見出し画像

今日のヒント22:どうして虐待はおきてしまうのか?


虐待はどうして起きてしまうのか?1冊の本を通して考えてみる


ゆあちゃんが亡くなったのは2018年。5歳。満足な食事も与えられず、死亡時の体重は、3歳の平均より少ない12.2キロ。身体に170か所以上の新旧の傷やアザがあった。5歳にして、長文の反省文を書かされものが死後発見され、ニュースでも、話題になった。

しつけというなのもとの虐待とそれを用いたDV

この本は、被告のお母さんが書いた手記をもとにしています。

この本を読む前、自分の子供を餓死させるなんて、
「なんでひどい親」と、ニュースを聞いたときは,
私も思いました。
しかし、この本を読んで、お母さんはしっかり愛情を持っていた。
残念なことに、再婚した夫からの洗脳に支配され、子供を守ることができなかった。

拘置所に入ってからも、彼女は毎日後悔し、死ぬことを考えていた。
大変情熱のある弁護士さんに出会い、徐々に心を開き
自分の過ちが、他の人に起こらないようにという願いのもとに
手記を公表することになった。

1,彼女の子供時代からのコンプレックス

中学生のとき
「途中で話がいきなり変わるから、びっくりする」(ちょっと変わってるね」と言われていた。
小学生話しかけられた時「えっ?」と大きな声で聞き返してしまう癖を、指摘された。
とにかく「ごめんなさい」と思っていた。
自分は、「コミニュケーション能力がない」「素直に感情表現ができない」
と感じていた。

2、彼女なりに頑張っていた


ゆあちゃんの実の父親の経済的問題や浮気をしたことで離婚。
離婚後も娘とはずっと仲良し。
水商売をしながら、子育てもかんばっていた。

再婚相手の夫は、娘に食事を少量しか与えないことを許さなかったから
みつからないように、隠れて娘に食事を与えたり、彼女なりに娘のためにと行動していた。


3,洗脳と気が付かなかった


再婚相手は、有名大学を出て、有名企業に就職するも
長くは続かず、水商売の世界で働き、彼女と出会う。
彼女は、「彼は学歴もあり、自分は頭が悪く、彼の言うことは
正しい」と思い込んでしまう。

彼のいう通り、ゆあには周りから私みたいにバカだと思われたり、絶対歩ませたくなかった。
どうやったらまたゆあが笑顔でいられるのか毎日たくさん考えた。
バカなりに必死に考えた。(著書より)

2度目のゆあちゃんが児相保護から帰って来た。
彼のご機嫌をとることしか、自分とゆあを守ることができなかった。
彼は、児相が自分たちを邪魔しているという。
彼の気にいる返事ができないと、何時間にもおよぶ説教が、娘にも自分にもされた。
私にも、彼が満足するように、娘に長い説教をさせられた。

4,つらいのに、うまく助けを求めることができなかった。


頑張ったと簡単に言ってはいけないのはわかっている。
でも、私は頑張った。
彼も児相も病院の先生も、お母さんしっかりしなさいって。
やつているよ。
みんなからの言いつけ必死に守っていたよ。(守ろうとしていた。)
ゆあには私みたいにデブでブスで、人に利用されて捨てられるつまらない人間になって欲しくなかった。

香川の児相では関係が良くなかった。たくさん相談した。
でも「様子を見ましょう」「そうなんですか」ばっかり。
目の前ではノートばかりみていた。
病院でも、悩みを受けとためてもらえなかった。

品川児相に移ってから、相談する気になれず追い返してしまって、申し訳なかった

辛くても、助けが求められず、必死になぜか必死に隠してしまう。


5,虐待した継父にも、また心の闇が

加害者の父親についての情報は、この本では多くなかった。
しかし、エリートコースを歩みだしたが、うまくいかず挫折。
挫折を体験している彼の自己価値を高めていたのが、
理想の家族を作るために
娘を厳しくしつけて、理想道りに育ているという思いだったのか?
しかし、それは全くの自己満足でしかない、ひどい過ち。
でも、この過ちを起こしたもとは、彼の心の闇が生み出しているように感じた。

6,逮捕後の精神科医の診察


精神科医の診断:被告である彼女の診断は、PTSDで解離性障害であった
彼に洗脳されいたと、説明された。

支配されている時は、支配されていることがわからない
以前の病院などでは、なぜ、教えてくれなかったのか。
離婚の提案も、誰にもしてもらえなかった。


【私が子育てに思うこと】

幼い命が、親の虐待で亡くなってしまうこと。
こんな悲しいことはない。
小さな子供は、親に頼るしかない。
しかし、子育てというのは、簡単なものではない。
はっきり言って、莫大な労力がかかるし、難しい!

子育ては、自分の子供時代の再体験
親の子供時代の問題が、また浮き彫りになってくる
親自身の満たされなかったもの、コンプレックスなど。
愛情をうけて育っていない大人は、子どもに愛情のかけ方がよくわからないこともある。
子育てが、うまくいかないと、イライラしてしまうことも。
(私の子育てで学んだこと―親の思うように子供は育ちません)

産後は、ホルモンの影響もあったり、子供が寝てくれないこと
思うようにミルクを飲んでくれない事などで、心身ともに疲れて
産後うつになりやすい。
そんな時、将来に対しても悲観的になってしまう。
早く、病院に受診してほしいです。

子どもが生まれることで、夫婦2人の関係から、
子どもを含めた3人になることで
関係性も変化し、新しくバランスをとることが難しい。

色々な歪みが、重なり合って、虐待がおこるように感じる。
歪みが、大きくならないように、
心のこもったあたたかいサポートが必要です。


子育ては、大変でもやっぱりすばらしい!
・自分自身を育てなおすこともできる
自分が、子供時代に与えられなかったことを、子どもにすることで
自分も満たされる。
親も成長できますね!ほんと修行ですからね。

子育て中の親御さん、お疲れ様です❣
子どもが小さいときは、特に自分の時間などもないけど
心に余裕を持つことは大変です。
一人で頑張りすぎないで。
困った時は、相談したり、助けを求めましょう。
頑張ったらご褒美も必要ですね。

虐待の連鎖をとめましょう
大変な時は、助けを求めましょう
子育てのつらい人がいたら、よく話をきいて、出来ることをサポートしてあげましょう。関係機関につなげて上げましょう。
保健センターや、子育て支援課なども相談に乗ってくれます。

親も子供も笑顔でいられますように!


軽井沢高原教会 キャンドルナイト

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?