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企業ランキング上位!ハウス食品のSDGsの取り組み

バーモントカレーや北海道シチューをはじめ、カレールゥのイメージが強い「ハウス食品」
私たちの食卓を豊かにする手助けをしてくれている企業として一度は耳にしたことがある方がほとんどですよね。

では、ハウス食品では今「食品ロス」「CO2削減」といった課題に取り組んでいるのはご存知でしょうか?

そこで今回は「ハウス食品が取り組んでいるSDGsの取り組み」をピックアップ。
ハウス食品ついて、SDGsについてを確認した後に、ハウス食品の取り組みについて詳しくご紹介いたします!

1ハウス食品についてチェック!

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それではハウス食品がどのような企業なのかについてみていきましょう。

社名《ハウス食品株式会社
創業記念日:1913年11月11日
主な事業内容:食品製造加工ならびに販売、その他
資本金:20億円(2020年3月31日現在)
従業員数:1,561名(2020年3月31日現在)
(参考:ハウス食品株式会社 会社概要より)

ハウス食品は誰もが知っている大手食品企業。
資本金や従業員数からもわかるように、改めて「さすが大手企業だな」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それでは、つぎにそんな大手企業である「ハウス食品が取り組んでいるSDGs」とはいったいどのようなものなのかを確認していきましょう。

2どうして企業はSDGsに取り組んでいるの?

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ハウス食品をはじめ日本のあらゆる企業ではSDGsに取り組んでいます。ではここで一度SDGsについてのポイントをおさえておきましょう。

◆SDGsでおさえておきたいポイント

SDGsを理解するときに「国連」「サスティナブル」といったワードが出てくるせいか「難しい」と思ってしまう方も多いですが、ポイントをおさえるだけでSDGsは簡単に理解できますよ。

基本のポイントは大きく分けて3つのみ!
①SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは、『Sustainable Development Goals(サスティナブル ディベロップメント ゴールズ)の略であり、持続可能な開発目標』という意味を指す。
②2015年9月の国連サミットで採択された世界共通の目標であり、ゴールまでの期間を2030年までと設けていることが特徴である。
③国連に参加している193カ国すべての国が参加しており、日本もSDGsに参加している ということです。

そこから少し詳しく補足をすると、SDGsは「2030年に世界がこうなっていてほしい」という願望をもとに『誰も置き去りにしない世界を目指して』というテーマでカテゴリー別に17個の目標を設置しているんです。
さらに目標を細分化してターゲットを169個設定しています。

これだけ数が細かいとどれかひとつであれば「自分たちでも目標達成に貢献できるかもしれない」と思い、日本の企業は自社の強みを生かしてSDGsの目標達成のために貢献しているんです。

《SDGsの目標》
テーマ 『誰も置き去りにしない世界』を目指して
目標1 「貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

目標2 「飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

目標3 「
すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

目標4 「質の高い教育をみんなに 
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

目標5 「ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る

目標6 「安全な水とトイレを世界中に」 
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

目標7 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

目標8 「働きがいも経済成長も
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

目標9 「産業と技術革新の基盤をつくろう
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

目標10 「人や国の不平等をなくそう
各国内及び各国間の不平等を是正する

目標11 「住み続けられるまちづくりを
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

目標12 「つくる責任 つかう責任
持続可能な生産消費形態を確保する

目標13 「気候変動に具体的な対策を
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

目標14 「海の豊かさを守ろう
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

目標15 「陸の豊かさも守ろう
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

目標16 「平和と公正をすべての人に
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

目標17 「パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

今回はSDGsのさわりの部分をご紹介しましたが、さらに詳しくSDGsについて知りたい!という方はこちらのサイトがおすすめです☆
SDGsを本当にわかりやすく解説します
最近耳にするSDGsとは?意味を解説!
日本が解決すべきSDGsの課題

参考サイト|SDGsって知っていますか?

3 ハウス食品の取り組みってなにがあるの?|SDGs

ハウス食品について、SDGsについてを整理したところで実際にハウス食品が取り組んでいる事例についてみていきましょう★

◆ハウス食品のSDGsの考え方の前提

ハウス食品ではSDGsの目標達成をCSRと関連づけて取り組んでいます。
そのため、まずはハウス食品がどのような考え方で取り組んでいるのかについてを確認しておきましょう!

ハウス食品の掲げる3つの責任とは、
①お客様への責任
②社員への責任
③社会への責任 を指します。
(参考:ハウス食品グループCSR方針 より)

(1)CO2削減のために他社と協力

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世界でも大きな課題となっている「CO2の削減」
日本でももちろんCO2削減には取り組んでいますが、大幅な削減のためには企業も私たちも協力しなければいけません。

そこでハウス食品では、商品を運ぶ際などの物流に関わるCO2の排出量を削減するための取り組みを行なっています。
同じく食品関係の企業大手の「味の素」「カゴメ」「日進フーズ」と協力し、北海道エリア・九州エリアでの物流事業を統合しました。

物流事業を統合することによって、各企業ごとの物流に関わるCO2が削減できるだけではなく万年人手不足の物流事業の働き方を改革するための手助けにもなっているんです!

