Seitaro Otamendi@イギリス留学

大阪府出身の20歳大学生。サッカーに代わる夢中になれるものを探してイギリス・バーミンガ…

Seitaro Otamendi@イギリス留学

大阪府出身の20歳大学生。サッカーに代わる夢中になれるものを探してイギリス・バーミンガムに留学中。心揺さぶられた出来事を毎週月曜日と木曜日に更新します。僕の文章が誰かにとってのささやかな楽しみとなるように。自分の本を出版するのが夢。#せいたろうの日記

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    見る人を限定したい文章や、何ヶ月もの時間をかけて書き上げた作品は有料にさせてもらってます。こっちの方が赤裸々で濃くておもしろいかも。値段以上の価値あるものを提供します。約束です。ぜひ!

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2022/12/29(木) 選手権への挑戦。

第101回高校サッカー選手権全国大会が始まった。 テレビをつけると旧友が映っている。悔しい気持ちでいっぱいだ。憧れの舞台で輝けるのは11人しかいない。その舞台に立つことが叶わなかった僕にも選手権への熱い想いがある。 今回は、腰痛を抱え、もがき苦しんだ選手権期間の日記を抜粋した。 執筆に5時間ほどかけて、約8000字の超大作となった。僕の高校サッカーと選手権に懸ける想いを赤裸々に語りつくしている。 100円が欲しいのではなく、見る人を限定したいから料金を設定することにした。

    • 2024/09/12(木)バーミンガムにある日本食レストランで、心温まる話。

      日本が大好きなイギリス人の新米ドクターと一緒に、バーミンガムにある数少ない日本食レストランに訪れた。 メニューを見てみると、二巻のお寿司が7ポンドを越えている。日本円にすると約1300円くらいになるだろう。 日本食とは、こんなにも価値のある絶品料理なんだと、海外に出て初めて気がつくことが出来た。何気なく口にしていた日本食の美味しさや価値を知った今、その事を日本人として誇りに思う。 久しぶりの日本食はやはり特別で、たこ焼きは道頓堀を、マグロはアルバイト先の回転寿司を、ミル

      • 2024/09/02(月)4万円の香水と僕。

        空港の荷物検査後に待ち受けるのは、煌びやかに輝く名の知れたラグジュアリーブランドの玉手箱だ。 コカコーラのペットボトルを手に握り、キャップを後ろ向きに被った場違い感否めない青年ではあったが、思い切って香水コーナーに立ち寄ってみた。 「そんな変な形せんでええやん」 と言わんばかりの曲線を描いた香水ケースを手に取り、頂点をプッシュし左手首に液体を振り撒いてみる。4万円の香水の香りとは如何なものかと鼻を近づけてみた。 なるほど、この甘酸っぱい香りがクセになるな。きっと長持ちも

        • 2024/08/29(木)あれ、俺、歳とったな。

          「あれ、俺、歳とったな。」 最近ふとした瞬間、そう感じるようになった。 その理由は、自分より歳下の層が以前と比べて増したからだと推察している。 高校生の時の歳下と言えば、その下級生や中学生。同じく中学生の立場の歳下なら小学生や赤ちゃんといったところだろう。 20歳になった今、バスや電車で騒ぐチャラついた高校生たちが、少し幼く見える。ボールで遊んだり、友だち同士で追いかけっこをする少年少女たちと年齢が離れた今、彼らのそんな姿が癒しをくれる。 あぁ、確実に歳を取ったな。歳

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        2022/12/29(木) 選手権への挑戦。

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          2024/08/22(木)スコットランドの光景が諭してくれたこと。

          スコットランド観光に来ているのだが、世界は広いなと改めて痛感する。 車の後部座席に座って窓を眺めると、壮大な山々が連なるその斜面に、沢山の動物たちが姿を覗かせる。 これまで踏み入れたことも縁も無かった未知の土地。そんな場所にも生活があり、スマホの電波が繋がって、道が整備されていて、文明が存在する。観光客を迎えるホテルがあって、笑顔を振りまくウェイターがいる。 僕が何気なく過ごした日も、無駄にしてしまったなと後悔した日も、この場所も同じように一日が進んでいく。 今この瞬

