見出し画像

男と女は違う星からやってきた(3)ー言葉が愛を生む、憎しみを生むー

過去二回、"Men are from Mars, Women are from Venus" (男は火星から、女は金星からやってきた)で有名なジョン・グレイ氏の「ベストパートーナーになるために」という本について書いてきました。


今回はその続き、第三回です。
(第一回はこちら
(第二回はこちら


今回も興味深い内容をたくさんシェアしていきます。


では始めていきましょう。


男女間のもっとも大きな違い

男女間の違いでもっとも大きいのは、「ストレスの対処法」だそうです。


男性のストレス対処法

男性はストレスがたまると自分の心の穴の中にこもり、目の前のストレスを解消することに全神経を注ぐため、他人に対してはよそよそしい態度をとり、話の受け答えもそっけなくなります。


こういった状態のとき、男性はひとつのことに完全に心を奪われていて、自分自身を見失っているので、女性に対して普段と変わらぬ気遣いができません。


ストレスを解消できれば、こもっていた穴の中から出てきて、いつものような関係を結ぶことができるのですが、満足できる解答が得られないと、いつまでも穴の中にこもり続けることになります。


このとき、男性がストレスを一旦忘れるために何をするかというと、新聞を読んだり、テレビを見たり、車を運転したり、運動をしたりなど、活動的になって気晴らしをします。


こういったアクティビティを通して目前にある問題を忘れ、頭と心をリセットするんです。


そしてまた、フレッシュな気持ちで問題と向かい合い始めます。


記事を書いているSeijiはほぼ100%当てはまってます。笑


驚きが隠せない。笑


留学開始当初は、今まで感じたことないくらいのストレスの中で生活していたので、本当に情緒不安定でした。


当時付き合っていた女性がいましたが、かなりそっけない態度をとり続けてしまっていました。(大反省)


この本のおかげで、男性の特徴として、「ストレスを感じた際に、自分の殻の中に閉じこもる」ということを知りましたが、当時は自分が陥っている状態もろくに理解できていなくて、上手に立ち回れていなかったので、まだまだ未熟だったなって感じてます。


今後に生かす所存です。


女性のストレス対処法

一方、女性はストレスがたまると、自分の感情について話したいという思いいに駆られます。


なぜかというと、女性はストレスが溜まっているとき、すぐに問題の解決策を手に入れることよりも、自分の感情を表現することで相手に理解してもらい、自分なりに救われた気持ちを得ることの方が大事だからです。


話の優先順位など気にせず、とにかく自分の感情をぶちまける。


ひとつのテーマについて話し終えたら、しばらく間を置いて次のテーマへと移っていく。


それが自分自身の問題であるにせよ、他人の問題であるにせよ、どうにもならないとわかっている問題であるにせよ、女性は話し合うという行為を通して気持ちが楽になって救われていくんです。(女性の方、共感ですか?)


同時に、女性は喋りながら自分の感情を表現することで、自分を本当に苦しめている問題がなんなのかを発見することもでき、それによっていつもの自分に戻ることができます。


そして、自分のパートナーに自分の話に耳を傾けてもらえた、理解してもらえたと実感できたとき、女性のストレスは一気に解消していくというわけです。


女性が知っておくべきこと

残念ながら、パートナーがストレスとどう闘っているかを知らない、理解していないという女性がほとんどです。


女性は彼らに自分たちと同じように心をオープンにして、自分の悩みを全て打ち明けてくれることを望みます。


でも今お話したとおり、男性はストレスと戦闘態勢に入ったとき、自分の穴の中に潜り込んで、「ひとり」で解決しようとします。


女性がこれを知らないとどうなるか。


彼の心を閉ざした態度や振る舞いにイライラしてしまいます。


ストレスとの一時休戦の間にテレビを見たり、運動をしたりしてリフレッシュしようとしているということを知らないばかりに、無視されていると感じて、心が傷ついてしまう。


「もっと愛されてもいいはずなのに」という思いになりますよね。


でも、自分の穴の中に引きこもっている男性に対して、「私には心をもっとオープンにしてよ。なんでも打ち明けてよ」と言うのは、問題を抱えて悩んでいる女性に向かって、「口を閉じて、そして自分で冷静に判断しなさい」と言うのと同じくらいに難しいことなんです。


だから、彼のその不誠実に見える態度は、決して自分に対する愛情を失ったサインなどではなく、「彼が問題解決のさなかにいる」ことを意味しているのだということをどうか覚えておいてください。


