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勝ち続けることの難しさ。夏の高校野球。昨年の甲子園Ⅴの2校が地方大会で敗退。夏の慶応と春の山梨学院。プロ野球は阪神とオリックスが頂上決戦まで勝ち上がれるか

何事も勝ち続けることは難しい。人生でもスポーツでも。高校野球の世界では、昨年の甲子園優勝2校が地方大会で敗退した。夏の慶応と春の山梨学院だ。プロ野球では昨年日本シリーズを戦った阪神とオリックスが今年も頂上決戦へ勝ち上がれるだろうか。勝ち続けることの難しさを野球は教えてくれる。

昨夏、「エンジョイベースボール」をモットーに慶応が快進撃を続けた。甲子園決勝では前年優勝の仙台育英を倒して107年ぶりの優勝を果たした。決勝での大応援には否定的な意見も少なくなかったが、優勝をつかみ取る大きな後押しとなった。

昨春の山梨学院は初優勝。これまで春夏を通じて、甲子園では2回戦が最高成績だった。それが「2回戦の壁」を突破すると、勢いに乗って準決勝の広陵、決勝の報徳学園と甲子園Ⅴ経験校を下して、紫紺の優勝旗を手にした。

今夏、慶応は5回戦で桐蔭学園と対戦。相手は春夏12度の甲子園出場の実績を誇るが、夏は1999年が最後だ。四半世紀ぶりの大舞台に向け、昨年の覇者を倒そうと気合に満ちていた。

2-2で迎えた九回。慶応は無死満塁のピンチを迎えると、中前適時打を浴びて2点を勝ち越された。これが決勝点となり、8強入りを前に涙をのんだ。

一方の山梨学院は準々決勝で東海大甲府と対戦。二回裏に2点を先制される。五回表に1点を返したが、直後に相手に2点を許して、1-4で敗れた。

勝ち続けることの難しさ。プロ野球ではどうだろうか。阪神は昨年38年ぶりの日本一に輝いた。オリックスに4勝3敗と白熱した展開を制した。

連覇がかかる今季。前半戦の最終盤だ。20日にはホームの甲子園で首位広島との一戦。延長十一回までもつれたが、0-1で競り負けた。これで42勝42敗5引き分けのセリーグ4位。首位とは3.5ゲーム差。まだまだ逆転の可能性は十分にある。

一方のオリックスは3年連続パリーグを制しているが、今季は5位と苦しんでいる。40勝44敗2引き分けで5位。首位ソフトバンクとは14.5ゲームも離されている。「日本のエース」山本由伸投手がメジャーに移籍した穴を埋められずにいる。

前半戦終了まで、プロ野球は残り1試合。オールスター後に、熾烈な後半戦がスタートする。昨年のリーグ王者の阪神とオリックスは、どんな戦いぶりを見せてくれるか。

高校野球とプロ野球。筋書きのないドラマがヒートアップしていく。熱戦を見届けていきたい。

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