バイトを辞めたら最低賃金が爆上がりした。

バイトを辞めたら最低賃金が爆上がりした。


バイトなんて、と言うかもしれないが、低賃金労働者にとってはつらい状況である。
私は地方小都市に住んでいる。田舎の悪いところと都会の悪いところを足して2を掛けたような小都市である。社会不適合者のため、正社員にはなれなかった。
ともかく就職が決まらず就活をしながらアルバイトをしていた。必死に交渉して、時給をあげてもらって、ようやく850円であった。持ち帰りの仕事もあった。やりがいはあった。自由な時間も気に入っていた。
しかしもう耐えられず、転職(というか夢の正社員へステップアップ)しようと辞めた。そして、辞めてすぐに飛び込んできたニュース。最低賃金全国平均1000円超。へえ。

私の賃金交渉


私は850円まであげるのに、数年かかった。10円ずつ、ちょっとずつ上げてもらって、ようやく850円。必死に働いた。小さな店舗である。賃上げ交渉だって大きなプレッシャーの中、たった一人でやった。
今の若者は、最初から900円の大台で仕事ができるのかあ。そうなんだ、へぇ……。もちろん、上がるのはいいことなんだけど。でも、私がアルバイトを辞めたタイミングではしないでほしかった。とほほ。

日経新聞のミス

さて私は少々数学(というか数字を読み取れる)ができる。そこで大新聞のミスをみつけた。次に貼り付ける。

さて、どこが間違いかわかるだろうか。
最低賃金が全国平均で1000円を超えたら、働く人の5割超が1000円以上になるだろうか?
いや、ならない。
時給が800円台の地域のバイトの人数が圧倒的に多かったら、働く人の5割超が1000円以上賃金を受け取れるとは限らない。

経済大国日本を代表する経済新聞がこのようなミスをするとは信じ難いが、現実である。我々も現実を直視せねばならない。
私が無職であることも現実である。日本経済新聞社さん、校正校閲の仕事で雇ってください。連絡待ってます(他の新聞社さまでも歓迎です)。
念のため魚拓も:

日経新聞のミス

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?