■アカデメイアは「交流の場」です。 目的地は善と徳。理想に本気で挑みます。 ■趣旨 リアルで話せない事や相談できない内容も、この場所では語り合うことができます。発信しづらいけど誰かに聴いてほしいこと、公開したら炎上しそうだけど実は抱えている自分の思考、思想、哲学、悩み事。 「誰にも言えない」から解放される交流の場、それが私たちの「アカデメイア」です。 ■開設者の役割 サークル内での自由な交流を促進します。 否定や批判よりも対話を目指します。 公開記事・コメントより深く切り込みます。 医療裏情報、ギリギリラインまで話します。 医療関連の質問にも可能な限り答えます。 ■問題には4つの視点からアプローチします。 ①西洋・東洋医学的視点 ②心理学・哲学的視点 ③タロットを専門とする占い師の視点 ④生来の体質による霊的視点 ■参加条件 アカデメイアの方針に共感いただけること 善と徳を目指すこと ■参加費 月額100円 学問は貧富によらず、学ぶ意志のある者に開かれるべきと考えています。経済的事由により支払いが困難な場合には別途ご相談ください。
学びの世界に足を踏み入れましょう。
渡邊惺仁
心の向くままにエッセイを書いていきます。
医療、健康関連についてまとめていきます。
図書館は知の宝庫。noteの世界に存在する記事を集めて保存します。『アカデメイア』の有志が管理する共同運営マガジンです。
noteの宇宙で出逢った素敵な作品をコレクションしていきます。
スピリチュアルな内容です。霊感、占い、不思議な体験などについてまとめていきます。
当たるも八卦、当たらぬも八卦。 易経の研究を始めて1ヶ月経過しました。たかが1ヶ月、然れど1ヶ月です。先ずは3日坊主で終わらなかった自分を褒めようと思います。やったぜ。 医師・占い師という怪しいプロフィールをぶら下げてnote界隈を闊歩する変態の記事に御訪問いただき恐縮です。 さて、占術という広い分野の中で、私の専門はタロット。次点は四柱推命です。色々と手を出してきましたが、タロットが最も肌に合っていたのか、新人の頃から恐ろしく当たりましたので、これを専門に構え
「すごく良くなったよね。雰囲気が変わって。仕事も生活も支障なくできてるみたいだし、目の色が違うっていうのかな。あれが、治療がカチってハマったときの感じ。数値化できないけど。」 数値化できないと言いながら、彼は嬉しそうでした。心の領域を専門にする精神科医の視点は、いつ触れても興味深いものです。 精神科医である彼との付き合いは、15年以上になります。関係性に名前をつけるなら友人といえるでしょう。時々交流する仲で、遠くも近くもないような、心地良い距離感の人です。 良くな
そっか、立ち止まっていいんだ。すぐ動かなくてもいいんだ。だらーん。でろーん。
数字をつけると順位が生まれます。 そう教えてくれたのは高校の数学教師でした。先生は数学を専門にしながら数学者らしからぬ文学的な人で、授業中には数学以外のことをたくさん教えてくれました。 点数も長さも時間も、数字を振ると明確な順位が生まれます。もちろん同時に走る競争のように数字をふらずとも順位が生まれる場合もありますが、それは時空が一致していなければ比較評価することが難しいもので、やはり例外的なケースと考えた方がよいでしょう。 大切なことは何でしょう。 言葉に
「スタンダード」に参加すると最後まで読めます
もうすぐ自分は死ぬのだ、と彼は項垂れました。齢90を越える老人の痩せた手は僅かに震えながら、その眼差しは私を刺しました。 とにかく具合が悪そうだと救急車を呼んだ家族のことを、私は咎める気になれませんでした。 医学的には緊急性のカケラもありません。血液検査も画像検査も心電図も何もかも、異常らしい異常はありません。元々の心疾患の影響はあるものの、それが急激に悪化した様子はみられず、腎硬化症なのか慢性腎臓病らしくはありますが、だからといって何をすることもありません。循環器
