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どうしようもなく苦しんでいる時は、できることから始めてみよう。阪神が交流戦3戦全敗。計5個のエラーが敗因に。守備からリズムを作っていこう

どうしようもなく苦しんでいる時は、できることから始めてみよう。阪神がセパ交流戦でもがいている。3試合で全敗。計5個のエラーを喫して、ほとんどが失点につながっている。守備からリズムを作って、立て直していこう。今年の選抜高校野球では、好守備のチームが快進撃を見せてくれた。阪神もまずは守備から。手堅い野球が勝利につながるはずだ。

阪神は29日、30日の日本ハム戦。31日のロッテ戦でいずれも敗れている。3戦全敗。その要因は少なからずあるだろうが、私は守備の乱れが最大のポイントだと思う。

阪神は29日に2つのエラーを喫した。二回にショート、木浪聖也選手の悪送球で失点につながった。30日には、四回に西勇輝投手の悪送球で日本ハムに痛い失点。さらに五回には三塁の渡辺諒選手のファンブルで追加点を献上した。

対戦相手がロッテに変わった31日。四回にレフトの島田海吏選手の悪送球で、二塁打の打者を三塁まで進ませてしまい、その後の失点につながった。試合は延長の末にサヨナラ負け。一方のロッテは無失策。19年ぶりの10連勝をマークした。

日本ハムとの2戦は甲子園で行われた。つい2か月前を思い出す。同じ甲子園で行われた選抜高校野球で兵庫の報徳学園高が2年連続となる決勝進出を果たした。今年は好投手2人を擁するチームだったが、快進撃の礎には鉄壁の守備があった。

初戦の愛工大名電戦。試合は延長戦の末、報徳が延長十回に逆転サヨナラ勝ちを収めた。ポイントは初回の守備だった。報徳は2死二塁のピンチ。ここで相手の4番打者にセンターへ鋭い打球を運ばれた。

これをセンターの福留希空選手がジャンピングキャッチのファインプレー。無失点に切り抜けた。ここで失点を許していれば、延長にもつれることなく、初戦敗退となっていただろう。報徳は次戦以降も内野陣などの好守が続いて、準優勝へと至った。

エラーが出てしまうと、投手は1イニングでアウトを4つ取らなくてはいけなくなる。その精神的負担は大きいだろう。そこで失点につながると、打線はそれ以上の点を取らなくてはいけない。「負のスパイラル」に陥ってしまうのだ。

一方、好守備が出ると、流れをつかみ、直後の攻撃で勢いに乗れる。地味に思われる守備がチームの浮沈の起点になっているように思えるのだ。

阪神はこの週末も10連勝で勢いに乗るロッテと対戦する。まずは守備でリズムを作り、投手を盛り立てて、味方の攻撃に波及効果をもたらしたい。

どうしようもなく苦しんでいる時は、できることから始めてみよう。それが阪神にとっては守備だと思う。守備からリズム。阪神の反転攻勢は、そこから始まるはずだ。

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