精神科医みか

30年以上、心療内科、精神科の医療に携わってきました。多くの患者さんの話を聞き、「何が…

精神科医みか

30年以上、心療内科、精神科の医療に携わってきました。多くの患者さんの話を聞き、「何が問題で、最善なことは何か?」と考えてきました。この経験を、【心の癒しのヒント!】というかたちで,今回シェアしたいと思います。【心の癒しのヒント!】が、皆さんの心の友になれたら、嬉しいです。

最近の記事

今日のヒント33:本屋さんで、直観テストしてみた結果

直観を信じますか?私は、自分ではそれなりに直観力はある方だと思っています。 でも、直観を信じて、うまく使いこなせているレベルではないなと思います。 最近読んだ本で、学んだこと。 自分が望むことを強く意図すること。 その答えとして、いろいろな形でメッセージとして伝えられてくる。 その一つに、直観でわかることもあるようです。 そこで、私も実験してみました。 今、私にはとてもやってみたいプランがあります。 リトリートのようなセミナーをやってみたいと思っています。 まず、問題:ど

    • 今日のヒント32:気を付けたい「承認欲求」中毒

      承認欲求とは、ほかの人から自分が、価値がある(すばらしいなど)と認められたい欲求です。 これは、だれにもある欲求です。 そして、承認欲求が満たされると、幸せな気分になります。 いろいろな行動の動機付けになり、頑張るパワーも出るものです。 ほめてもらえたら、それは素直に喜びたいものです。 でも、承認欲求が、満たされないと 無力感、 劣等感 不安感 緊張感 孤独感 などが強くなります。 特に、認めてもらいたいと期待しているときに、それが満たされないと その失望感は大きくなりま

      • 今日のヒント31:秋の虫の声、楽しめていますか?

        何とびっくり! 虫の声は、人間なら、みんな同じように聞こえていると思ったら、 虫の羽音を、きれいだなと感じることができるのは、日本人とポリネシア人ぐらいだとか。 日本人は虫の音を“声”として受け止めるけれど、外国人は“ノイズ”として処理するため、虫の音を味わうこともないようです。 日本人は「左脳」で、外国人は「右脳」で、虫の音を処理している違いらしい。左脳で、言語を処理しているので、日本人は、虫の音を声として感じることができるし、聞き分けもできるようです。 これは、日本語を

        • 今日のヒント30:人をほめることは、ほめられた人にも、ほめた人にも良い効果

          日々、ほかの人をどれぐらいほめることができていますか? 「ほめると、つけあがるから、厳しく指導した方がよい」 という、昔ながらの部活動での指導や子供のしけでも、正しいと信じて 行われてきたことです。 残念ながらも、今も続いてしまっている現状もあります。 叱るのは、根底には叱る人の不安があるのかもしれません。 相手を、信頼できないのでしょう。 私が、叱ることが本当に必要だと思うのは、例えば子供ならその子や他人に危険が及ぶようなことが、起こる可能性がある時は、 しっかり何がどう

        今日のヒント33:本屋さんで、直観テストしてみた結果

          今日のヒント29:ADHDの頭の中の忙しい

          発達障害ADHDの人の大変さ、なかなか理解するのも大変です。 前回のヒント28に続いて、ADHDについて書きたいと思います。 そして、ADHDの人の魅力もぜひ知っていただきたいと思うのです。 ADHDの人は、何かと多動や衝動性が高いので、思い立つとすぐ行動してしまい、活動も何かと忙しいのです。 でも、大事なことは抜けてしまい、失敗してしまうことも。 ゆっくり、くつろぐことも苦手です。 知らないうちに、動きすぎて疲れてしまうことも。 休日、めいっぱい遊びすぎて、お休み明け

          今日のヒント29:ADHDの頭の中の忙しい

          今日のヒント28:ADHDの先延ばし癖

          「先延ばししてしまうこと」、だれにもあることですが めんどくさいことは、だれでも「後でやれば良いか!」と 思うことは、あるものです。 メールの返信 書類の提出 仕事や学校の用意 などなど 日々私たちは、やらなくてはいけないことはたくさんあるものです。 しかし、先延ばし癖のために、結果やらなくてはいけないことを 忘れたり、遅れることで失敗してしまうことが多いと これは問題です。 そんな問題を起こしてしまうことが多いのが、ADHDの発達障害のある人。 失敗したことで、気にしてい

          今日のヒント28:ADHDの先延ばし癖

          今日のヒント27:自分の嫌いなタイプの人は?

          以前参加したセミナーでのお話し。 外国人の男性講師先生でしたが、 毎回「自分が嫌いな人とペアを組んで、 ディスカッションして」と指示するのです。 私は、なんで毎回意地悪なことをいうのかと、不満に思っていました。 (プンプンです) 講師の指示でも、嫌いな人とはなかなか組んでディスカッションする気にはなれませんでした。 ディスカッションするときは、自分のバリアを緩め、自分の考えや気持ち、感情を話すのです。 それなのに、嫌いな人とシェアするなんて、無理!無理! 何回かして、その

          今日のヒント27:自分の嫌いなタイプの人は?

          今日ヒント26:人の悪口を言うのも、聞くのも「脳」に良くない!

          人の悪口ばり言う人とは、できればお近付きになりたくないものです。 面と向かって、悪口言われるのは、もちろん最悪! 人のことでも、悪口は聞きたくなくないものです。 それは、実は防衛本能でもあるのかもしれません。 今回は、脳科学者の中野信子さんの著書「感情に振り回されないレッスン」の中の(007 人の悪口を言うと自分の脳を傷める)に書かれている内容です。 聞けば聞くほど、怖いですね! 人の悪口を言っても、聞いているだけでも、自分に対してそのよくない言葉が、繰り返される

          今日ヒント26:人の悪口を言うのも、聞くのも「脳」に良くない!

