今日のヒント28:ADHDの先延ばし癖
「先延ばししてしまうこと」、だれにもあることですが
めんどくさいことは、だれでも「後でやれば良いか!」と
思うことは、あるものです。
メールの返信
書類の提出
仕事や学校の用意
などなど
日々私たちは、やらなくてはいけないことはたくさんあるものです。
しかし、先延ばし癖のために、結果やらなくてはいけないことを
忘れたり、遅れることで失敗してしまうことが多いと
これは問題です。
そんな問題を起こしてしまうことが多いのが、ADHDの発達障害のある人。
失敗したことで、気にしていないようでも、結構落ち込んでいるのです。
そんなADHDの人を、周りの人も理解してもらうために、今回書いてみたいと思います。
ADHDの人たちの特性ー大きく3つのタイプ
ADHDといっても、みんなが同じというわけではありません。
代表的な3つのタイプがあります。
下の表の不注意、多動、衝動性のそれぞれ優位タイプ。
すべてのタイプを持ち合わせている人、一つのタイプだけ強く持っている人。
例えば、女性は不注意のみで、多動や衝動性はあまり目立たない人も多いので、なかなかADHDということも気が付かれないことも多くあります。
そして、自分の特性を知って、がんばって失敗しないように努力し、カモフラージュ(代償性)して、目立たないように生活している人もいます。
ADHDの人の脳の機能障害
ちょっと難しい感じがするかもせれませんが、
ADHDの人は、頭の脳の前のほう、前頭葉の機能に問題があります。
前頭葉は、作業の記憶、注意力、反応的にやりたくなってしまう衝動を
コントロールしています。
その結果、感情や行動、考えることのコントロールに問題が起きてしまいます。
大事なことを、整理整頓して覚えておくこと。
行動を、やるべきことより、やりたいことを優先してしまう。
ストレスがかかっているときは特に、感情も不安になりやすく
怒りを爆発してしまったり、すべて放棄したくなってしまうなど。
ADHDの先延ばし癖が起きてしまうメカニズム
ADHDの人の持っている特性で、先延ばし癖が起こりがちです。下図
・ADHDの人は、見たもの、聞いたもの、思い浮かんだものなど、いろいろなことが刺激になりやすく、何かと興味があちこち移りがち。
気になるものがあると、頭の中は、そのことで頭はいっぱいで、そちらに気が向いてしまいます。☚多動性、衝動性
・大事なことでも、めんどくさいことは、どこかに吹っ飛んでしまいます。注意深く覚えておくことができません。☚不注意
・ADHDの人は、苦手なこと、めんどくさいことは、特に
やる気スイッチが、なかなかはいりません。
・やりたくないけど、がんばってやろうと始めますが
途中で、他のやっぱりやりたいことに、注意が向いてしまいます。
めんどくさいことは、飽きてしまって
途中で、やめてしまう。💦
➡失敗‼、怒られる!
また、やってしまった
➡気分も落ち込む
*なかなかADHDのこの特性を理解してもらえません。
「このぐらいのこと、なんでできないの!」
「サボっているだけ!」
と怒られてしまいます。
先延ばし癖を改善する工夫
・まず、本人がADHDの特性を知る
大事な書類は、大事な書類入れる場所をつくる。-必ず入れるように習慣
目に見える場所に貼っておくー冷蔵庫など
携帯電話などのアラームをつかう
周りに、やるべきことを伝えて、「締め切り」など声掛けなどを頼む
自分には、少し大変そうだと思うときは、一緒にやってもらう
・周りの人も、ADHDの特性を理解してサポートを
ADHDの人を、責めないで、明るく声掛けを(自尊心を傷つけないように)
締め切り前に声掛け
手伝えることも伝えてあげる
・学生さんであれば、学校の先生にも相談しておくと
配慮してくれることもあると思います。
レポート締め切り過ぎてしまった!-「もうだめだ!」とあきらめないで
相談してみましょう、
・ADHDの治療薬を試してみる
何かと、忘れてしまったり、問題が多く支障をきたすようであれば
薬を飲んでみることで、不注意、忘れことも減らせることもあります。
薬の効果、副作用も個人差があったりします。
でも、試す価値はあると思います。いくつか薬の種類もあるので、合う合わないもあります。主治医とよく相談を
ただ、ADHDの人には、まず忘れず薬を飲むことも
なかなかハードルが高いものです。
飲むためにタイマーを使ったり、周りの人に声掛けを頼むのも
良いと思います。
特性を知り、上手に日常生活送っている人もいます。
工夫すること、あきらめないこと、周りの応援が大切です。💕
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