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「物怖じしない性格は勝負強さの証し」。近江高の山田投手の守護神起用はアリ!U-18ワールドカップへ壮行試合

「物怖じしない性格」「負けず嫌い」は勝負強い者の証しだと思う。この投手は、まさにそんなタイプなんだと思う。近江高のエースとして春夏の甲子園を沸かせた山田陽翔投手だ。パワーを感じさせるのは。投球フォームだけではない。大学生相手に投げても堂々としている。ふてぶてしささえ感じさせるのだ。こんなタイプのクローザー起用はアリだと思う。

9月9日から米国フロリダ州でU-18ベースボールワールドカップが行われる。その壮行試合が8月31日にあり、U-18代表は大学日本代表と対戦した。

試合は1-4で敗れたが、「4学年上」の選手らと戦うのだから、勝敗は二の次。むしろ、ここでどれだけの手ごたえをつかめるか。それが最優先事項だろう。

そして、最大の収穫は、主将でもある山田投手がクローザーとして起用できそうなことだろう。1-4とリードされた八回裏、U-18の4番手として、山田投手がマウンドに上がった。

6番打者を空振り三振に斬った後、次打者に四球を与えたが、そこから二者連続で三振を奪う。このイニングすべてのアウトを三振にしたのだ。

大学生相手だろうと、強気のピッチングを続けた。まったく物怖じする様子がない。二つ目の三振を取った後は、捕手に向かって、人差し指を向けた。その堂々とした態度。メジャーリーグのクローザーばりのパフォーマンスだ。

山田投手はW杯ではクローザーとして起用される予定だ。リードした最終回。投手なら少なからずプレッシャーがかかるもの。強気の性格ならば、そんな重圧に臆することはないだろう。

今年の甲子園では、山田投手は春夏ともに先発のマウンドを踏んでいた。しかし今夏の滋賀大会では一度だけリリーフに回ったことがあった。

7月27日の準決勝、比叡山戦だ。近江は初回に先制しても、すぐさま追いつかれる。三回表に4点を勝ち越したが、直後の守備で2番手投手が乱れて、このイニング途中から山田投手が3番手として、急きょ登板することに。山田投手は相手打線を無失点に封じて、最後まで7イニングを投げ抜いた。その間にチームが勝ち越して、決勝に勝ち上がったのだ。

U-18では、投手のコマはそろっている。ならば山田投手は先発よりも、「強心臓」向きのクローザーの方が合っているはずだ。

壮行試合後のあいさつで、「必ず日本一を獲って、日本に帰ってきます」と宣言した。物怖じしない山田投手が言うのだから、実現しそうな気がする。

リードした試合の最後に、山田投手が登場し、相手バッターをばったばったと三振に斬って取る。そんな光景が、夢想でなく実現しそうだ。

U-18のW杯制覇。そして、その歓喜の輪の中心に、山田投手がいることを切に願っている。ガンバレ日本!

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