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2023/10/12(木)あなたは何が『好き』ですか?

ある日、
「サッカーのコーチでアルバイトしたらいいやん」
と友だちに言われた。

サッカーをすることは好きだが、サッカーを教えることは特別好きではない。自分の放ったシュートがゴールネットに突き刺さる、あの瞬間が最高に好きだった。情熱を全開に『サッカーをプレーする』ことが何よりも好きだった。

だから僕はサッカーのコーチをしない。(そもそもできない)

少し前まで体育会ヨット部に所属していた僕は、先輩セーラーにヨットの魅力を訊ねてみた。するとその先輩はこれでもかと言うほど目を輝かせ、熱くヨットの魅力を語り尽くしてくれた。

『好き』だから上手くなりたい気持ちが芽生える。『好き』だから時間を忘れて練習ができる。『好き』なものでアイツには負けられない。

『好き』は自分を駆り立てる。

先日、同じ授業を履修しているソフトボール部の女の子と話をした。幼いころからソフトに励んできたとはいえ、苦しい練習が待ち受けていると分かりきっている大学体育会でも、競技を続けるかどうか迷いがあったらしい。

なぜ続ける決断ができのかと訊ねてみると、「好きやったからかな」と答えてくれた。代が変わるため現在は一週間のオフ期間らしいのだが、スケジュール帳を見ながら「明日は自主練できそうやな」と言っていた。めちゃくちゃソフト好きやん。毎朝4時半起きで練習場に向かっているらしいしな。

野球界のレジェンドであるイチロー選手はこんな言葉を残している。

「努力を努力だと思ってる時点で、好きでやってる奴には勝てないよ」

すごく腑に落ちる言葉だ。
先輩セーラーはヨットを、ソフトボーラーはソフトを、『努力』だとは思っていないのだろう。

とにかくヨットが『好き』。
とにかくソフトが『好き』。

好きに理由は必要ない。
好きに勝る動機づけは存在しない。

好きなものに対して好きだと言わないと、好きなものは寄ってこない。

恋愛も同じ。
好きな人がいるならその人に好きを伝えないと、恋人として結ばれることは決してない。

そう言う僕は、いったい何が好きなのだろうか。ずっと好きだったサッカーは怪我を理由に引退した。大学から始めたヨットは、サッカー以上に好きだと思えなかった。

今、時間を忘れて夢中になれるもの。

誰に強制された訳でも無く、好きでエッセイを書いている。好きな人たちと話したり遊んだりすることも最高に好きだ。筋トレも読書もそう。英語を使って話すことができたときも喜びを感じる。

自分の『好き』に耳を傾けよう。
自分の『好き』に正直に生きよう。


あなたは何が好きですか?


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