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  • ぼくらの「アメリカ論」/青木真兵・光嶋裕介・白岩英樹

    ぼくらの「アメリカ論」青木真兵 光嶋裕介 白岩英樹=著ぼくらのどこかに、いつも「アメリカ」がある。思想家、建築家、文学者。東吉野、神戸、高知--専門も居住地も違う3人が、互いの言葉に刺激されながら「アメリカ」「日本」、そして自らを見つめる、対話型リレーエッセイ。-----分断が進み、ますます混沌とする世界情勢。11月のアメリカ大統領選が話題となる一方、「アメリカ」をどう捉えたらいいのかわからない状況が続いています。危機感を抱いた青木真兵さん(人文系私設図書館ルチャ・リブロキュレーター)の呼びかけに、米国で生まれ育った建築家の光嶋裕介さん、米文学を研究する白岩英樹さんが賛同。2023年10月、それぞれが自らの中の「アメリカ」を問い直すリレーエッセイが始まりました。「生き直し」の先駆者、公平性にもとづく自由な社会、ヨーロッパの支流としての新しい国……3人が抱くアメリカのイメージは、対話を重ねるほどに深化し、ぶつかり、離れたかと思うとまた1つになっていきます。読むうちに、「自分にとってのアメリカ」がやさしく揺さぶられ、世界を見る目が更新される--今このときに多くの人に届けたい、真摯で率直な全18回の対話集です。-----ぼくたちの「未来を見る目」には、「アメリカ的なるもの」が標準装備されているのに、今、自分の中の「アメリカ」と現実の「アメリカ」は、あまりにかけ離れている。--青木真兵(思想家)世界は今、空間的にも、時間的にも、引き裂かれている。心の目で世界と対話し、希望の光を建築に宿すことはできるだろうか。二つの言語(自我)を往来しながら、跳躍を重ねる対話をしてみたい。––光嶋裕介(建築家)なぜいまさらアメリカなのか。それは、彼の地がいまなお「未完」の革命を繰り返す「生き直し・再生(rebirth)」の場であり続けているからである。––白岩英樹(アメリカ文学者)----[目次]はじめに青木真兵1 生き直しのヒントを探す旅へ白岩英樹2 小さな跳躍を重ねて、獲得する大きな自由光嶋裕介3 僕の人生に「アメリカ」は関係がないと思っていた青木真兵4 「移民国家」アメリカ--「文明人」はどちらなのか白岩英樹5 「アメリカ」をどこから見るべきか青木真兵6 オフィスビルという欲望の建築の終焉光嶋裕介7 戦争と分断に抗って「線路」を延ばす白岩英樹8 アメリカの「自由と民主主義」が抱えるもの青木真兵9 フラーから考える建築家の倫理光嶋裕介10 What Are You Standing On?白岩英樹11 食糧から見る、アメリカの現在地青木真兵12 モグラの手つきで--抵抗と連帯の詩学へ 白岩英樹13 自然と対峙した完全芸術家のまなざし光嶋裕介14 「ちょうどよく」とどめる精神で青木真兵15 沈黙と光を愛した遅咲きの建築家光嶋裕介16 同じ筏のうえで--あなたはわたしになったあなたを殺せない白岩英樹17 原爆、安保、沖縄青木真兵18 終わらない会話のために光嶋裕介おわりに白岩英樹[プロフィール]青木真兵(あおき・しんぺい)1983年生まれ、埼玉県浦和市(現さいたま市)に育つ。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。博士(文学)。社会福祉士。2016年、移住先の自宅を私設図書館として開く。奈良県東吉野村在住。著書に『武器としての土着思考』(東洋経済新報社)、『手づくりのアジール』(晶文社)、妻・青木海青子との共著に『彼岸の図書館』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(エイチアンドエスカンパニー)、光嶋裕介との共著に『つくる人になるために』(灯光舎)がある。光嶋裕介(こうしま・ゆうすけ)1979年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。建築家。一級建築士。博士(建築学)。ドイツの建築設計事務所で働いたのち帰国、独立。神戸市在住。著書に『ここちよさの建築』(NHK出版 学びのきほん)、『これからの建築』『つくるをひらく』(ミシマ社)、『建築という対話』(ちくまプリマー新書)、『増補 みんなの家。』(ちくま文庫)など。白岩英樹(しらいわ・ひでき)1976年、福島県生まれ。高知県立大学文化学部准教授。専門はアメリカ文学、芸術、思想。博士(芸術文化学)。AP通信、東京都市大学、国際医療福祉大学等を経て、2020年より高知市在住。著書に『講義 アメリカの思想と文学――分断を乗り越える「声」を聴く』(白水社)、共著に『ユニバーサル文学談義』(作品社)、訳書にキャスリーン・マシューズ『祝福の種』(作品社)など。本体2000円+税四六判/並製/280頁978-4-909179-11-1 C0036装幀・組版 川名潤2024年10月刊行