SDGsでは、CO2削減のほかにも労働に対して働きがいや働き方の改革に関わる目標も設置されています。
企業同士で協力をすることで、SDGs目標達成に貢献しているんですよ。

参考サイト|【日本】味の素ら食品メーカー4社、九州と北海道の物流事業を統合。CO2排出削減にも寄与

(2)食品ロス削減の取り組み

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ハウス食品では食品ロスの問題に取り組むために大きく分けてふたつの取り組みを行なっています。

「食品ロス」
食品ロスとは、本来は食べられるものなのにも関わらず捨てられてしまう食品のこと。
日本の食品廃棄物は年間2,531万tでそのうち食品ロスの量は年間600万t(平成30年度推計値)
(参考:農林水産省 食品ロスとは より)

①賞味期限の表示を変更

日本だけでもとてつもない量を年間出してしまっている食品ロスは、飲食に関わる事業にとっても大きな課題のひとつ。

そこでハウス食品では、食品ロスの課題を早急に解決するために賞味期限表示の変更!

賞味期限表示を年月日表示から年月表示にすることで、スーパーなどの販売店の負担を減らすだけではなく食品ロスを削減できるように貢献したんですよ♪

「賞味期限と消費期限」
「賞味期限」おいしくたべられることができる期限のこと。
未開封のものを正しい保存方法を守った上で、記載されている年月日まで品質が変わらずにおいしく食べられる期限のこと。
(例)スナック菓子やカップ麺など…

「消費期限」期限を過ぎたら食べない方がいい。
未開封のままで、書かれている保存方法を守った上で、記載されいてる年月日まで安全に食べられる期限のこと。
(例)お弁当や惣菜、ケーキなど…
(参考:農林水産省 消費期限と賞味期限 より)

参考サイト|ハウス食品/賞味期限を「年月」表示に変更、食品ロス削減

②フードバンクへ寄贈

ハウス食品が行なっている食品ロスの取り組みは賞味期限表示の変更だけではありません。

ハウス食品では、セカンドハーベスト・ジャパンという日本初のフードバンクに、製品自体には問題がないものの包装の傷みなどで市場に龍つできなくなって商品を寄贈しているんです。

食料が必要な人のもとへ食品を届けることで食品ロスの削減と、SDGsの目標2「飢餓をゼロに」へと貢献しています。

「フードバンク」
フードバンクとは、「食料銀行」を意味する社会福祉活動です。
まだ食べられるのに、さまざまな理由で処分されてしまう食品を、食べ物に困っている施設や人に届ける活動のことをいいます。
(参考:セカンドハーベスト・ジャパン ホームページ より)

参考サイト|社会貢献活動(ハウス食品グループ本社株式会社)


(3)食育プロジェクトの実施

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食品を扱う会社だからこそ、食の楽しみや作ることの大切さを学ぶ機会を提供するためにハウス食品では食育プロジェクトを実施しています。

《ハウス食品の食育理念》
私たちは家族みんなのいきいきとした幸せな生活を願い、食べることの大切さ、作ることの楽しさを伝え、「より良く食べる力」を育むお手伝いをしてまいります。

「より良く食べる力」とは「食を選ぶ力、食べる力を前提とした、色に対する保活的な知識を含めた力」と定義しました。

(引用:ハウス食品 食育活動 食育理念「より良く食べる力」とは より)

ハウス食品といえば「カレー」ですよね。
ハウス食品の食育活動では、自社製品のカレールゥを使用して保育園や幼稚園で「はじめてクッキング」教室を1996年から実施。

SDGsが採択される約20年前から続いている食育は、幼少期に必要な五感を感じながら食の大切や考える力を身につけらます。

SDGsでは、子どもたちに教育の場を提供することも目標に含まれているため食育を通して子どもたちが主体的に考える力を養うことはとても大切なことなんです!

参考サイト|ハウス食品 食育活動

3 ハウス食品のSDGsに対する取り組みのまとめ

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いかがでしたか?
それでは今回ご紹介した内容のまとめです。
【ハウス食品のSDGsの事例】
1ハウス食品はどんな会社?
2SDGsって?
3ハウス食品のSDGsの取り組みについて
◆ハウス食品の方針と取り組み
(1)CO2削減に他社と協力
(2)食品ロスの削減
①賞味期限の表示を変更
②フードバンクへの寄贈
(3)食育プロジェクトの実施 についてご紹介しました。

ハウス食品では自社製品を通じてのプロジェクトの他にも、他者と協力したり食品ロスの削減などを中心に積極的にSDGsに取り組んでいたのが印象的でしたね。

このコラムをきっかけに少しでもみなさんがSDGsに興味をもっていただけたら幸いです。

その他の企業のSDGsの取り組みやランキングが気になる場合はこちらのサイトをチェック☆
SDGsに取り組む企業TOP100まで大紹介!

noteではほかの企業のSDGsの取り組みについても紹介しています。
こちらもあわせて参考にしてみてくださいね♪
企業ランキング上位!NTTドコモのSDGs取り組み事例
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《参考サイト》
ハウス食品株式会社
ハウス食品グループ本社株式会社 (農林水産省)
ハウス食品 CSRの取り組みについて
ハウス食品 CSRレポート
ハウス食品 中期計画について
食品ロスはカレーでおいしく減らそう!ハウス食品の取り組み

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