自分が話を始めても相手が心ここにあらずで話を聞いてくれないと感じたとき、女性は相手の身になって、一旦話を止め、そっとしておいてあげてください。


その態度が自分への無関心によるものでないと理解できれば、安心して、彼が再び注意を自分に向けてくれるのを待つことができると思います。


そして、タイミングを見計らってまた話し始めればいいんです。


そうすることによって、女性は彼に「抵抗」ではなく「協力」をすることができます。


また、相手をそっとしておいているときには、誰かほかの友人に自分の問題を打ち明けたり、ショッピングをしたりとか、別の方法で自分のストレスを解消する方法を身につけちゃえばいいと思います。


女性のそういったさりげない愛情や思いやりを男性が感じ取れば、彼はより早く穴から出てきて、自分に再び注意を傾けるようになるはずです。


男性が知っておくべきこと

僕たち男性陣は、自分の殻にこもることがどれだけ相手との間に距離を作っているかを理解しないといけません。


自分がそういった状態になってしまったときの女性に及ぼす影響の大きさを心得ていれば、相手の疎外感や淋しさを理解できます。


そうすれば、穴の中から出てくることはまだできないにしても、それなりの思いやりある対応を示せるでしょう?


また男性は、女性のストレス解消法が自分たちとは全く違い、「内容が支離滅裂でもいいから、どうにもならない問題についてでもいいから、とにかく話すこと」であることを理解しないといけません。


前回の記事でお話しましたが、男性の脳は問題解決志向・目標達成志向でできているので、女性が何かについて話すとき、彼らはその詳細を分析して、話の要点を自分なりに理解しようとします。


ところが、女性は何の解決ににもならないことは充分承知で、順番がぐちゃぐちゃでもとにかく自分の思っていることや不満、悩みを打ち明ける。


そうすることで気持ちが楽になるからです。


このとき彼女たちが欲しいのは、相手の「理解」だけだからです。


でも、男性側からしたら、彼女の話しているテーマがあっちにいったりこっちにいったり、しかも順番もばらばらなので要点がつかめません。


なので自分が何をしてあげられるかわからない。


男性は何もしてあげられないような問題について語りかけられたとき、大きなフラストレーションを感じます。


男性が女性の話に耳を傾けることに抵抗を覚える理由がここにあります。


でも先ほども言いましたが、彼女たちがこういった状態のときに求めているのは「問題の解決策」ではなくて「共感」です。


僕たち男性陣は、「たとえ相手が、自分を責めたり批判しているように見えても、それは一時的なものであって、真摯に話を聞いてあげれば、女性はリラックスできる」ということを覚えておきましょうね。


それを知らないばっかりに、自分の身を守ることに気を取られて、パートナーとの言い争いに発展したりしちゃうんです。


女性の気持ちを上手に翻訳する

男と女がまったく同じ言葉を口にしているとき、必ずしもその言葉の意味しているところが同じとは限りません。


たとえば、女性が「あなたは私の話を少しも聞いてくれない」と言ったとき、彼女は「少しも」という言葉を文字通りに解釈してほしいと望んでいる訳ではありません。


「少しも」だったり「絶対に」といった言葉を使うのは、これらの言葉が彼女がその時点で感じているフラストレーションの度合いを表しているからです。


しかし、男性は言葉をそのまんま、自分が聞いたとおりに解釈してしまいます。


また、女性は精神的なぐらつきを感じると、その話の中で、暗に聞き手に対して救いの手を求めるようになりますが、このとき、女性はけっして直接的な言葉で助けを求めたりはしません


いくつか例をだして、女性の言葉を男性がどのように誤解しているのか、その誤解によって、彼らはどんな返答をするのかのいくつかのパターンをシェアします。

例1
女「どこか行こうよ。私たち、最近ちっとも外出してないよ」
男「嘘を言うなよ。先週出かけたばっかじゃん」

この時の女性の気持ちの翻訳
「君と二人で外出してどっか行きたいよ。いつも一緒にそういう楽しい時間を過ごしてきたじゃん。そういう時の私、すごい幸せなの。君と出会えてよかったよかったって感じるの。君は?私のこと夕食にでも連れていってくれる気はない?もう何日も一緒に外出してないよ。お願い」

この時の男性の誤訳
「君は、私に対する義務を果たしていない。本当にがっかり。絶望的な人。もう私と一緒に何かをしようって気持ちはないんだね。きっと私に飽きちゃったんだね」