          2024/08/22(木)スコットランドの光景が諭してくれたこと。

          2024/08/19(月)イギリスでイギリス人と出会うために必要なこと。

          「語学コースが終わって、学部授業が始まれば、イギリス人の友だちを沢山作ろうと思います」 どこかの誰かがそんなことを言っていた。 素晴らしいことではあるのだが、間もなくイギリス留学は4ヶ月目を迎えようとしている。 考えてみてほしい。イギリスに住んでいるのだから、外に出ればイギリス人がいる。 そうとなれば簡単。外に出て、近くにいる人に話しかければいい。そんな自信が無ければ、人と人が出会うような場所を調べて、何度もそこに飛び込み続ければいい。 その為に必要なこと。 それ

          2024/08/19(月)イギリスでイギリス人と出会うために必要なこと。

          2024/08/15(木)失恋の解決方法

          失恋話を聞いた。 どうすればいいかと涙ながらに悩んでいたが、失恋に解決方法なんて存在しない気がする。 いや、そもそも解決しようとしなくたっていいじゃないか。 抱えこんだ想いを打ち明けられる、ただ、そんな相手が居てくれたらなと思う。 素敵な人は、いつまでたっても、たとえ関係性が変わったとしても、素敵な人であり続けるから困る。 まあ、それでもいいか。 恋を知らずに愛は知れないしね。

          2024/08/15(木)失恋の解決方法

          2024/08/12(月)英国サウナにて、プレミアリーグ優勝予想で盛り上がる。【イギリス留学】

          イギリスに住んでみて感じる、日本との大きな違いとして、『敬語の有無』が印象的である。 僕たち日本人は、目上の人と話す際は敬語を使って下の立場から話そうとする。 一方のイギリス人、というより英語の特徴として、顕著な尊敬語や謙譲語といった概念がないので誰とでもラフに話せる感覚がある。 先日、英国ジムに併設されたサウナの中で身体を温めていた。 密室のサウナに10人ほどの大男たちが身を寄せ合い、開幕が迫ったプレミアリーグの優勝予想で盛り上がりをみせている。 年長者、中年、若

          2024/08/12(月)英国サウナにて、プレミアリーグ優勝予想で盛り上がる。【イギリス留学】

          2024/08/08(木)敬意を持つということ。

          誰かと話をするとき、 表情や態度は相手に対する敬意を示す。 敬意と言えば大袈裟に聞こえるかもしれないが、言うまでもなく、相手が誰であろうと忘れてはいけない大切な心緒だ。 とはいえ、コミュニケーションにおいて必要不可欠な要素であるが故に、敬意を持ち合わせているかどうかは直感的に察知することが出来てしまう。 敬意を持ち合わせていない輩と話をしたい人はいないし、素直な人こそ、相手の心ない態度に傷を負うだろう。 僕はこう思う。 どん底や挫折を知る人、努力で己のキャリアを築い

          2024/08/08(木)敬意を持つということ。

          2024/08/05(月)別れについて。

          別れは突然やってくる。 予期せぬ出来事を理由に、 二度と再会出来ないかもしれない。 物理的に可能だとは言え、 論理的に叶わないことだってある。 現実的に別れた恋人にはもう会わないし、喧嘩別れしたいつかの友だちに会うのだって難しいだろう。 だからこそ今この瞬間を大切に。 僕の別れ話を少し。 スーパーで買い物をした帰り道、愛すべきワイヤレスイヤホンのケースを失くしてしまった。 全力で探してみたが見つからない。いつの間にかポケットから飛び出してしまったのだろう。 矛

          2024/08/05(月)別れについて。

          25/07/2024 The moment I forget Japanese in UK.

