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「春球到来」。プロ野球11球団がキャンプイン。日本一になる夢が始まる。選手にもファンにも

2月1日が好きだ。プロ野球で多くの球団がキャンプインするからだ。6日に始動する西武を除いた11球団が宮崎、沖縄を舞台に球音を響かせる。日本一の夢へ選手もファンも期待が高まっていく。どの球団にもチャンスがある。待ちわびた「プレーボール」だ。

一時期、雪国で生活していたことがある。周囲は銀世界だった。その中でテレビを通じて、南国で選手たちがボールを追う姿を見ていた。まぶしく見えたものだった。

それだけに「球春」という言葉には、思った以上の温かさが伝わってきたのだ。特にプロの世界に飛び込んだ新人選手のハッスルプレーに胸が熱くなった。

今年は3月にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が行われる。主力選手が大会期間中に抜けている間、レギュラーを奪おうと虎視眈々とチャンスをうかがう選手もいるはずだ。

昨季26年ぶりに日本一に輝いたオリックスは、主砲の吉田正尚選手がメジャーへ移籍した。「むちゃくちゃ痛い」とは中嶋聡監督。誰がその穴を埋めるのか。

日本シリーズで競り負けたヤクルトは2年ぶりの王座奪還を狙う。守護神マクガフ投手が退団し投手陣の再整備が求められる。最後を締めるクローザーは誰になるのか注目だ。

パリーグ優勝を僅差で逃したソフトバンク。絶大的エースだった千賀滉大投手がメジャーリーガーとなった。米国帰りの有原航平投手を獲得するなど大幅に戦力を整えた。

昨季セリーグ2位のDeNA。ノーヒットノーランを達成した今永昇太投手はWBCメンバーだ。メジャー球で行う大会に出場するだけに、日本仕様のボールに戻ってからうまくアジャストできるかがポイントだ。

6日にキャンプインの西武。他チームよりも5日遅い始動が、どんな影響をもたらすのか。森友哉捕手がオリックスへ移籍した分、打力、守備力でカバーする選手が不可欠だ。

阪神は岡田彰布監督が15シーズンぶりに復帰する。18年前のリーグⅤは、彼の指揮の下で達成された。5年連続リーグ最悪の失策数を改善するのが急務となる。

楽天は田中将大投手が日本に復帰して3シーズン目となる。この2年、二桁勝利を挙げられなかった。マー君でいかに「貯金」を増やせるかが焦点だろう。

巨人は新主将に主砲の岡本和真選手が就任した。打つだけでなくリーダーシップを発揮してチームをまとめることが長いシーズンを戦うことに不可欠だ。

ロッテは昨季完全試合を成し遂げた佐々木朗希投手が9勝の勝ち頭だった。ほかの投手の台頭が望まれる。投手出身の吉井理人新監督がどんなピッチャー起用をするかも注目だ。

広島は昨季12球団トップのチーム打率だったが、盗塁数は26と最少だった。伝統の機動力の復活が5季ぶりのAクラス入りに重要となる。

新庄剛志監督が2年目を迎える日本ハム。昨季は断トツの最下位に終わった。「今季は優勝しか狙わない」と意気込む。「新庄マジック」が炸裂するか注目したい。

昨季セリーグ最下位の中日。涌井秀章投手が楽天から移籍し、先発陣はリーグ随一ともいえる。課題の打撃に目途が立てば、Aクラス入りも不思議でない。

どのチームにも日本一のチャンスがある。各チームの動向を毎日追っていきたい。

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