晴牧アヤ

百合小説を投稿してます。 良かったらどうぞ。

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  • 短編集

    これまで僕が書いた短編小説をまとめたものです。 気になるものがあったら、ぜひどうぞ。

記事一覧

【短編小説】死人が出たら猫を隠せ

 同居人の月が死んだ。  キッチンで倒れてるのを見て、最初は嘘だと信じたかった。けれど、生きてるとは思えないほどの体温を感じて、脈も鼓動もない体を見て、虚ろな目…

晴牧アヤ
1か月前
5

『逆夢』解説と裏話

はじめに こんにちは、僕です。  今回は、以前投稿した短編小説『逆夢』の裏話みたいなものをお話したいと思ってます。本編は短めなので、まだ読んでない方はそちらを先…

晴牧アヤ
1か月前
3

【短編小説】踏切の幽霊

「ねぇ、君、そこ危ないですよ!!」  その声で、目が覚めた。  私は何故か踏切の真ん中に立っていた。辺りは真っ暗。周りにはその声をかけてくれた人と、あと猫ぐらい…

晴牧アヤ
5か月前
2

【短編小説】夜桜晩酌

「お花見をしよう!」  私の隣を歩く友人、梅朱ルアが唐突に叫ぶ。相変わらず突拍子もない提案をする彼女だが、一応続きを聞いてみる。 「で、なんで急に?」 「だって…

晴牧アヤ
5か月前
9

【短編小説】逆夢

 いつだったか、私は夢を見た。死んだ親友が目の前に現れる夢だ。  まあ、もうまともに覚えてはいないのだけど。  彼女が亡くなったのは、高校二年の秋だった。彼女は…

晴牧アヤ
6か月前
3

初めての投稿とご挨拶

 初めまして、晴牧アヤです。よく見るnoteというやつを初めてみました。  1話限りの短編小説を不定期で投稿していくつもりです。長さはまちまちですが、目安では長くて…

晴牧アヤ
6か月前
6
【短編小説】死人が出たら猫を隠せ

【短編小説】死人が出たら猫を隠せ

 同居人の月が死んだ。
 キッチンで倒れてるのを見て、最初は嘘だと信じたかった。けれど、生きてるとは思えないほどの体温を感じて、脈も鼓動もない体を見て、虚ろな目をした同居人の死を認めざるを得なかった。通報することも忘れて、亡骸を抱いて気付けば涙が流れていた。
 だから、いつの間にか家に入り込んでいた猫に気付きすらしなかった。

≪≫

 又木月は、私こと菊花七恵と共に、大学を卒業してからシェアハウ

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『逆夢』解説と裏話

『逆夢』解説と裏話


はじめに こんにちは、僕です。
 今回は、以前投稿した短編小説『逆夢』の裏話みたいなものをお話したいと思ってます。本編は短めなので、まだ読んでない方はそちらを先に読んでくれると嬉しいです。
 ちなみにこの裏話が蛇足な気がするんだけど、どうなんだろうね。とかいうこの文も蛇足な気がする。蛇足が蛇足を呼んでいる。

制作経緯 では、早速本題に。
 経緯、なんてカッコつけてますけど、要はこれを書こうとし

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【短編小説】踏切の幽霊

【短編小説】踏切の幽霊

「ねぇ、君、そこ危ないですよ!!」

 その声で、目が覚めた。
 私は何故か踏切の真ん中に立っていた。辺りは真っ暗。周りにはその声をかけてくれた人と、あと猫ぐらいしかおらず、しんと静まり返っている。幸い電車はまだ来てないようだけど、私はどうやらそんなところで呆けていたらしい。

 とりあえずここにいるのも危ないので、声が聞こえた方に向かう。声をかけてくれたのは小柄な女の子で、少々幼い雰囲気があった

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【短編小説】夜桜晩酌

【短編小説】夜桜晩酌

「お花見をしよう!」

 私の隣を歩く友人、梅朱ルアが唐突に叫ぶ。相変わらず突拍子もない提案をする彼女だが、一応続きを聞いてみる。

「で、なんで急に?」
「だって、桜が満開なの見ちゃったから!」
「ああ、まあ確かに咲いてるな……」

 3月の終わり。一年を締め括って、また新たな一年が始まろうという頃。それを出迎えるように、桜も咲く頃だ。
 しかし私、桜葉マキは花見をする気にはなっていなかった。そ

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【短編小説】逆夢

【短編小説】逆夢

 いつだったか、私は夢を見た。死んだ親友が目の前に現れる夢だ。
 まあ、もうまともに覚えてはいないのだけど。

 彼女が亡くなったのは、高校二年の秋だった。彼女は元々体が弱く、私はいつも彼女の隣にいて、支えていた。だからこそ彼女がいなくなった後は随分塞ぎ込んでいて、しばらく不登校になっていた程だ。
 彼女が再び現れたのは、その年の冬のこと。その夢の中で、未だに朝日が昇っても起きる余裕が無かった私は

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初めての投稿とご挨拶

初めての投稿とご挨拶

 初めまして、晴牧アヤです。よく見るnoteというやつを初めてみました。
 1話限りの短編小説を不定期で投稿していくつもりです。長さはまちまちですが、目安では長くて一万字前後程度のものになります。

 作品ジャンルについては、主に百合、ガールズラブを書いていきます。単にラブラブしたものだけでなく、暗めの雰囲気だったり友情的な百合だったり、色んなものを書いていけたらな、と思ってます。
 まあ要は、書

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