    ¥2,200

  • まちで生きる、まちが変わる つくば自立生活センター ほにゃらの挑戦/柴田大輔

    まちで生きる、まちが変わるつくば自立生活センター ほにゃらの挑戦柴田大輔=著「助けられる存在」から「まちづくりの主人公」へ。重度障害者が拓く、インクルーシブ社会への道----------70年代に国家プロジェクトとして建設された「筑波研究学園都市」(茨城県つくば市)の片隅で、重度身体障害者たちによるインクルーシブな社会への挑戦が20年以上にもわたって行われてきたことは、あまり知られていない。本書は、いつ、どこで、誰と、何をするのかを自分で決める暮らしを、障害の重さにかかわらず実現するための当事者団体「つくば自立生活センター ほにゃら」をめぐる物語だ。「ほにゃら」に魅せられ、介助者としてもかかわるフォトジャーナリストが、当事者と支援者を丹念に取材。かれらの物語の中に、障害者の現実と闘いの軌跡、そして誰もが住みよいまちづくりのヒントを見出していく。障害者たちが「まちで生きる」ことによって、まちは確実に「変わっていく」。インクルーシブ社会に関心がある人、生きづらさを抱えた人必読!「行動すれば、社会は変わる」と思える1冊。----------70年代に国が築いた先端科学のまちつくばの片隅で、21世紀的価値観による「発展」が、障害のある人たちの手によってもたらされてきた。本書が描くのは、(…)情熱とユーモアと、愛に満ちた20年の軌跡の物語であり、このまちのもう1つの実験の成果である。(「はじめに」より)----------[目次]はじめに1 旅のはじまり2 自分たちの手でまちを作る 斉藤新吾さん3 ほにゃら前史 宮本早苗さんの闘いとつくばの障害者運動[介助者のつぶやき]介助に発生する磁場 尾和忠直さん4 受け取った「自立生活」のバトン 栗山朋美さん[親のつぶやき]娘が自立生活をするなんて 栗山ツヤ子さん5 自立生活を支えるということ 森下直美さん6 信じる人と生きていく 川島映利奈さん・細島秀哲さん[介助者のつぶやき]介助を通じて地域の一員に 前川湧さん7 ほにゃらで人生が変わった 生井祐介さん8 まちの形を変える制度を作る[介助者のつぶやき]みんなで楽しく社会を作る 成田恵理さん9 誰もが自分らしく生きられる社会へ 川端舞さん10 パラグアイで見た青空あとがき年表・ほにゃらと日本の障害者運動[プロフィール]柴田大輔(しばた・だいすけ)1980年、茨城県生まれ。写真家・ジャーナリスト。写真専門学校を卒業後、フリーランスとして活動。ラテンアメリカ13か国を旅して、多様な風土と人々に強く惹かれる。2006年よりコロンビアに深くかかわり、住民と生活を共にしながら、紛争、難民、先住民族、麻薬などの問題を取材し続けている。その他、ラテンアメリカ諸国、国内では障害福祉、地域社会をテーマに活動する。www.daisuke-shibata.comつくば自立生活センター ほにゃら「自分たちのことは自分たちで決める。自分たちのことは自分たちが一番よく知っている」を合い言葉に、どんなに重い障害があっても普通に生活できるまち、誰もが安心して暮らせる社会の創造を目指す、障害者の自立生活を支援する自立生活センター。2001年、茨城県つくば市で設立。運営・活動は障害当事者を中心に行われている。https://peraichi.com/landing_pages/view/honyara本体2000円+税四六判/並製カラー/272頁978-4-909179-10-4 C0036装幀・組版 山田和寛、竹尾天輝子(nipponia)2024年2月刊行

