舞台は、いかにして生まれたか。インタビューと対談で紐解く、舞台芸術集団の誕生と現在。-----------------音楽家・曽我大穂と服飾家・スズキタカユキらによる舞台芸術グループ「仕立て屋のサーカス」は、2014年の結成以来、1000年先まで残る舞台芸術の萌芽を求めて実験を続け、独自の世界観が国内外で喝采を浴びてきました。本書では、演劇でもダンスでもライブでもなく、そのすべてでもある公演の秘密を探るべく、メンバーや関係者、さらには彼らの公演に魅了されてきたアーティストたちへのインタビューを敢行。知られざるグループ誕生秘話や、メンバーそれぞれが「仕立て屋のサーカス」に込めた思い。そしてミロコマチコ、石川直樹、原田郁子、中嶋朋子、小金沢健人、青柳拓次、関根光才らの公演体験をとおし、「仕立て屋のサーカス」の多様な世界が立ち上がってきます。総勢22名の語りから見えてきたのは、私たちを縛るあらゆるものから解き放つ、自由で風通しのよい「許された空間」でした。これは、生きづらさを抱えたすべての人に贈る、自分自身の物語を生きるためのアイデアとエールが詰まったおはなし集です。------------------目次はじまりどこにも寄りかからず、すべてを含んだここにしかない景色 曽我大穂精神性を感じる祝祭 石川直樹許されている場所 ミロコマチコ×曽我大穂もっといいやり方を探している 原田郁子×曽我大穂別世界へ飛べる装置 小金沢健人野原に建てる自分たちの小屋 関根光才多様なまま共にあること スズキタカユキ破壊の後に見える「美しさ」 西谷真理子×スズキタカユキすべてが溶け合う循環型の舞台 納谷新あの場所にいられる 植田浩平「すみっちょ」を楽しむレッスン ガンジールールのないところから立ち上がる核心 中嶋朋子×曽我大穂気の抜けないスリリングな舞台 青柳拓次×曽我大穂あのとき飛び込んでよかった 手島すみれ発酵し続ける生命体 勝見淳平古代と現代をつなぐ非日常空間 渡辺敬之人生の本質を追体験する小屋 石田悠介名前を持たない旅人たち マテオ・フェイホー妥協のない手づくり集団 小寺史郎手探りでつくりあげるよろこび 大神崇強度のある表現と長く続くルールを求めて 曽我大穂七年目のディスカッション 曽我大穂×スズキタカユキそれから仕立て屋のサーカスのあゆみ出店者リスト-----------------仕立て屋のサーカス circo de sastre音楽家・曽我大穂と服飾家・スズキタカユキを中心とした舞台芸術グループ。新宿ルミネゼロ、表参道スパイラル、原宿 VACANT、金沢 21 世紀美術館、城崎国際アートセンター、福岡 UNION SODA など日本全国、スペインやフランスなど海外でも公演を開催。ミロコマチコや中嶋朋子、辻本知彦、青柳拓次ら多彩なゲスト公演も話題。www.circodesastre.com-----------------監修協力・曽我大穂(そが・だいほ)音楽家、多楽器奏者。1974年、奈良市生まれ。フルート、カヴァキーニョ、テープレコーダ、鍵盤楽器、トイ楽器などを使った即興演奏が持ち味。ジャム・バンド「CINEMA dub MONKS」のリーダー。二〇一四年、スズキタカユキらに呼びかけて「仕立て屋のサーカス」を結成、基本設計を手がけるとともに、総合演出を担当する。その他、ハナレグミ、二階堂和美、グットラックヘイワ、mama!milk 等のライブ・レコーディングサポート、テレビCM音楽の演奏・制作や、他ジャンル(映画、ダンス、演劇、写真、小説)とのセッション多数。近年は即興演奏のソロ公演等も行っている。聞き手・編 髙松夕佳(たかまつ・ゆうか)編集者。1975年、茨城県生まれ。日本評論社、福音館書店を経て二〇一七年、ひとり出版「夕書房」を設立。人文・芸術系の書籍を刊行しながら、フリーランスライターとしても活動している。写真・三田村亮(みたむら・りょう)写真家。1977年、京都府生まれ。大学在学中からライブ撮影を始め、国内外の音楽家を撮り続けている。アーティスト写真やCDジャケット、雑誌等でも活動中。--------328 頁/四六判変型・上製カラー口絵8頁978-4-909179-06-7 C0074装幀・佐々木暁写真・三田村亮
    ¥2,200
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土着への処方箋——ルチャ・リブロの司書席から・15

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土着への処方箋——ルチャ・リブロの司書席から・14

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空白の傷を聞くとは 宮前良平×浅田政志『そこにすべてがあった』をめぐる対話②

『そこにすべてがあった——バッファロー・クリーク洪水と集合的トラウマの社会学』(カイ・T・エリクソン著、宮前良平・大門大朗・高原耕平訳、夕書房)をめぐる災害研究…

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空白の傷を聞くとは 宮前良平×浅田政志『そこにすべてがあった』をめぐる対話①

『そこにすべてがあった——バッファロー・クリーク洪水と集合的トラウマの社会学』(カイ・T・エリクソン著、宮前良平・大門大朗・高原耕平訳、夕書房)は、1972年2月、…

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災害と人々のその後を考えるブックガイド

世界各地で災害が頻発する昨今。 50年前、アメリカのある炭鉱町を襲った洪水による被災者の心の変化に、社会学の視点から迫った、夕書房8冊目の単行本『そこにすべてがあ…

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土着への処方箋——ルチャ・リブロの司書席から・13

誰にも言えないけれど、誰かに聞いてほしい。そんな心の刺をこっそり打ち明けてみませんか。 開室から2年目を迎えたこの相談室では、あなたのお悩みにぴったりな本を、奈…

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