例2
女「本当に疲れたの。もう何をする気力も残ってないわ」
男「おかしなこと言うなよ。その気になればなんだってできるよ」

この時の女性の気持ちの翻訳
「やることが多すぎて、すっかり疲れちゃった。もっと働く前に休憩をとらないと。でも君がいてくれて慰めてくれるからよかった。よく頑張っているってほめて?そして、少し休んだらいいよと言ってなぐさめて」

この時の男性の誤訳
「私はこんなに頑張ってるのに、君は何もしようとしないんだね。どうしてもっと、あれこれ手伝ってくれないの。私ひとりでは全部はできないのよ。あぁ、嫌だ、嫌だ」


例3
女「あぁ、どこかに逃げ出したい。何もかも捨てて飛び出したい」
男「そんなに今の仕事がつらいなら、やめればいいじゃん」

この時の女性の気持ちの翻訳
「私は自分の仕事といまの生活が好きなのに、今日はなにもかも嫌になってしまってるの。それを君にもわかってもらいたい。またやる気が出てくるような新しい何かをして、なんとか立ち直りたいと思ってるよ?そのきっかけを君につくってほしいの。」

この時の男性の誤訳
「私は、自分がやりたくないことばかりをやらないといけない。(こんな生活をすることになって)君と一緒になったこと後悔してる。もう、こんな関係を続けたくないよ。もっと私の人生を充実させてくれるパートナーがほしいわ。」


例4
女「家の中がいつも乱雑でほんと嫌になっちゃう。」
男「別に、いつもいつも散らかってるわけではないだろ。」

この時の女性の気持ちの翻訳
「今日の私は、何もしないでのんびりしたい気分なの。でも家の中がとても散らかっているわ。片付けたいけど、身も心も疲れすぎているから、とにかく休みたいの。君に、私がこれを全部きれいに片付けることを期待して欲しくない。君に望むのは、少し手伝おうかって言ってくれることだよ。」

この時の男性の誤訳
「この家はいっつも散らかってるけど、ぜんぶ君のせいだよ?私はいつも精いっぱいの努力をして掃除や整理整頓に努めているのに、私が片付け終わる前に君がまた散らかすから。ほんとにだらしのない怠け者だね。君が変わらない限り、もう一緒に住みたくない。どうするの?部屋を片付ける?それとも別れる?」


もし、男性が女性のグチから相手の気持ちを理解して、適切に対応してあげることで、彼女は本心から自分の話を聞いてもらえたと感じ、愛されている確信をもてます。


男性も女性の気持ちをうまく翻訳する努力をしていくうちに、やがて、女性から責められたり批判されたりした時にも、それをわざわざ真に受けて相手にする必要はなくなってきます。