    ¥2,200

  • 【電子版】まちで生きる、まちが変わる つくば自立生活センター ほにゃらの挑戦/柴田大輔

    *こちらはEPUB(リフロー型・縦版)による電子書籍です。=====まちで生きる、まちが変わるつくば自立生活センター ほにゃらの挑戦柴田大輔=著「助けられる存在」から「まちづくりの主人公」へ。重度障害者が拓く、インクルーシブ社会への道----------70年代に国家プロジェクトとして建設された「筑波研究学園都市」(茨城県つくば市)の片隅で、重度身体障害者たちによるインクルーシブな社会への挑戦が20年以上にもわたって行われてきたことは、あまり知られていない。本書は、いつ、どこで、誰と、何をするのかを自分で決める暮らしを、障害の重さにかかわらず実現するための当事者団体「つくば自立生活センター ほにゃら」をめぐる物語だ。「ほにゃら」に魅せられ、介助者としてもかかわるフォトジャーナリストが、当事者と支援者を丹念に取材。かれらの物語の中に、障害者の現実と闘いの軌跡、そして誰もが住みよいまちづくりのヒントを見出していく。障害者たちが「まちで生きる」ことによって、まちは確実に「変わっていく」。インクルーシブ社会に関心がある人、生きづらさを抱えた人必読!「行動すれば、社会は変わる」と思える1冊。----------70年代に国が築いた先端科学のまちつくばの片隅で、21世紀的価値観による「発展」が、障害のある人たちの手によってもたらされてきた。本書が描くのは、(…)情熱とユーモアと、愛に満ちた20年の軌跡の物語であり、このまちのもう1つの実験の成果である。(「はじめに」より)----------[目次]はじめに1 旅のはじまり2 自分たちの手でまちを作る 斉藤新吾さん3 ほにゃら前史 宮本早苗さんの闘いとつくばの障害者運動[介助者のつぶやき]介助に発生する磁場 尾和忠直さん4 受け取った「自立生活」のバトン 栗山朋美さん[親のつぶやき]娘が自立生活をするなんて 栗山ツヤ子さん5 自立生活を支えるということ 森下直美さん6 信じる人と生きていく 川島映利奈さん・細島秀哲さん[介助者のつぶやき]介助を通じて地域の一員に 前川湧さん7 ほにゃらで人生が変わった 生井祐介さん8 まちの形を変える制度を作る[介助者のつぶやき]みんなで楽しく社会を作る 成田恵理さん9 誰もが自分らしく生きられる社会へ 川端舞さん10 パラグアイで見た青空あとがき年表・ほにゃらと日本の障害者運動[プロフィール]柴田大輔(しばた・だいすけ)1980年、茨城県生まれ。写真家・ジャーナリスト。写真専門学校を卒業後、フリーランスとして活動。ラテンアメリカ13か国を旅して、多様な風土と人々に強く惹かれる。2006年よりコロンビアに深くかかわり、住民と生活を共にしながら、紛争、難民、先住民族、麻薬などの問題を取材し続けている。その他、ラテンアメリカ諸国、国内では障害福祉、地域社会をテーマに活動する。www.daisuke-shibata.comつくば自立生活センター ほにゃら「自分たちのことは自分たちで決める。自分たちのことは自分たちが一番よく知っている」を合い言葉に、どんなに重い障害があっても普通に生活できるまち、誰もが安心して暮らせる社会の創造を目指す、障害者の自立生活を支援する自立生活センター。2001年、茨城県つくば市で設立。運営・活動は障害当事者を中心に行われている。https://peraichi.com/landing_pages/view/honyaraカラー/272頁装幀 山田和寛、竹尾天輝子(nipponia)2024年2月刊行=====Apple iBook、Google Playブックス(Android/iPad/iPhone)、Amazon Kindleなどで閲覧および音声読み上げが可能ですが、版元では使い方のご説明はしかねますので、ご了承ください。

    ¥2,200

  • 闘う舞踊団/金森穣

    闘う舞踊団金森 穣=著すべてはこの国の劇場文化のために新潟で日本初の劇場専属舞踊団Noism Company Niigataを設立、踊り、創り、率いてきた舞踊家の18年の軌跡。----------17 歳で渡欧、巨匠ベジャールやキリアンの寵愛を受けて帰国した舞踊家・振付家、金森穣が日本で選んだのは、茨の道だった。全国各地に立派な劇場があるのに、なぜ創造・発信をしないのか。日本に真の意味での劇場文化を築くために、創り手として何ができるのか。欧州での10 年間の経験から金森が導き出したのは、「劇場専属舞踊団Noism(ノイズム)」を作り、メソッドを構築して舞踊家を育て、作品を創作し、地方から世界と勝負することだった。2004 年に設立したNoism は、以来、国内外で絶賛され続ける一方で、つねにさまざまな闘いを繰り返していく。劇場専属と集団の美にこだわるゆえの葛藤と行政との衝突。切実な舞踊への愛。何度も存続の危機を乗り越えながら、今ようやく「市の文化政策」となったNoism が目指す、劇場のあるべき姿とは。そして新生Noism の行方は。文化政策関係者、舞踊関係者、ダンサーを志す人はもちろん、現代を生きるすべての人に贈りたい、胸が熱くなる渾身の回顧録!----------Noismをめぐる18年間の闘いの物語は、この国の劇場文化の姿を伝える重要な事例であり、数十年後、あるいは100年後の未来、私やあなたがいなくなった世の中で、その時代を生きる芸術家の役に立つかもしれない。(「はじめに」より)----------[目次]はじめに第Ⅰ部1 舞踊人生のはじまり2 学び多き欧州での一〇年第Ⅱ部3 「劇場専属舞踊団を作らせてください」4 なぜ劇場専属舞踊団が必要か5 苦難のはじまり[Column]Noismサポーターズ6 Noismの身体性を模索する7 試行錯誤から見えてきたもの[Column]海外公演の実際8 舞踊家を育てる9 舞踊団を率いる10 日本の劇場の問題点11 作品・観客・劇場を育む[Column]《劇的舞踊「カルメン」》がもたらした出会い12 暗いトンネルの先に第Ⅲ部13 活動継続の是非が問われて14 コロナ禍の収穫[Column]舞踊家の生き様を写しとる15 文化政策としてのNoism誕生16 バトンを受け取るあなたへあとがき[プロフィール]金森 穣(かなもり・じょう)演出振付家、舞踊家。Noism Company Niigata 芸術総監督。1974年、神奈川県横浜市生まれ。17歳で単身渡欧、モーリス・ベジャール等に師事。ルードラ・ベジャール・ローザンヌ在学中から創作を始め、NDT2在籍中に20歳で演出振付家デビュー。10年間欧州の舞踊団で舞踊家、演出振付家として活躍したのち帰国。03年、初のセルフ・プロデュース公演《no・mad・ic project—7 fragments in memory》で朝日舞台芸術賞を受賞。04年4月、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館舞踊部門芸術監督に就任し、日本初となる公共劇場専属舞踊団Noism を立ち上げる。革新的な創造性に満ちたカンパニー活動は国内外から高い評価を得ている。平成19年度芸術選奨文部科学大臣賞、平成20年度新潟日報文化賞、第60回毎日芸術賞など、受賞歴多数。令和3年紫綬褒章。(photo:Shoko Matsuhashi)新書版変型/がんだれ製本/264頁978-4-909179-09-8 C0036装幀・組版 佐々木暁2023年1月末刊行

