男と女は違う星からやってきた(2)ー男は”調停屋”に、女は”教育委員長”になりたがる
以前、"Men are from Mars, Women are from Venus" (男は火星から、女は金星からやってきた)で有名なジョン・グレイ氏の「ベストパートーナーになるために」という本について書きました。
今回はその続き、第二回です。
(第一回はこちらから)
この本すごくおもしろいし、共有しがいがあるなぁって思いながら第一回の記事を書いてたんですが投稿した後の反響が思ってたよりも大きくてびっくりしました。
コメントや反応をしてくれた方々、ありがとうございました。
お話できて楽しかったです。笑
みんなと話して感じたこと
本題に入る前に前回の記事とみんなの意見を通して感じたことを共有します。
一番多かったのが、「共感できる部分もあるけど、結局はその人の性格だよね」っていう意見でした。
この本でも説明されている通り、男性としての特徴や女性としての特徴というのは存在するのだと思います。
ただそこに各々の「性格」が加わるからこそ唯一無二の「あなた」がいるわけですよね。
なので、本書で女性の特徴として書かれている性質を備えた男性だって世の中にはたくさんいるだろうし、その逆も然りです。
僕もそう思います。
それにこれは「恋愛心理学」であって、あくまで説です。
個人的には共感できることがめちゃくちゃ多くて楽しんでますが、それでも本の内容全部を鵜呑みにするのは危険だと思ってます。
絶対なんてことはないんですから、「もしかしたらそうなのかもしれない」くらいのスタンスで読み進めてもらうのがベストかなと思います。
でもですよ。
例えばですよ。
「僕にはそんなことできないよ。」
「僕がやっても何も変わらないから。」
「僕より、あの子の方が適任だよ。」
「僕は本読んだり勉強してる方が好きだから。」
こういうことを言う男性がいたとするじゃないですか。
少なからずいますよね。
(昔の僕)
じゃあ「内気」で「ネガティブ」な性格を持ったこの男性は「無能と思われる」ことをなんとも思わないのかと聞かれたら僕は必ずしもそうであるとは限らないと思うんです(もちろんそうである場合もある)。
(前回の記事で男性は「無能」と思われることを恐れるという情報を共有しました。)
「無能と思われることを恐れる」という男性特有の特徴は備えているが、「無能と思われることに慣れてしまった」あるいは「自分の成功をもうすでに諦めてしまった」っていう可能性はありませんか?
ゼロではなくないですか?
もし新しくできた友人や、気になる相手が今述べたような男性だった時、「あぁこの人はこういう性格なのか。」って決めつけるより、「あぁこの人は自分の成功や能力向上を心のどこかでは望んでいるんだろうなぁ。でもすっかり自信を失っているのかも。」って思った方が今後より良い関係を築ける気がするし、何よりあなたのおかげで今後この男性が自信を取り戻すことだってあり得ると思いませんか。
僕はあり得ると思います。
何が言いたいかというと、「こういう考え方もあるんだ」ってことで知っておく分には損はしないじゃないかなってことです。
今、パートナーや友人との関係がうまくいっている人はお互い理解しあえているってことだと思うので、何かを変える必要は特にないのだと思います。
でももし、何かしら悩みがあるのであれば、普段使っているものとは違う「新しいレンズ」で相手や物事を覗いてみたら、何かいいきっかけが見つかるんじゃないでしょうか。
いろいろな人と話していてこんなこと考えてました。笑
改めて、お話してくれた方々、ありがとうございました。
それでは本題へ。
もっとも犯しやすい「男と女のすれ違い」
男性は、愛する女性が悩みや心配事を抱えている時に、調停屋、つまり”ミスター・フィクサー”になろうとする。そして、独善的な問題の解決策を押しつけ、彼女の気持ちを変えようとする。しかし、それは彼女の感情をまったくないがしろにすることとなり、少しも歓迎されない。
前回の記事でも少し触れた内容ですね。
女性が男性に対してぶつける不平不満の中で、一番多いのは「私のいうことをちっとも聞いてくれない」だそうです。笑
きっと彼女が”感情移入””共感”を望んでいるのにもかかわらず、男は彼女が具体的な”解決策”を欲しがっていると勘違いしてるがゆえに、最後まで話を聞かずにアドバイスをし始めるんでしょうね。笑
女性の方は、悩みや不満を相手に相談したときに、こんなことを言われたことはありますか?言われたときどう感じましたか?