女性の考え方や感情がよくわかっているからです。


男性は、女性が使うドラマチックな言い回しの言葉を文字通りにそのまま受け取ってはならないということを覚えておきましょうね。


男性の気持ちを上手に翻訳する

女性にとっての大きな問題のひとつは、男性が自分の穴の中に潜ってしまい、まったく口を聞かなくなった時に、「彼の真意を正しく解釈し、適切に対応できないこと」です。


「沈黙」は、女性がいちばん誤った解釈をしてしまう男性の態度です。


さっきも話しましたが、女性は「話し合う」ことで楽になり救われていきます。


また、自分の考えを自由に声を出して表現することで、自分が何を言いたいのかなど、頭の中を整理していきます。


しかし、男性は言葉で反応する前に、まず静かに知恵をしぼり、自分が見聞きしたり経験したりしたことについて考えます


そして自分の内側で密かにもっとも正しく有効な方法を割り出します。


この情報処理をしている間、男性は「沈黙」するわけです。


女性は一般的にこの沈黙を目の前にした時、最悪のケースを想像します。


なぜなら、女性がそうするのは、相手を強烈に傷つける言葉を口にしなければいけなかったり、相手に愛想をつかして二度と口を聞きたくないような時だから


なので、男性の沈黙に、女性の精神状態が不安定になるのは至極当然のことなんです。


彼の沈黙によって精神状態が不安定なので、女性はさらに喋ろうとします。


彼女たち自身がそうするように、親切心で、沈黙を続ける彼に向かって口を開かせ、話し合いをしようとします。


そしてもし問題があるなら、沈黙の世界から引き出して、そのことに関して打ち明けさせて、自分の助力で立ち直らせようとします。


しかしこのとき、男性は少ない言葉で女性に対して、警告信号を出します。


しかし、この信号をうまく理解できないばっかりに女性は沈黙を間違って解釈してしまうんですね。


男性が女性に送る警告信号の例を出してみます。

例1
男「別に...僕は大丈夫だよ」

この時の男の気持ちの翻訳
「僕は大丈夫だよ。自分ひとりでこの状況を切り抜けることができるから。心配も助けも必要ないよ。ありがとう」

この時の女性の誤訳
「僕は別にどうなったってかまわないから、全然、気にもしてないよ。第一、君なんかに僕の気持ちわかるとも思ってないし、頼りにもしてないよ」


例2
男「何でもないよ」

この時の男の気持ちの翻訳
「自分ひとりで解決できないようなことは何もないよ。だからもうこれ以上、何も聞かないでほしいな」

この時の女性の誤訳
「何が自分の頭を悩ませているのか、僕にはわからない。だから、いったい何が起こったのか明らかにするために、僕にどんどん質問してもらいたい」


例3
男「別にたいしたことじゃないよ」

この時の男性の気持ちの翻訳
「すぐに立ち直れるから、そう大げさに考えないで。この問題にこだわらずに質問もしないでほしいな。そんなことをされれば、頭の中が余計混乱しちゃう。この問題を解決する責任は僕一人だけにあるんだよ」

この時の女性の誤訳
「君は何でもないことを、無理やりにほじくり出して大げさに騒ぎ立てる。君が心配しているようなことは全然重要ではないんだよ。あまり大げさに行動しないでくれ」


男性の「問題を抱えて苦労しているとき、沈黙の世界にひとりで浸っていたい」という考えを理解するのは女性にとってものすごく難しいことだと思います。


でも相手の男性が自分の穴の中に閉じこもるのは、あなたに対する個人的な理由によるものではなく、けっして愛想をつかした結果の行動ではないということを忘れないでください。


時が来れば、彼は必ず帰ってきます。


だから、彼の穴の中まで後を追ったりはせずに辛抱強く待っていてあげてください。


相手の男性が沈黙を続けている時、彼が「自分にはまだ何と言っていいか答えが見つかっていない。一生懸命に考えているんだ」という意思表示をしていることを理解してあげること。


そして、男性がまだ準備不足のうちに、彼の口を無理やり開かそうとしないこと。


男性は、自分の最愛の女性には、自分がいかなる問題も独力で処理できる人間であることを信じてもらいたいと願う生き物です。


だから、信じてあげてください。


先ほどもさらっと書きましたが、相手の男性が殻に閉じこもっている時、女性は自分自身を幸福な気分にする何かをするのがベストです。


彼女が幸せでいてくれれば、彼の心配ごとは一つ減ります。


それに彼女が幸福で心配事など一切見えないように見えるとき、彼は彼女から愛されているのだという実感、彼女が自分と一緒にいるだけで幸福でいてくれるという確信を得ることができます。


それは間違いなく、男性が穴の中から、より簡単により早く抜け出てくる手助けになります。


読書もよし、女友達を尋ねるもよし、日記をつけるもよし、ショッピングもよし、散歩もよし、趣味を楽しむもよし、料理に一工夫を凝らすもよしです。


自分の最愛の人が傷ついているときに幸福な気分になれと言われても、女性にとっては非常に難しいことだと思いますが、それはお互いが限りなく成長し続けるために必要な方法なのだということを心に留めておいてくださいね。


今回はここまで。


またこの本の別の内容について、後日、触れようと思っているので楽しみにしていてください。


最後に一言。


男ってめんどくさいですね。笑


「典型的な男」代表のSeijiより全世界の女性に心の底からの感謝をお伝えしたいと思います。笑


本当にありがとうございます。


そしてこれからもよろしくお願いします。



ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

よろしければ、フォロー・スキをポチッとお願いします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Slackというアプリで「ジッケンシコウ」という情報交換のプラットフォームを友人と運営しています。

情報は武器になります。

でも時間は有限で自分で得られる情報にも限りがあります。

「でも役に立つ情報はなるべくたくさん知りたい。」

そう思っているあなたはぜひ「ジッケンシコウ」に参加してみてください。

あなたが「そこまで掘り下げるつもりはないけど、気になるなぁ」と思っているトピックが他の誰かにとっては「めちゃくちゃ面白い、もっと調べよう」と思うトピックだったりします。

情報のアウトプットは本や記事の内容を本当の意味で自分のものにするためにも効果的な方法だと思います。

興味がある方はぜひ連絡してください。

SNSでのコメント・フォローもお待ちしてます。

Instagram: @seiji1997
Twitter: @hirano_seiji





この記事が参加している募集

読書感想文

あなたのサポートが僕の成長の手助けになります。 頂いたサポートは今後新しい挑戦をするための活動資金として活用させていただきます。