    ¥2,200

  • 本が語ること、語らせること/青木海青子 3刷

    本が語ること、語らせること青木海青子=著本を真ん中にすると、自然と心が開放されていく。本に助けられてきた司書が語る、本と図書館と人生のはなし----------奈良県東吉野村に借りた古民家の自宅を「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」として開いて6年。夫・青木真兵とともに、山村にひっそりたたずむこの図書館を運営してきた司書・青木海青子による、初めてのエッセイ集です。人と接するのが苦手で、本という「窓」を持つことで心に明かりを灯してきた著者が、自らの本棚を開放することで気づいたのは、「図書館」の本質的な効用でした。本棚を前に、まるで鎧を脱ぐようにぽつりぽつりと悩みを打ち明け始める人、お互いの新たな面を発見する友人同士、世界とつながる感覚を得る人……。金銭の介在しない「彼岸の図書館」で静かに生まれる知と心の不思議な循環は、読むということ、本がそこにあることの新たな可能性を示唆しています。ルチャ・リブロで日々行われている独自のレファレンスサービスの延長として、身近な人から寄せられた悩みに青木真兵とともに3冊の本で答えた8つの記録[司書席での対話]も収録。本好きな人、日々の生活に頑張りすぎている人にそっと手渡したい、気持ちがほぐれる優しい一冊です。*活版印刷の小さなしおり付き。-------私はルチャ・リブロを開けることを通じて、「閉じた世界に窓をつくろうとしている」のかもしれません。つくろうとしているのは、自分自身のためだけでなく、みんなで一緒に外を眺められる広くて大きな窓です。(本書より)-------[目次]はじめにお元気でしたか窓を待つ司書席での対話1 コロナ禍でリアル会議、どうする?「公」を作る司書席での対話2 「婚活」を始めたけれど謎のおかえし待つのが好き司書席での対話3 働かない夫となぜ暮らしているのか自助を助ける他者を知る仕組みとしての図書館怪獣の名づけと司書席での対話4 自分を語る言葉が見つからない本が語ること、語らせること本に助けられた話1 二冊の絵本本に助けられた話2 「わたしは疲れてへとへとだ。一つの望みも残っていない」司書席での対話5 「趣味」と言われて蔵書構築の森言葉の海に、潜る、浮かぶ司書席での対話6 評価って何?真っ暗闇を歩く七転八倒踊り司書席での対話7 最近、SNSが苦痛です司書席での対話8 自分の考えを持ちたい交差する図書館図書館の扱う時間のはなし本に助けられた話3 貸してもらった本土着への一歩[プロフィール]青木海青子 あおき・みあこ「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」司書。1985年生まれ。大学図書館勤務を経て、夫・真兵とともに奈良県東吉野村にルチャ・リブロを開設。2016年より図書館を営むかたわら、「Aokimiako」の屋号で刺繍等によるアクセサリーや雑貨製作、イラスト制作も行っている。青木真兵との共著に『彼岸の図書館——ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』『山學ノオト2』(エイチアンドエスカンパニー)がある。四六変型/並製/184頁978-4-909179-08-1 C0095装幀・有山達也装画・青木海青子2022年5月初版刊行