・「それって君が言うほど、大きな問題ではなくない?」
・「君はそう言うけど、おれはまったくそうは思わないよ。」
・「文句ばかり言ってないで、行動しなよ。」
・「だからなに?」
・「わかったよ、おれがこれをやるよ。それで気がすむんでしょ?」
・「そんなに不満なら、やめればいいじゃん。」
・「だったらもう好きなようにすれば?」
男性の方々、これと似たようなこと言ってしまったりしてませんか?笑
男性陣(もちろん僕も)は、女性が悩み事やトラブルについて話をするとき、彼女は必ずしも問題解決を望んでいるのではなく、ただ親身になって聞いてもらいたいと強く願っているということを覚えておきましょうね。
包容力で包んであげましょう。笑
女性は、親しい男性が何か誤りを犯したとき、”教育委員長”になろうとする。そして、頼まれもしないのに余計なアドバイスや批判をして彼の行動を変えようとする。しかし、それは男性の自立心や誇りをいたく傷つけることとなり、かえって反発を呼ぶだけの結果に終わる。
逆に、男性が女性に対してぶつける不平不満の中で、一番多いのは「相手が絶えず自分を変えていこうとしている」だそうです。
本書によると、「女性はひとたびひとりの男と恋愛関係に入ると、その相手を人間的に成長させ、仕事や出世の手助けをしなければならないという義務感に駆り立てられる」そうです。(女性の方々、共感しますか?)
これを男性は迷惑がって、余計な”おせっかい”に抵抗を示す。
彼女は愛情ゆえに与えている助言や指示によって彼が手のひらの上で踊らされているように感じ、不快感を募らせていることに気づかない。
他の人にも聞いてみないとわからないですけど、僕の場合は確かにあれよこれよとものを言われるより、自分を100%無条件で受け入れてくれる、信頼してくれる女性の方がいいなぁって思ってしまいます。
男性の方は、女性にこんなこと言われたことありますか?言われたときどう感じましたか?
・「ほら、あそこ駐車できる場所あるじゃん。早くUターンさせなよ。」
・「何でそんなにあくせく働いてるの?一日ぐらい休んだらどうなの?」
・「あんたっていつも友達ばっか大切にするね。私はどうなるの?」
・「そんなとこに置かないでよ。それでいつも失くすんじゃん。」
・「無理しなくていいから、ちゃんと修理業者呼ぼうよ。そうすれば完璧に直してもらえるよ」
女性の方々、これと似たようなこと言ってしまったりしてませんか?笑
まあ正直、男の僕からみても、「そこ置かないでよ。いつもそれで失くすんだから」とかは言われて当然じゃないかなとは思ったりはしますけどね。笑
でも、もし今後何か「良かれ」と思ってものを言いそうになったときは一度深呼吸して思いとどまってみてください。
男性は自分を信頼し、そっと放っておいてくれることを望んでいるかもしれません。
男女の人生における価値観は正反対
そもそも男というものは、体力や知力、仕事の効率や物事の達成に価値をおく種族なのである。彼らにとっては、絶えずこれらの点における自分の能力を実証しようと生活し、能力と技術の研鑽に明け暮れることが、すなわち生きることなのである。そして世の一般な男性にとっては、目標を達成するということが、もっとも大切なのである。なぜなら、それが彼の能力を証明するもっとも有効な方法であり、そうすることによって自分に自信と誇りを持てるようになるからだ。そのためには、あくまでも自分一人の力でなし遂げなければならない。他人の助けを借りて目的を達成できても、それは無意味なのだ。火星人(男性)は、すべてのことを独力でやり遂げることを標榜する誇り高き種族なのだ。自主独立こそが、彼らの能力のシンボルなのである。
男の脳というのは、そもそも問題解決志向にできているそうです。
物事が順調に進んでいるのであれば、そのままのペースで続けていく。
「それが破綻しない限りは手直しをしないこと」は男性にとっては常識。
でも、もし女性が愛する相手に”教育委員長”ぶりを発揮して、いろいろとよくなってもらおうと願い、そう働きかけても、相手には「現在のあなたは破綻してしまっている」というメッセージとして受け取られてしまう。
難しいですね。
