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見慣れぬ地で鍛えると飛躍的な成長につながる。巨人の22歳堀田投手が台湾で自己最速157キロをマーク。来季の活躍に期待だ

人は普段と違う場所で鍛えると、飛躍的に成長する。巨人の22歳堀田賢慎投手が台湾でのアジアウインターリーグに派遣されていたが、現地で自己最速の157キロをマークするなど飛躍的な成長を遂げて帰国した。プロ4年目の右腕は怪我の影響もあり伸び悩んでいたが、異国で修行することで一皮むけたようだ。来季の活躍に期待だ。

堀田投手は岩手県花巻市出身。高校は青森山田高校に進んだ。甲子園出場はなかったものの、巨人からドラフト1位指名を受けて入団。活躍が期待されていた。

しかしルーキーイヤーの2020年に右ひじを痛めトミー・ジョン手術を受けた。リハビリに時間がかかるため、育成契約となった。

プロ入り後初の実戦は3軍での慶応大戦だった。3戦目のセガ・サミー戦で最速155キロを投げ復活への足掛かりとした。

ようやく1軍のマウンドに立てたのは昨季の2022年。プロ3年目だった。春季キャンプで好投し、支配下登録に返り咲くと、1軍でのプロ初登板となる3月31日のヤクルト戦で6回無失点。プロ初勝利を挙げた。

ここから勢いに乗りたいところだったが、結局2勝3敗。防御率6.29に終わった。そして今季の1軍登板は3試合のみ。防御率は8.10へ悪化した。

台湾でのウインターリーグ参加は、堀田投手自ら志願したものだった。異国で経験を積み、成長したい。がむしゃらな思いがプレーに反映し、結果を残した。

台湾では4試合に登板し2勝0敗。防御率は1.40と好投を続けた、そして球速は自己最速の157キロをマークしたのだ。これまでよりも2キロ上回った。

同じ環境で練習し続けても、それが結果につながるとは限らない。異なる環境に身を置き、鍛錬を重ねたことで飛躍的な成長につながったといえるだろう。

巨人は今季4位に終わり、クライマックスシリーズに進出することはできなかった。阿部慎之助新監督の下、チームは巻き返しを誓っている。

堀田投手は先発枠を狙っている。台湾で鍛え、飛躍的な成長を遂げたことが、大きな糧となることは間違いない。

異なる環境に身を置き、鍛錬に励む。環境が変われば、意識も変わり、プレーも変わる。それは野球だけでなく、スポーツ全般、さらには人生にも当てはまるに違いない。

異国で急成長した堀田投手の来季の活躍が楽しみだ。

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