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ハタチのコイ。広島の田村選手が絶好調。オープン戦トップタイの2本塁打。打率は3割5分5厘と上昇。開幕スタメン狙う。侍ジャパンにも抜擢

ハタチのコイ。恋愛ドラマではないけれど、見る者を熱くさせてくれる。広島カープの20歳、田村俊介外野手だ。プロ入り3年目の若者は、オープン戦でトップタイの2本塁打を放ち、打率は3割5分5厘と上昇している。侍ジャパンに抜擢されたことが自信を深めているようだ。今季は開幕スタメンを狙っている。田村選手のコイ物語に注目だ。

14日に北海道で行われた日本ハムとのオープン戦。田村選手は7番ライトで先発すると、2打席連発と大きくアピールした。

五回に1発目。この回の先頭打席に立つと、カウント0-1からの2球目。日本ハムの開幕投手が予定されている伊藤大海投手の甘く入ったスプリットを見逃さない。

左打者の田村選手のバットが一閃。振り抜いた打球はぐんぐん伸びてライトスタンド2階席に飛び込むソロアーチとなった。

さらに七回に2打席連続アーチ。1死走者なしから、3番手福島蓮投手のフォークを、右中間スタンドへ運んだ。プロでは自身初となる連発だ。

さらに勝負強さも見せた。九回1死二塁からの好機で、カウント1-1から、ザバラ投手の146キロのスプリットを強振すると、ライト線に運ぶタイムリー二塁打とした。この試合で4打数3安打3打点。ホームラン2本と猛烈にアピールした。

田村選手は今月6日、7日に行われた国際強化試合で侍ジャパンに抜擢された。第2戦にヒットを放つ活躍。これがカープに戻ってからも大きな自信となったはずだ。

田村選手は愛工大名電高(愛知)の3年夏に甲子園に出場。当時はエースで、登板のない日は野手としてもプレーしていた。

2021年のドラフト会議で広島に4位指名されて入団。ルーキーシーズンは1軍出場がなかったが、2年目の昨季に10試合に出場し、3割6分4厘の結果を残した。

そして3年目の今季。オープン戦で11試合に出場し、31打数11安打。打率は3割5分5厘と上昇中だ。

新井貴浩監督が「日々、成長してくれている。バッティングでは、若い選手の中でも抜けている」と評価が高い。

田村選手の目標はレギュラー獲得。そして「開幕スタメン」の座が日々近づいているように思える。

このままの調子でいけば、3月29日の横浜での開幕戦に、田村選手の名がスタメンで発表されるだろう。それどころか、鯉のぼりのゴールデンウィークの時期には、広島の中軸となっているかもしれない。

20歳の田村選手の活躍は、多くの野球ファンを夢中にさせるだろう。ハタチのコイ物語は胸キュンの激アツだ。

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