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日ハム・新庄監督がドラ6ルーキーの「海猿」宮内投手に意外な評価。球歴も珍しいサイド右腕の活躍が楽しみ

日本ハムの「ビッグボス」新庄剛志監督が、ドラ6ルーキー右腕に意外な評価を下していた。「これぞ新庄流」とうなりたくなる目線だった。日本製紙石巻出身の26歳宮内春輝投手のことだ。球歴も意外なサイド右腕。ビッグボスからの期待を受けて、開幕1軍へ「春」から「輝」く投手となれるか期待だ。

宮内投手は最速152キロの右横手投げ。7日に行われたフリー打撃に登板。この日の最速は146キロ。打者に30球を投げ、18スイングで許した安打性の打撃は4本だけだった。

力のあるストレートで打者を押し込む一方で、シンカー、スライダー、カットボール、ツーシームと変化球もコースに投げ分けた。

これを見た新庄監督は意外な評価を下した。「宮内くんはイメージ的には右打者に対して、変化球でゴロを打たせて抑えてほしい投手に見えるが、俺はね、左打者に対して抑える投手でいけそうな気がするんですよね」

一般的には、サイドの右腕は、右打者に強みがあるとされている。しかし、ビッグボスは左打者に対して、アドバンテージがあると評価したのだ。なんともビッグボス流の独特な見方。開幕1軍となれば、左打者に対して、リリーフで起用されることもあるかもしれない。

宮内投手の球歴が気になったので、調べてみたら、これも意外なものだった。高校は千葉県立多古出身。甲子園とは無縁だった。明星大学でも全国とは遠い右腕だった。

社会人の日本製紙石巻に入って、「開花」したといえる。1年目の2019年に七十七銀行の補強選手として都市対抗野球大会に出場。翌年には所属チームで都市対抗野球の1回戦西部ガス戦に登板した。

そして昨年のドラフト会議で6位指名を受けてプロ入りを果たしたのだ。明星大学出身者では支配下選手として初めてのプロ指名だった。日本製紙からのドラフト指名も7年ぶり。道なき道を歩んで、プロへ到達したと言えるだろう。

周囲からは「(俳優の)伊藤英明さんに似ている」と言われているそうだ。伊藤英明さんと言えば、映画、ドラマの「海猿」の出演などで有名。人命救助のエキスパートである「潜水士」の役だ。

宮内投手はリリーフ投手。日本ハムでは抑えの守護神をめざしている。まさに救助の「海猿」にぴったりだろう。

監督の評価も球歴も意外な「海猿」宮内投手。マウンドでリリーフ役を見事に務められるだろうか。右サイドの26歳ルーキーに注目したい。

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