    ¥1,870

  • そこにすべてがあった バッファロー・クリーク洪水と集合的トラウマの社会学/カイ・T・エリクソン

    そこにすべてがあったバッファロー・クリーク洪水と集合的トラウマの社会学Everything in Its Path:Destruction of Community in the Buffalo Creek Floodカイ・T・エリクソン=著 宮前良平・大門大朗・高原耕平=訳圧倒的悲劇を目にし、すべてを喪い、コミュニティさえも崩れ去ったとき、人びとの心に何が起きるのか。半世紀の時を超えて響く、被災者たちの声。「集合的トラウマ」に輪郭を与えたアメリカ社会学の古典、若き災害研究者による待望の邦訳。1972年2月26日、大雨で鉱山ゴミのダムが決壊し、アメリカ・ウエストヴァージニア州の炭鉱町バッファロー・クリークは、黒い水にのみこまれた。死者125人、住民の8割が家を失った未曾有の人災は、コミュニティの崩壊をもたらし、生存者たちの心に深いトラウマを残しました。本書は、被災者への膨大なインタビューと綿密なフィールドワークで、被災地における「集合的トラウマ」の輪郭を描き出した古典として、約50年もの間、読み継がれています。 訳者は、大阪大学大学院で災害学を学んだ、当時20代の研究者たち。被災地で活動する中で、非当事者としてのかかわりに悩んでいたとき本書に出会い、被災者の空白を丁寧に読むことで聴ける声があると気づきます。東日本大震災から10 年。50 年前のアメリカの災害被災者の記録が、コロナ禍の現代を生きる私たちに訴えかけるものとは。-------「経験していない私たちには、あの日の恐怖を真に理解することはできない。しかし少なくとも、なぜ災害があのような苦しみを引き起こすのか、生き延びた人の心になぜあれほどまで深い傷を負わせるのか、察することはできる」——本書の翻訳は私たちにとって、当事者と非当事者のあわいから言葉を生み出していく作業でもありました。傷を聴くというのは、その傷を我がことのように思いなすのではなく、非当事者にはわかり得ない領域があることを踏まえた上で、それでもなお、なんとか理解しようともがき続ける人がいるということを示す行為なのかもしれません。本書は、集合的トラウマの輪郭を描き出した以上に、バッファロー・クリークでもがき続けたカイ・エリクソンの姿を留めているという点で優れた書であるのです。——宮前良平(訳者、大阪大学大学院人間大学助教)-------[目次]序章1 第1章 1972年2月26日2 第2章 アパラチアについての覚書/第3章 山のエートス/第4章 炭鉱施設の到来/第5章 バッファロー・クリーク3 第6章 傷あとを探る/第7章 個別的トラウマ:衝撃状態/第8章 集合的トラウマ:つながりを失うということ終章第二版に寄せて空白と傷:訳者解題のためのノート 宮前良平原注/索引[プロフィール]著者 カイ・T・エリクソン Kai T. Eriksonアメリカの社会学者。1931年生。マーシャル諸島での核実験やスリーマイル島原子力発電所事故、エクソンヴァルディーズ号原油流出事故など、人的災害研究の第一人者として知られる。著書に『あぶれピューリタン 逸脱の社会学』(村上直之・岩田強訳、現代人文社)。訳者 宮前 良平 みやまえ・りょうへい1991年生。大阪大学大学院人間科学研究科助教ほか。専門は災害心理学、グループ・ダイナミックス。著書に『復興のための記憶論—野田村被災写真返却お茶会のエスノグラフィー』(大阪大学出版会)。大門 大朗 だいもん・ひろあき1991年生。京都大学防災研究所特別研究員、デラウェア大学災害研究センター客員研究員ほか。専門はグループ・ダイナミックス。高原 耕平 たかはら・こうへい1983年生。人と防災未来センター主任研究員。専門は臨床哲学。兵庫県下の「震災学習」および減災システム社会の技術論を研究。四六判/上製/384頁978-4-909179-07-4 C0011装幀・川名潤装画・竹田嘉文

    ¥2,640

  • したてやのサーカス/曽我大穂・髙松夕佳

    「これはひとつの、社会運動です」——音楽家の一言に導かれ、私は「仕立て屋のサーカス」をめぐる旅に出た。音、布、光がざわめき、すべてが溶け合う舞台は、いかにして生まれたか。インタビューと対談で紐解く、舞台芸術集団の誕生と現在。-----------------音楽家・曽我大穂と服飾家・スズキタカユキらによる舞台芸術グループ「仕立て屋のサーカス」は、2014年の結成以来、1000年先まで残る舞台芸術の萌芽を求めて実験を続け、独自の世界観が国内外で喝采を浴びてきました。本書では、演劇でもダンスでもライブでもなく、そのすべてでもある公演の秘密を探るべく、メンバーや関係者、さらには彼らの公演に魅了されてきたアーティストたちへのインタビューを敢行。知られざるグループ誕生秘話や、メンバーそれぞれが「仕立て屋のサーカス」に込めた思い。そしてミロコマチコ、石川直樹、原田郁子、中嶋朋子、小金沢健人、青柳拓次、関根光才らの公演体験をとおし、「仕立て屋のサーカス」の多様な世界が立ち上がってきます。総勢22名の語りから見えてきたのは、私たちを縛るあらゆるものから解き放つ、自由で風通しのよい「許された空間」でした。これは、生きづらさを抱えたすべての人に贈る、自分自身の物語を生きるためのアイデアとエールが詰まったおはなし集です。------------------目次はじまりどこにも寄りかからず、すべてを含んだここにしかない景色 曽我大穂精神性を感じる祝祭 石川直樹許されている場所 ミロコマチコ×曽我大穂もっといいやり方を探している 原田郁子×曽我大穂別世界へ飛べる装置 小金沢健人野原に建てる自分たちの小屋 関根光才多様なまま共にあること スズキタカユキ破壊の後に見える「美しさ」 西谷真理子×スズキタカユキすべてが溶け合う循環型の舞台 納谷新あの場所にいられる 植田浩平「すみっちょ」を楽しむレッスン ガンジールールのないところから立ち上がる核心 中嶋朋子×曽我大穂気の抜けないスリリングな舞台 青柳拓次×曽我大穂あのとき飛び込んでよかった 手島すみれ発酵し続ける生命体 勝見淳平古代と現代をつなぐ非日常空間 渡辺敬之人生の本質を追体験する小屋 石田悠介名前を持たない旅人たち マテオ・フェイホー妥協のない手づくり集団 小寺史郎手探りでつくりあげるよろこび 大神崇強度のある表現と長く続くルールを求めて 曽我大穂七年目のディスカッション 曽我大穂×スズキタカユキそれから仕立て屋のサーカスのあゆみ出店者リスト-----------------仕立て屋のサーカス circo de sastre音楽家・曽我大穂と服飾家・スズキタカユキを中心とした舞台芸術グループ。新宿ルミネゼロ、表参道スパイラル、原宿 VACANT、金沢 21 世紀美術館、城崎国際アートセンター、福岡 UNION SODA など日本全国、スペインやフランスなど海外でも公演を開催。ミロコマチコや中嶋朋子、辻本知彦、青柳拓次ら多彩なゲスト公演も話題。www.circodesastre.com-----------------監修協力・曽我大穂(そが・だいほ)音楽家、多楽器奏者。1974年、奈良市生まれ。フルート、カヴァキーニョ、テープレコーダ、鍵盤楽器、トイ楽器などを使った即興演奏が持ち味。ジャム・バンド「CINEMA dub MONKS」のリーダー。二〇一四年、スズキタカユキらに呼びかけて「仕立て屋のサーカス」を結成、基本設計を手がけるとともに、総合演出を担当する。その他、ハナレグミ、二階堂和美、グットラックヘイワ、mama!milk 等のライブ・レコーディングサポート、テレビCM音楽の演奏・制作や、他ジャンル(映画、ダンス、演劇、写真、小説)とのセッション多数。近年は即興演奏のソロ公演等も行っている。聞き手・編 髙松夕佳(たかまつ・ゆうか)編集者。1975年、茨城県生まれ。日本評論社、福音館書店を経て二〇一七年、ひとり出版「夕書房」を設立。人文・芸術系の書籍を刊行しながら、フリーランスライターとしても活動している。写真・三田村亮(みたむら・りょう)写真家。1977年、京都府生まれ。大学在学中からライブ撮影を始め、国内外の音楽家を撮り続けている。アーティスト写真やCDジャケット、雑誌等でも活動中。--------328 頁/四六判変型・上製カラー口絵8頁978-4-909179-06-7 C0074装幀・佐々木暁写真・三田村亮

