小松菜う

社会・経済分析マニア。制度派経済学。小松菜が好き。

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最近の記事

大家が同じ物件に住んでいる賃貸は借りるな

新生活が落ち着き、改めて賃貸探しをしている人は多いと思う。 ここで一つ警告したい。 大家が同じ物件に住んでいる一階(最上階)にいる賃貸は絶対に借りてはならない。 トラブルが起こると大家が部屋に入ろうとしてくる。女性などはとてもじゃないが住むべきではない。大家が女性、人の良いおばあさんでも、その息子や孫が一階に住んでいる可能性は高い。孫は(何不自由なく生きて、かつ不労所得が確保され)成人している場合も多々あり、危険である。 同じ物件にいる大家は我欲が強い 同じ物件に住んで

    • 法律違反よりマナー違反の方が騒がれる社会

      歩きスマホで注意されたことのある人は多いだろう。僕もその一人だ。小説の続きが気になって読んでいた。しかし強要罪や脅迫罪はあまり騒がれることはないが、歩きスマホなどのマナー違反はよく騒がれるのはなぜだろう? 日本の社会はずいぶんと進歩したと思われる。 しかし日本社会が歪んでいるのは多くの人が感じているだろう。 日本人の元来の気質が悪いのか、それとも先進国になると必然的に歪んでいくのだろうか? 経済学者のヴェブレンによると、有閑階級(当時の金持ち。現代日本人のほとんど)は、消

      • みんな幸せでよかったね

        今の日本。よい雰囲気が流れている。冬のボーナス90万とのこと。スクショも貼ってみる(埋め込み動画ではないので注意): 多くのイベントが復活して、日常に活気が生まれた。 ダイハツの不正とかあるけど、従業員は「転職も考えないと」って、お気楽なものである。「も」って何だろう。むしろ従業員含めて34年分の罰金払ってほしい。ダイハツの数字を信じて消費者が購入して、ライバルが撤退したこともあるだろうに。経営者の責任追及は免れないが、従業員も何かしら責任を負うべきだと思う。無職になるのは

        • 優れた若者にどうあがいても勝てない

          恵まれない世代 僕たち世代(2000~2010世代)は、いい大学を出ても本当に就職先がなかった。今もない。就活中だ。 地方に住んでいたらなおさらなかった。地方の会社は大量倒産していて、就職率はあまりに低く、国立大学を出ていてもパチンコや消費者金融、介護に無理矢理就職している状況だった。 現代のようにインターネット経由で勉強することはほとんどできなかった。今の若者は、特に英語などの語学に関してはめちゃくちゃ有利になったと思う。そもそも、本屋に勉強するための本が並んでいなかった

        大家が同じ物件に住んでいる賃貸は借りるな

          [短文]30代は老害ではない

          よくわかっていない人が多いが、老害とは「盲目的に社会の言うことだけに従って生きてきて、自分で考えることを知らないくせに社会人としてのプライドだけは高くいつも怒っている、怒鳴ることで威厳を保とうとする人」のことである。つまりバブル世代、1995年頃までに就職ができた昭和チックな人々のことである。 彼らの世代までは、なんと企業のリクルーターが就職を頼みに頭を下げに来ていたのである。大学でどんなに遊んでいても就職ができていた時代である。今の陰キャでも大卒ならば余裕で就職ができた世代

          [短文]30代は老害ではない

          ボランティア依存社会

          volunteerとは、自発的に、という意味である。しかし下心なしに自発的に社会貢献をしている人は日本にいるのだろうか。いるとしたらちょっと考えてほしい。私は近所で困っている人を助けたことはあるし、ゴミを拾ったこともあるし整備や掃除をしたこともある。しかし何時間もかけてやることはない。ボランティアと言えるほどのことをしたことは一度もない。 ボランティアをメディアで募集する日本 現代日本では各地で大量のボランティアをメディアで募集していて、もはや自発的ではなくタダ働きをさせ

          ボランティア依存社会

          過剰なマナーが日本を滅ぼす

          マナーというのはとどまることを知らずに、お辞儀の角度まで指摘されるようなった。以前はよほどのJTCしかやっていなかったのではないだろうか。格式が高い企業にはマナーが必要なこともある。しかし中小企業まで気にする必要はない。 現代日本ではネコも杓子もマナーマナーである マナーに気を配る余裕がるのなら、メインの仕事に集中した方がいい。それが正しいことはある程度頭の回る人ならわかるだろう。実際、マナーなど無視してものづくりに専念している企業が中国などに増えてきて、日本企業は押され

          過剰なマナーが日本を滅ぼす

          「高学歴は使えない」と進学塾の採用担当に言われた

          私は僭越ながら高学歴である。お受験などは経験しておらず公立高校から国立大学に独学(=塾なし)で合格した。 しかし高学歴といえども社会不適合者なので、内定が取れない。あるとき進学塾の面接を受けた。年間休日が100日を切るようなところであるから敬遠していたが背に腹はかえられぬと面接を受けてみた。もちろんお祈りされた。 そのとき「高学歴は使えない」と言われた。衝撃であった。圧迫面接でそのようなことはよく言われたが、学習塾で言われるとは思っていなかったのである。 では彼らは何をして