「とにかく、寝てくれないんです。」 そう言った彼女の表情は疲弊と悲観の色をしていました。 1歳2ヶ月になる息子さんは新生児期から「カンの強い子」と言われ、すこしの刺激でも覚醒しやすく、寝付きには時間がかかり、夜泣きも激しかったそうです。それが1年2ヶ月続き、彼女は慢性的な睡眠不足のために、せっかく復職した仕事も辞めざるを得なくなったと聞きました。 近所の小児科に相談したら「成長と共に治る」と言われてそれっきり。漢方を使う小児科に行き着いて色々試してもらったけれど全
江戸時代の医学書を紐解くと、医家(医師)の残した記録の中に、灸の記載が想像以上に多いことに気付きます。 鍼灸学と漢方医学は異なる発展を遂げてきましたが、この差別化は江戸時代には既に確立されていたようで、鍼灸と漢方薬の境界にあったのが「灸」であったのだろうと考えます。 江戸時代の名医・有持桂里も鍼治療が必要な場合には鍼灸師に依頼していたという話があります。それは専門分野の棲み分けだったのか、技術レベルの差があったのか、今となっては知る由もありませんが、そういう時代背景
思い出話をしましょう。 テレビドラマでも話題になった『白い巨塔』は鬼才・山崎豊子先生の最高傑作のひとつです。不朽の名作である同書を初めて読んだのは高校に入学して間もない頃でした。医療の裏側を見たような臨場感と人間の欲望や謀略の錯綜は、そのすべてを理解することはできずとも、実に刺激的な体験でした。 医師として働いてきて思うのは、白い巨塔はほぼ事実を書いた小説であろうという感想と、事実は小説よりもヤバいということです。 日本の大学の役職を整理しましょう。 200
色々なところで静かな医療崩壊が起きています。それは今に限ったことではないし、パンデミック前からギリギリアウトな医療圏も数多くありましたから、今更何を…と感じる方もいらっしゃることでしょう。 最近の感染症動向や医療の闇について、書き連ねてみようと思います。 (センシティブな内容が含まれるため、鍵をかけさせていただきます。)
高血圧や便秘といった不調に耐え難いイライラを纏っていた老婦人を、大柴胡湯を主軸にした漢方治療によって治癒せしめることができました。 山田光胤先生は、かつて大柴胡湯という処方について「覚悟を迫られる」と表現しましたが、確かにこれは一歩間違えば重篤な副作用をきたしうる劇薬であると、日々の臨床の中で感じます。 「先生、私も診ていただけますか。」 付き添いの好々爺が訊ねます。 「こんなことを相談して、笑われてしまうれかもしれませんが、その、悪夢を見るんです。」 曰く
ヒトは言語能力を獲得したことで情報の均一化と個体間共有を実現し、それは論理的思考を規定する必須の道具となりました。 言語習得前の乳幼児が思考していないかというと、そんなことはありません。言語を介さない思考は漠然として動的なものですが、非言語的思考というものがあることに、疑う余地はないでしょう。 ヒトに近い動物も思考します。それは言語を介さない思考であって、厳密な論理的思考とは性質の異なるものですが、彼らは高度な言語を使わずとも生存競争を勝ち抜く思考を備えています。
お子様ランチのデザートにライチがひとつ付いてきました。その昔、楊貴妃が好んだと噂の果実、ライチ。硬い果皮を手で剥くと、白く艶のある瑞々しい果肉が顔を見せます。爽やかな風味は根強いファンを魅了して、ひとつ食べるとまたひとつ食べたくなる不思議な果物です。 見た目のキモいライチを前に、子ども達は怪訝な顔をしています。無理して食べることもなかろうと、私はライチをふたつ食べました。 ライチの過食は有害で、死亡例もあります。 私はそんなことを思い出しました。 2017年
昨日から眠くて眠くて…。 『少陰の病たる、脈微細、ただ寝んと欲する』とあるように、寝ても寝ても眠いのは疲れが身体の芯に到達している証拠。おやすみなさい。