          How to say “How are you?” in Japanese? British guy asked to me at the Language Exchange. Literally it is ''Genki desuka?'' But wait, I've not use this phrase in daily lives. German guy who likes study Japanese said to me, ''I heard th

          25/07/2024 The moment I forget Japanese in UK.

          2024/07/22(月)日本語が思い出せなかった瞬間。【イギリス留学】

          “How are you?” って日本語でなんて言うの? とイギリス人に訊かれた。 直訳すると「元気ですか?」になる。 あれ、でも、 日常会話でそんな言葉使ったことないな。 日本語を熱心に勉強しているドイツ人が口を開き、 「日本人は挨拶で『天気』の話をすることが一般的なんだよね?」 と割り込んできた。 確かに。 「いやぁ、今日は暑いですね。」 「ほんとそうですよね」 勿論相手や機会にもよるが、こちらの方が自然な感じがする。 留学3ヶ月目。 語学力習得のため遥

          2024/07/22(月)日本語が思い出せなかった瞬間。【イギリス留学】

          2024/07/18(木)バス停でキスを交わすカップルを横目に。【イギリス留学】

          イギリス・バーミンガムの朝8時半。 バス停前で熱いキスを交わすカップルを横目に大学へと歩みを進める。 少し進んだところでまた、別の夫婦が互いの別れ際にキスをしていた。 間もなく留学3か月目を迎えるのだが、相も変わらず、映画のワンシーンのようなイギリスの日常に心を躍らせる。 澄んだ青空のもと、心地よい風が靡いた。

          2024/07/18(木)バス停でキスを交わすカップルを横目に。【イギリス留学】

          2024/07/15(月)小雨の英国で、猫と歩く。

          傘を忘れ、小雨に打たれながら寮の敷地内へ。 気配を感じて視線を横にやると、僕と同じスピードで歩く猫を見つけた。 雨の降るこんな寒空に、この猫はいったいどこへ向かうのだろうか。 こっちにおいでよと呼びかけてみたが、愛想の欠片も無く、軽々と柵を乗り越え姿を消していった。 空虚な足音を横目に猫の面影を抱きしめる。 日本で待つ愛猫がものすごく恋しくなった。

          2024/07/15(月)小雨の英国で、猫と歩く。

          2024/07/11(木)愛の偉大さを実感した話【イギリス留学】

          イギリス留学2か月目、寮生活のため基本的に自炊をして暮らしている。 とはいえ料理スキルが皆無の状態で留学に来たので、毎日簡単な料理ばかりで済ましているのが実情だ。 そんなある日、友だちのトムが絶賛開催中の【ユーロ2024】を一緒に観ようと家に招待してくれた。19時過ぎで空腹だったこともあり、トムが夕食を振る舞ってくれたのだが、その味が本当に最高だった。 小刻みにまな板と包丁が接する音。フライパンで程よく焼かれた具材が放つ、空腹が加速する香り。様々なソースを駆使して変幻す

          2024/07/11(木)愛の偉大さを実感した話【イギリス留学】

          2024/07/08(月)初めての英国ナイトクラブで打ち負かされた話。

          金曜日のイギリス・バーミンガム。 普段の忙しい(せわしい)街とは打って代わり、ファンシーな雰囲気を魅せる男女で溢れ返る。 ナイトクラブから漏れる爆音に吸い込まれるかのよう、セキュリティに身分証を見せた若者たちが流れるように入店する。 イギリスならではの文化を知るまいと生粋の英国遊び人にお願いし、渡英2ヶ月目にして初めてナイトクラブに飛び込んだ。 耳がはち切れそうになるほどの音楽に合わせて陽気な男女が踊り狂う。 友だちは眩しい笑顔ではにかみ、慣れた身動きで空間に溶け込

          2024/07/08(月)初めての英国ナイトクラブで打ち負かされた話。