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空席目立つ日ハムのエスコンフィールド…。「ドラ5」奈良間選手が新人一番乗りのプロ初本塁打を放ったのに。チームの勝利が満員にする特効薬だ

今季オープンした日本ハムの本拠地エスコンフィールド。収容人員3万5000人(座席は3万)だが、この日の観客はわずか1万6606人だけだった。日ハムのドラフト5位ルーキーの奈良間大己選手(22)が新人一番乗りとなる初ホームランを放ったのに。観客を満員するにはチームの勝利が絶対条件だろう。奈良間選手のアーチで反転攻勢だ。

18日に行われたロッテ戦。9番二塁で先発した奈良間選手のバットが火を噴いた。三回裏に先頭で右打席に立った。相手左腕の2球目。143キロの直球を思い切り引っ張ると、打球はレフトのフェンスを越え、ブルペンに飛び込んだ。

奈良間選手にとってプロ4打席目にして初ヒットが、初本塁打となった。この試合の先取点を奪うソロアーチとなった。

静岡の強豪、常葉大菊川高では主将を強め、2018年の第100回全国選手権で甲子園の地を踏むと、チームを16強に。U-18代表にも選出され、アジア選手権銅メダルを獲得した。

立正大学に進学後も1年秋からレギュラーとして出場し、4年春にはリーグ戦で打率3割4分9厘をマークした。

そして日ハム入りしたルーキーイヤー。出場5試合目で12球団の新人初となるホームランを放った。名刺代わりの一発にもなっただろう。

奈良間選手を祝福すべき試合。ただ、この日の観客数はスタジアムの収容人員の半分程度の1.6万人。空席が目立ったのが残念だ。

3月30日の開幕戦で3万1092人の観客でスタンドはいっぱいとなった。メジャーリーグの球場と思わせる美しい新スタジアム。そこに詰めかけた大勢の野球ファン。プロ野球のすばらしい世界が広がっていた。

それでもチームの低迷が続くと、観客数も下降線をたどっていく。4月14日の西武戦で3万人を割ると、18日の試合では2万人に達しなかった。

この試合も奈良間選手のソロの直後に、チームは逆転を許してしまった。試合は2-4と競り負け。チームは3連敗。今季4勝11敗でリーグ最下位にあえいでいる。「ビッグボス」こと新庄剛志監督の浮かない顔が続いている。

日ハムの勝利。新庄監督の笑顔。これこそ、エスコンフィールドのスタンドを埋める絶対条件となるだろう。

奈良間選手が放った新人1番乗りの1号ホームラン。これからも打ち続けて、チームの勝利につながってほしい。

エスコンフィールドのスタンドに笑顔いっぱいの人たちが埋まる姿をもう一度見たい。美しい球場を「宝の持ち腐れ」にしてはいけない。

満員のスタンドから日ハムの応援歌「ファイターズ賛歌」を聴きたいものだ。進めファイターズ!勝利の男!進めファイターズ!さわやかに!

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