「ほんとイヤなの。」 そう言って彼女はテーブルに伏せました。居酒屋の喧騒の中にあってもよく通る、眼鏡の似合う地下アイドル系なアニメ声を、私は忘れないでしょう。何処となく『ちびまる子ちゃん』の登場人物に似ています。そうだ。たまちゃんと呼びましょう。 たまちゃんは大学の同期で、当時は私と同じく医者の卵でした。1年次の講義で何かの発表をした際に、声の独特な様子にビビッと来て話しかけたことを契機に、時々飲みに行く仲になりました。 たまちゃんには、仲良し3人組がありました。
雑多な個人の感想文です。毒を吐きます。 センシティブな内容が含まれる可能性があるため、冒頭に警告を表示しています。読み進める場合は自己責任で、また肌に合わないと感じたらそっと閉じていただければ幸いです。 安全圏から無責任な感想を述べますが、何か”作り物”っぽくて厭です。 他人格を自覚するのは容易なことではありませんし、主人格が死んだ、だなんて了解不能。DIDはそういうのじゃない。ふざけんな。 報道内容は破瓜型Schのように見えるけれど、要素詰め込み過ぎて偽物
恐怖症という言葉があります。 私は8歳になるまで風呂とプールが恐怖の対象でした。水は好きなのです。水道や小川には興味を持って遊びましたし、水それ自体には親和性さえ感じていたように思います。 園のプールの時間は一人泣きながら逃げ回り、プールサイドの隅っこに震えながら座っていたことを鮮明に憶えています。いつまでも水に近寄らない私を保育士が抱きかかえて、私は恐怖で身体を小さくしながら数分だけ、プールの中に居りました。 小学生になって初めの夏。やはり私は耐え難い恐怖によ
自己紹介と簡単に言いますが、紹介する為には分析が必要です。理解し得ないものを誰かに伝えることはできませんから、紹介に先立って分析することの重要性は明白です。 前回の自己紹介から4年近く経過しておりましたので、こうして筆を執る次第です。歳月は人を変えるものだと実感いたします。 さて、分析ツールは参考程度のエンターテイメントですが、何かの役に立つかもしれません。16Personalitiesで解釈しますと『提唱者:INFJ-A』と出ました。元々の心理検査とはちょいと異な
空が夏。 異常気象と云うけれど、正常も異常も人間の尺度でしょうから、自分たちで壊しておいて身勝手なこと甚だしい。そういう私も文明社会の恩恵を享受しているのだから、何を言っても茶番です。環境に適応できなければ滅びるのみ。自然の摂理はシンプルに出来ているのでしょう。
咳。 それは医療機関の受診理由として最も多い主訴のひとつです。クリニックに限れば最多となる主訴の咳。呼吸器内科に紹介されることも多く、その原因は多岐にわたり厳密な診断と適切な治療には相応の診療スキルが求められます。 見逃してはいけないのが肺癌と肺結核。間質性肺疾患も治療の機会を逸すると取り返しのつかないことになり得るものですし、挙げればキリのないほど数多の疾患を想定しながら診療に臨みます。 最近、非専門医から「咳喘息」といって紹介される誤診が相次いでおります。気
はたらく細胞で身体のしくみに詳しくなる幼児たち。コレ結構うまいこと作られてて面白いですね。ほぼ脳内を再現されたような、クオリティの高い擬人化ストーリー。
「お蔭様ですごく良くなって。ありがとうございます。」 母は私に対して、言葉の半分を敬語で話します。何処か他人行儀な親子関係は、幼少期の家庭そのままに時が止まったようだと私は思いました。 穏やかで寡黙で頑固で癇癪持ちの父親と、優しくて過干渉でヒステリックで話の通じない母親の間に、私は生まれました。妹が生まれるまでの数年間、夫婦喧嘩の絶えない家庭であったことを旧い記憶が語ります。怒鳴り声、叫び声。物が壊れたり、血が流れたり、痛みと恐怖と雨漏りと隙間風の家で過ごした子供時代