    ¥2,200

  • Station /鷲尾和彦

    『極東ホテル』『To the Sea』などで知られる写真家・鷲尾和彦の6年ぶりの新作写真集。「2015年9月9日、オーストリア・ウィーン西駅。欧州から日本への帰途にあった私は、空港へ向かうバスに乗り換えるために降りた駅のホームで、あふれんばかりに押し寄せる人の波に突如としてのみ込まれた」多様な人々が行き交う駅のホームでの3時間が写し出す風景に、誰もがさまよう「難民」の時代を生きる私たちは何を見るのか。自らの新しい地図を描き出すためのレッスン。作家・梨木香歩によるエッセイを栞の形で挟み込んでいます。------1枚1枚に、人生が集約されている。そして人生はまた、1枚の写真へ収斂されていく。——梨木香歩------著者・鷲尾和彦 Kazuhiko Washio兵庫県生まれ。1997年より独学で写真を始める。写真集に、海外からのバックパッカーを捉えた『極東ホテル』(赤々舎、2009)、『遠い水平線 On The Horizon』(私家版、2012)、日本各地の海岸線の風景を写した『To The Sea』(赤々舎、2014)、共著に作家・池澤夏樹氏と東日本大震災発生直後から行った被災地のフィールドワークをまとめた書籍『春を恨んだりはしない』(中央公論新社)などがある。washiokazuhiko.com------A4変形・上製・栞付きダブルトーン/カラー・88頁英日バイリンガルISBN 978-4-909179-05-0 C0072デザイン:須山悠里