          今日ヒント25:頭によい体験の刺激を入れましょう!

          脳科学者の茂木健一郎さんの著書「図かい眠れなくなるほど面白い脳の話」より 新しいものへの出会いは、脳の好奇心を回路を活発化させ、ドーパミンなどの多幸感を伴う神経伝達物質を大量に分泌させます。 だから知らない土地に旅行に行って、見るもの、聞くもの、食べるもの出会う人などが、新しい出会いであり、脳を大いに活性化してくれるようです。 旅行は、良いな、楽しいなと思ってはいたけど、脳科学的にも旅行の経験はよい刺激になるようです。 今回、長野県に旅行に行ってきました。 2つの対照的

          今日ヒント25:頭によい体験の刺激を入れましょう!

          今日のヒント24:マインドフルネスをやってみました

          マインドネスとは、はやっているけど、どう良くて、どのようにやるのかなという疑問がありました。 前回の記事で、マインドフルネスがなぜ良いかについて書きました。 (なかなか言葉で説明するのは、難しかったです) ちょうど、マインドフルネス講習会を受ける機会に恵まれました。 知人の臨床心理士でもあり、しっかりしたGMC認定、IMA認定の資格を持たれている嶋美香先生のセミナーを受けました。(記事の最後に、嶋先生の紹介サイトのリンクあります) オンラインでおこなった、マインドフルネス

          今日のヒント24:マインドフルネスをやってみました

          今日のヒント23:マインドフルネスは、なぜ良いの?

          マインドフルネスのことを最近よく聞きますが! 私も、言葉は知っていたけど、はっきり言ってよくわかりませんでした。 今回、マインドフルネスのオンライン講習会を受けてみました。 (マインドフルネス認知療法) マインドフルネスについて、言葉で説明するのはなかなか難しいのですが まず、マインドフルネスがなぜ良いかということについて 書きます。 次のNOTEの記事で、マインドフルネスのやり方について書きたいと思います。 ストレス軽減によいといわれています。 脳科学的にも、心身とも

          今日のヒント23:マインドフルネスは、なぜ良いの?

          今日のヒント22:どうして虐待はおきてしまうのか?

          虐待はどうして起きてしまうのか?1冊の本を通して考えてみる ゆあちゃんが亡くなったのは2018年。5歳。満足な食事も与えられず、死亡時の体重は、3歳の平均より少ない12.2キロ。身体に170か所以上の新旧の傷やアザがあった。5歳にして、長文の反省文を書かされものが死後発見され、ニュースでも、話題になった。 しつけというなのもとの虐待とそれを用いたDV この本は、被告のお母さんが書いた手記をもとにしています。 この本を読む前、自分の子供を餓死させるなんて、 「なんでひど

          今日のヒント22:どうして虐待はおきてしまうのか?

          今日のヒント21:障害が素敵な個性になることも!

          障害とは障害の考え方に、日常生活に支障があれば障害と考えましょうと基準があります。 人格障害は? 人格が素晴らしいと言われる人がいても、完璧な人などおらず人格の凸凹はみんなあります。 人格の偏りが、日常生活に支障をきたすレベルであれば、人格障害としましょうという考えがあります。 例えば、依存性人格障害ー自分では物事を決めたり、行動ができない。人に頼るのは、だれでもある事だし、必要なことでもあります。 それが、度が過ぎると、日常生活の多くのことを人に依存しないと生きていけない

          今日のヒント21:障害が素敵な個性になることも!

          今日のヒント20:発達障害のグレーゾーンという考え方

          日本精神神経学会総会でのセッションー発達障害のグレーゾーンについて前回に、引き続き、北海道で行われた日本精神神経学会総会での セッションを聞いて、私なりにまとめてみました。 大人の発達障害については、ここ数年かなり世間でも理解がされるようになってきました。 しかし、実はその診断は、なかなか難しいのが現実です。 「過剰に、診断されすぎている」と、問題視されていることもあります。 診断基準があったり、スクリーニングするための心理テスト(質問に対して〇をつけて、合計点数で判断

          今日のヒント20:発達障害のグレーゾーンという考え方

          今日のヒント19:ゲーム依存症、ただゲームを取り上げるだけではダメ

          北海道の日本精神神経学会総会に参加してきました対面式の学会に参加することは、やはり良い刺激になって勉強になります。 新しい話題についても、よい勉強の機会になります。 参加したセッションの一つに、ゲーム、ネット依存症についてのテーマがありました。 ネット環境もどんどん速いスピードで変化するので、ゲーム、ネット依存症の先生方でも、戸惑うことがあるようです。 なんせ、今は0歳児からユーチューブなどの動画を見るなど、0歳児のネット使用率も、どんどん増えているようです。 ゲーム、ネ

          今日のヒント19:ゲーム依存症、ただゲームを取り上げるだけではダメ

          今日のヒント18:戦うと勝っても、返り血浴びちゃいます

          まずは、お知らせ:私の大好きなトリシア先生のセミナーのお知らせ私の大好きなトリシア先生が来日されます。 以前の記事にも書いた前世療法、インナーチャイルド療法などを含めた多次元統合療法のオンラインでの体験会があります。 ベテラン通訳さんが付いてくれるので安心です。 興味のある方は、是非参加されてみてください。 以下のサイトに、詳細があります。 とても、ハートの暖かい素敵な先生です。 トリシアカエタノ多次元統合療法 体験会(オンラインZOOM)※7/24 午前10時申し込み締切

          今日のヒント18:戦うと勝っても、返り血浴びちゃいます