          「高学歴は使えない」と進学塾の採用担当に言われた

          行動せよと煽る人たちへの対処法

          基本的に、不勉強である人間が行動しても失敗する可能性は高い。 なぜ、何の勉強もしないで行動する人が多いのか?多くの勉強、とくに資格勉強は確かに無駄であるように思える。実務に全く使えないことが多いからである。 しかし勉強が不要ならなぜ大学が存在し、世界中の人が勉強しているのだろう。勉強が必要だと多くの人が自覚しているからである。 ハーバード大学の図書館には「行動せよ。さもなければ世界は始まらない」との言葉がかけられているという。その言葉だけをきいて、何も考えずに行動を起こす

          行動せよと煽る人たちへの対処法

          外を歩いていたら鼻マスクを車の中から注意する「正義マン」

          地方都市の市民は都会仕草をしたがる 地方都市では鼻マスクなど断じて許されなかった。 コロナ禍にて暖かくなってきた頃、早足で歩いて信号待ちになった。息苦しいので鼻マスクにしたら、それを車の中から注意されたことがある。彼らは車の中でもしっかりとマスクをしている。幅寄せして注意してくるのだ。 正直なところ、非常に苛立たしい。喧嘩になりそうな雰囲気になるが、時間の無駄なので素直にマスクを鼻の上までしっかりと戻して、立ち去る。 なぜ「正義マン」が多くなったのか? 世の中が非常に高

          外を歩いていたら鼻マスクを車の中から注意する「正義マン」

          地方にあるのは偽の多様性

          地方の人々は、本末転倒な精神に陥ろうとしている。地元民を蔑ろにし、外国人を優遇する。 明るい外人と暗い地元民 コロナ禍の年末、外国人留学生たちが補助金で大量に食材を買い込んでいるのをみた。特別レジで会計をしていたため、間違いないだろう。明るい男女のグループである。そのそばで惨めに安い買い物をする草臥れた暗い表情の地元住民たち。 確かに外国人は増えた。確かに彼らは不安だろう。政府の手厚い支援はローカルニュースになった。しかしそれと引き換えに地元(飲食以外の自営業)住民はく

          地方にあるのは偽の多様性

          就活と海とプラスチック

          就職活動をしていると、ニュースをより見るようになる。世の中を動かしている経済のことを把握せねばならないからである。どうすることもできない大きな流れ(大抵は悪い流れ)が出来上がってしまっていることに気が付く。 人は流れに気がついてから、二つの行動パターンに分かれる。世の中の悪い流れを断ち切ろうと動くか、その流れの中で生きていこうをするかである。 「この世の流れはおかしい。断ち切らねば」 若い頃の私はそう考えていた。世の中の弱き者のために動いた。環境を配慮して生活をした。結

          就活と海とプラスチック

          人生楽勝ーーwwwと彼は叫んだ

          2年ほど前だろうか。彼らは若くていかにもチャラそうな男の二人組であった。 隣のテーブルに座った私が安い昼定食を食べている間、その店で一番高い定食をくちゃくちゃと汚ならなしく食べていた。 24くらいだろうか。とにかくよく喋る。私の姿を見てヒソヒソと話した後、なぜか人生を語り出した。 彼曰く、大学受験もほとんど勉強せずに推薦で合格し、大学は楽な講義だけ受けて単位を取得し、地元の女子高生と何人も関係を交わし、親の自営業を継いで就活もしなかったという。 ものすごく大きな声で何度も喋

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          仕事を選ぶなと言う年配者たちの学歴コンプレックス

          高学歴が働きたくても仕事がない原因の一つ やや学歴はよい私だが、30代後半にして就活を苦労している。 仕事を選ぶなと言う方は年配の方に多い(ここでは、約50歳以降、つまりバブル世代以降を年配の方と呼ぶことにする)。もちろん、全員ではない。 しかし彼らの学歴コンプレックスの強さといったら天を穿つ槍ヶ岳のようである。 そして、彼らのほとんどは要職についていて、仕事を選ぶなと我々就活生(30代だが就活生と呼ぶことにする)に言う。 就活で苦労したことのない世代のセリフとしてはありが

          仕事を選ぶなと言う年配者たちの学歴コンプレックス

          バイトを辞めたら最低賃金が爆上がりした。

          バイトを辞めたら最低賃金が爆上がりした。 バイトなんて、と言うかもしれないが、低賃金労働者にとってはつらい状況である。 私は地方小都市に住んでいる。田舎の悪いところと都会の悪いところを足して2を掛けたような小都市である。社会不適合者のため、正社員にはなれなかった。 ともかく就職が決まらず就活をしながらアルバイトをしていた。必死に交渉して、時給をあげてもらって、ようやく850円であった。持ち帰りの仕事もあった。やりがいはあった。自由な時間も気に入っていた。 しかしもう耐えられ

          バイトを辞めたら最低賃金が爆上がりした。

          ニューディール政策と石木ダム

          長崎県石木ダムは明らかに建設するべきではないのに、屁理屈で実行されようとしている。何年も住んでいる住民が座り込みで反対しているという事実だけで、すべきではない理由としては十分である。 ダムが必要とされている隣の佐世保市は水不足も30年近くなく、人口も全国トップレベルで減少していることから、必要性を感じている市民は少ない。必要のないものをここまで押し切る姿勢をみると、土木関係者との癒着が疑われるが明白な証拠はない。 ただ、全国的な傾向として公共工事が多いのは土木関係者の仕事

          ニューディール政策と石木ダム