    ¥3,960

  • 彼岸の図書館 ぼくたちの「移住」のかたち/青木真兵・海青子/3刷

    おかげさまで3刷ができました!命からがらたどり着いた奈良県東吉野村でぼくたちが始めたのは、自宅を図書館として開くことだった――「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」という「実験」のはじまりとこれから------古代地中海研究者の夫・真兵と、大学図書館司書の妻・海青子。夫婦そろって体調を崩した4年前、都会から逃げるようにして向かったのは、人口わずか1700人の奈良県東吉野村。大和の山々の奥深く、川の向こうの杉林の先にある小さな古民家に移り住んだ2人は、居間に自らの蔵書を開架する「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」を開設します。訪れるさまざまな人たちとの対話を重ねるうち、「ルチャ・リブロ」は単なる私設図書館を超え、山村における人文知の拠点へと発展していきます。本書は、青木夫妻が移住を決意してから「ルチャ・リブロ」を立ち上げ、「土着人類学研究会」を開催しながら、現代社会の価値観に縛られない「異界」としての知の拠点を構築していくまでの「社会実験」の様子を、12の対話とエッセイで綴る、かつてない「闘う移住本」です。------【対談者】内田樹(思想家・武道家)/光嶋裕介(建築家)/神吉直人(経営学者)/坂本大祐(デザイナー)/東千茅(耕さない農耕民)/太田明日香(ライター)/野村俊介(茶園経営)/小松原駿(蔵人)/鈴木塁(ウェブ制作)------著者青木真兵(あおき・しんぺい)1983年埼玉県浦和市に育つ。人文系私設図書館ルチャ・リブロキュレーター。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。関西大学大学院博士課程後期課程修了。博士(文学)。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」の配信をライフワークにしている。現在は、障害者の就労支援を行いながら、大学等で講師を務めている。奈良県東吉野村在住。https://lucha-libro.net/青木海青子(あおき・みあこ)1985年兵庫県神戸市生まれ。人文系私設図書館ルチャ・リブロ司書。約7年の大学図書館勤務を経て、夫・真兵とともにルチャ・リブロを開設。2016年より図書館を営むかたわら、「Aokimiako」の屋号で刺繍等でアクセサリーや雑貨を製作・販売したり、所々でイラストを描いたりしている。奈良県東吉野村在住。https://ameblo.jp/cian55555/------「ひとり出版社」が出した「ふたり図書館」の話です。書物は商品ではなく、人が生きるための糧であるという古くて新しい知見が語られています。――内田 樹理屈や理想を超えた日本の未来が、本書の対話から浮かび上がります。——堀部篤史(誠光社)移住を選択した/検討する人の「思想的基盤」になりうる一冊だと思う。——中村勇亮(本屋ルヌガンガ)経済成長を選ぶのか、共存の社会へと向かうのか。はざまの時代にあって身体感覚を取り戻すこの実験の意味は、大きいです。——高橋和也(SUNNY BOY BOOKS)------本体2,000円+税288頁/四六判・仮フランス装185×135×22mmISBN:978-4-909179-04-03書籍デザイン:名久井直子

    ¥2,200

  • 失われたモノを求めて 不確かさの時代と芸術/池田剛介

    「モノからコトへ」時代の、その先へ長編書き下ろしと7編の論考で探る、「作品」と「制作」の新たなる可能性-----現代美術のあり方が、芸術とは何かを問う内的な行為からその外にある現実社会への働きかけへと変化してきているいま、「作品」はどこへ向かうべきなのか--。芸術とは何か、作品とは何かを根本から問い続け、美術作家としてその時々の自身の答えを作品にあらわしてきた池田剛介による、待望の処女論集!「ユリイカ」「現代思想」「早稲田文学」「POSSE」等に寄稿した2011年から2017年までの思考の軌跡と、それを束ねる長編書き下ろしで構成。カバー、表紙、扉には本書のために著者本人が制作した新作を実験的方法で印刷し、書物というモノの可能性を追求する。自身も不確かな世界に身を置き、活動の継続方法を模索し続けてきたアーティストがたどり着いた、「制作」のあり方とは。モノを作ることを志す全ての人必読の、いまを生き抜くためのヒントに満ちた一冊。-----目次ch1. 失われたモノを求めてch2. 干渉性の美学へむけて/祝祭・現実・遊び/虚構としてのフォームへ/セザンヌの中間地帯/保存と解答/クマと人とが出会う場で/カタストロフの傍に-----著者・池田剛介1980年、福岡生まれ。美術作家。京都造形芸術大学卒業。東京藝術大学大学院修了。平成17年度文化庁新進芸術家在外研修員としてマサチューセッツ工科大学リスト視覚芸術センター滞在。平成27年度ポーラ美術振興財団在外研修員として台北滞在。主な展示に「Malformed Objects」 (山本現代、2017)、「Regeneration Movement」(国立台湾美術館、2016)、「あいちトリエンナーレ2013」、「メルボルン芸術発電所」(ロイヤルメルボルン工科大学、2012)、「Vivid Material」(東京藝術大学、2008)など。国内外での作品発表を多数行う一方、批評誌などでの執筆を活発に手がけている。京都市在住。www.kosukeikeda.net-----菊判・並製・帯184頁・特色ISBN: 978-4-909179-03-6 C0070書籍設計:森大志郎

    ¥2,640

  • 新版 宮澤賢治 愛のうた/澤口たまみ

    賢治には、恋人がいたーー! 知られざるラブ・ストーリーを作品と証言から大胆に読み解く、異色の文芸エッセイ。-------生涯独身で、その恋心は妹や親友に向けられたと解釈されることの多い聖人・宮澤賢治。しかし彼には相思相愛の女性がいました。お互い結婚を考えながらも叶うことのなかった悲しい恋。本書はその顛末を、『春と修羅』をはじめとする詩の数々に封じこめられた切実な恋心を読み解きながら、明らかにしていきます。誰もが知る詩「永訣の朝」や童話「やまなし」「銀河鉄道の夜」などに隠された苦しい恋の片鱗に気づくとき、これまでとは違う「人間・宮澤賢治」が、生き生きと立ち現れてきます。岩手の自然と風土を知り尽くすエッセイストが、約100年の時を越えて開封する、胸がしめつけられるほど切なく美しい、愛の物語です。-----著者・澤口たまみ1960年、岩手県盛岡市生まれ。作家、エッセイスト。岩手大学農学部修士課程終了。絵本のテキストも多く手がける。著書にエッセイ集『虫のつぶやき聞こえたよ』(白水社、第38回日本エッセイスト賞受賞)、『親子で読みたい「宮沢賢治」 心を育てる名作ガイド』(PHP文庫)、『かまきりとしましまあおむし』(農文協)など。絵本に『わたしのあかちゃん』『みつけたよ さわったよ にわのむし』(福音館書店)などがある。岩手県紫波郡在住。画・横山 雄1988年、東京都生まれ。イラストレーター、デザイナー。桑沢デザイン研究所卒業。出版、広告、WEBなど多方面で活動。第83回毎日広告デザイン賞最高賞受賞(2016年)。東京都在住。-----四六判・上製248頁・2色刷ISBN 978-4-909179-02-9 C0095装幀・宮本麻耶(ケルン)