でも、確かに頼みもしてないのに忠告をされたりすると「ムッ」としてしまうことがあるかもしれない。
「それくらいわかってるんだけどなぁ。もしかして何もできないと思われてる?」って思ったことがまったくないかと言ったら嘘になります。笑
面倒くさいのは、自分が間違っているときでも、同じように思ってしまうことがあることです。(これは僕だけなのでしょうか。だとしたら恥ずかしい笑)
女性からしたら「間違いを指摘してなに気分害してんの?ばかなの?」って感じだと思うんですが、男性側としては、「間違いを指摘されて落ち込む」というよりは、「言われたことで”おれは信頼されてない”と捉えてしまい、そのメッセージに対して落ち込む」のだと思います。
女性は、愛、コミュニケーション、美しさ、人間関係をことのほか大切にするのだ。だから、お互いに支え合い、助け合い、そしてはぐくみ合うことに多くの時間をかける。彼女たちにとって、人生でもっとも大切な根本原理はコミュニケーションである。自分の思いを誰かに伝え、分かち合うことのほうが、目的や成功を達成するよりもはるかに大切だと思っている。とりわけ、最愛の異性と四六時中、時と場所を共有し、話し合い、心を通じあわせてお互いの関係を確認することが、幸せに満ち足りた人生を実感できる最大の源なのである。
これが男性にはなかなか理解できない。
つまり女性は、目標達成志向ではなく、心の触れ合い志向ってことですかね。
女性の方々はこれには共感できますか?
個人的な話になりますが、僕にとって「人との繋がり」ってとても大事なことの一つなので、もちろんコミュニケーションの大切さも理解しているつもりです。
それに、一人でできることにも限界がありますからね。
いくら10人分くらいの従業員と同じくらいの仕事を一人でこなせる優秀な人がいたとしても、一人で働いている限り、11人で何かに取り組んでいるチームのほうがいい成果を出せる可能性は高くなるわけです。
結局何か大きな物事を成し遂げる時、ひとりじゃそれは実現できないんです。
冗談抜きで今気づいたんですが、「成し遂げる」とか「実現」とかって言葉を使ってる時点で、「心の触れ合い」がとても重要な僕にとっても結局根底にあるのは目標達成志向なのかもしれません。
ちょっと自分でも笑っちゃいました。笑
いま僕は自分のことを「典型的な男」なのかもしれないって思い始めてます。笑
つまりこの本は僕の取扱説明書がわりになってくれますね。
将来のパートナーにはぜひ読んでもらいたい。笑
話が逸れてしまってごめんなさい。
ここで重要なのは「まずはお互いの根底にある価値観の違いを理解する」ことですね。
こんな気持ちいいくらいに正反対の価値観に気づかないまま、コミュニケーションをとり続けては、すれ違いが起きてしまうのもうなずけます。
ふと思ったんですが、読書をする人のなかでは、男性はビジネス本、逆に女性は小説などを多く読むイメージがあります。
もしかしたら、目標達成志向と心の触れ合い志向の違いが関係しているのかもしれませんね。
第二回はここまでにします。
最後に。
今回は「よくある男女のすれ違い」と「価値観の違い」について共有しましたが、勘違いして欲しくないのは、何も”調停屋”と”教育委員長”になることの全てが間違いであるわけではないということです。
男性も女性も、精一杯相手のことを思っているからこそのすれ違いです。
だから、”調停屋”と”教育委員長”になるタイミングと方法に気をつけるのが良いと思います。
男性は相手が悩みや心配事を抱えているとき、独りよがりの愛情表現をやめて、とにかく相手の話を聞いてみる。
女性は、一定期間(著者は一週間をオススメしてます)、パートナーに一切よけいなアドバイスや批判を加えることをやめてみる。
きっといつもと違う何かに気づくきっかけになると思います。
それと、同じことの繰り返しにはなってしまいますが、あくまで「そうなのかもしれない」くらいのスタンスで読んでくれると嬉しいです。
本もまだまだ続きがあるので、今後の投稿もぜひ楽しみにしていてくださいね。
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