    ¥1,980

  • 山熊田 YAMAKUMATA/亀山亮 Ryo Kameyama

    遠い昔から続けられて来た彼らの営為に、強い生と死の手触りを感じるーー土門拳賞受賞写真家が写し出す、マタギの村の生業。アフリカやパレスチナなど「戦場」の写真で知られる写真家・亀山亮の4年ぶりとなる新作写真集です。舞台は新潟県村上市山熊田。人口50人足らず。新潟と山形の県境に位置するこの小さな集落にあるのは、山と熊と田だけ。亀山はそこに暮らす人々が今も静かに続けている、生きるという行為、「生と死」をめぐる原初の生業を写し出していきます。山焼きと熊狩り、そしてシナ織。これは山とともに生きる人々の暮らしの、現代の記録です。巻末テキスト:亀山亮、山川徹(ルポライター)、大滝ジュンコ(アーティスト)日英バイリンガルB5変形・並製・カバーなし(OPP袋入り)ダブルトーン・128頁ISBN 978-4-909179-01-2 C0072装幀:鈴木聖*お買い上げの方には、特製ポストカードを2枚セットでおつけします!---------YAMAKUMATA is the first published work in four years by award-winning conflict photographer Ryo Kameyama (“Afrika War Journal”) .The black-and-white photos document life in the small village of Yamakumata in the mountains of Japan’s Niigata prefecture. There’s nothing here to sustain the 50 inhabitants but mountains (“yama” in Japanese), bears (“kuma”) and rice paddies (“ta”). Kameyama’s photographs of the villagers lives — hunting bears, traversing snowy forests, fishing in rivers — seem completely out of time, but it is their lifestyle, in balance with nature, that attracted him to this project in the first place.“The villagers calmly face their reality and mortality; traveling into the depths of the wilderness, taking the lives of animals and sometimes giving their own lives in return. I get a strong sense of life and death observing the traditions that they have continued from ancient times.”— from Ryo Kameyama’s forewordPhotographs are followed by essays by Ryo Kameyama, Toru Yamakawa(writer) and Junko Sato Ohtaki(artist who moved into Yamakumata).250 x 185 mm/128 pages/SoftcoverPublished in Feb. 2018English and JapaneseISBN978-4-909179-01-2

    ¥3,080

  • 家をせおって歩いた/村上慧

    あの閉じきった生活からの脱出を試みるのだ。−−発泡スチロール製の白い家を担ぎ、日本国内を移動しながら生活した美術家の369日。 2011年3月、友人と借りたアトリエの鍵を受け取ったその日に、東日本大震災と福島第一原発事故が発生。「僕たちは閉じ込められている」−−3年後、若き美術家は、自らのあり方を変えるため、新しい生活をはじめた。発泡スチロールの白い家を担いで日本国内を歩きながら、絵を描き、人々に会い、考え続けた1年間(2014年4月〜15年4月)の全記録を収録。自らの足で歩き、見知らぬ人とかかわることによって見えてきた日本の姿とは。各地方紙がこぞって報じ、SNSでも話題となったあの「歩く家」の真相が、ここに! 「結局なにも変わっていない。あの震災は日常を変えるチャンスだったはず。日々の生活について、消費や生産や労働や社会システムについて見直していけるはずだった。だけどなんか知らないけど、どんどん元に戻っていく。僕自身も、ふと気がつくとまるで何事もなかったかのように以前の生活に戻っていこうとしていた。あんなことがあってもなにも変わらないのかと思うと、ぞっとした。日常が終わらないのが悔しい。すべてが消費に回収されていく。僕は他の誰でもない僕自身の日常を終わらせないといけない。日常を終わらせるために、家を出ていかなければならなかった」A5変形・ソフト上製・カバー帯あり304頁(カラー16頁含)ISBN 978-4-909179-00-5 C0078装幀:佐々木 暁 *この本は、見返しの絵柄が4種類あります。どのパターンになるかは、届いてのお楽しみ。乱丁ではありませんのでご了承ください。photo(著者近影):Ken'ichi Kikuchi

    ¥2,200

  • 冊子「飛鳥・藤原を歩く」

    奈良県発行の「飛鳥・藤原」地域の遺跡などの文化遺産を紹介する無料冊子です。日本語版と英語版をセットでお送りします。(お1人さま1セット限り)写真:石川直樹発行:奈良県 文化・教育・くらし創造部 世界遺産室2024年3月発行

    ¥0