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あと1℃で人類がピンチ!?SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」|現状の問題と取り組み事例をチェック

近年、気候変動問題が深刻化していますよね。

気候変動は、地球環境はもちろんのこと、私たち人間を含むすべての生態系にも多大な悪影響を及ぼしているのは皆さんもご存知の通り!

SDGsでは、気候変動を悪化させないために何が必要だとしているのでしょうか?今回はSDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」について見ていきましょう♪

■SDGsってそもそもなに?

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SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、2015年に開催された国連「持続可能な開発サミット」にて採択された、「2030アジェンダ」に明記されている17の目標と169のターゲットのこと。

国際目標として位置づけられるSDGsは、「誰一人取り残さない」という宣誓のもと、2030年までに現代社会の問題を解消することを目指し各国で取り組まれています。

17の目標を以下にまとめました!

【SDGsに定められている17の目標】
目標1「貧困をなくそう」
目標2「飢餓をゼロに」
目標3「すべての人に健康と福祉を」
目標4「質の高い教育をみんなに」
目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
目標6「安全な水とトイレを世界中に」
目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」
目標8「働きがいも経済成長も」
目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
目標10「人や国の不平等をなくそう」
目標11「住み続けられるまちづくりを」
目標12「つくる責任、つかう責任」
目標13「気候変動に具体的な対策を」
目標14「海の豊かさを守ろう」
目標15「陸の豊かさも守ろう」
目標16「平和と公正をすべての人に」
目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

ターゲットは、目標毎に複数設定されている項目なようなものです。「何を実現することがSDGsの目標達成に近付くのか」がまとめられています。

169個もあるので読むのは大変ですが、たばこ規制や同一労働同一賃金など、私たちの生活に影響を与えたり、ニュースで話題になったりする項目も多いので、一度目を通しておくと世界の動向が分かるようになりますよ★

▼SDGsの目標とターゲットまとめ!ロゴと共に紹介します

■SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」ターゲット一覧

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目標13のテーマは、“気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる”こと。主に地球温暖化と温暖化による影響の対策について定められた目標です。

【目標13のターゲット一覧】
13.1) すべての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する。

13.2) 気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。

13.3) 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。

13.a) 重要な緩和行動の実施とその実施における透明性確保に関する開発途上国のニーズに対応するため、2020年までにあらゆる供給源から年間1,000億ドルを共同で動員するという、UNFCCCの先進締約国によるコミットメントを実施するとともに、可能な限り速やかに資本を投入して緑の気候基金を本格始動させる。
  
13.b) 後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において、女性や⻘年、地方及び社会的に疎外されたコミュニティに焦点を当てることを含め、気候変動関連の効果的な計画策定と管理のための能力を向上するメカニズムを推進する。

目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」をはじめ、地球温暖化を止めるための対策は講じられていますが、地球の温度を下げることは困難です。そのため、いかに地球温暖化を食い止めるかがポイントとなります。

■あと1℃で人類がピンチ!?パリ協定について

目標13と関係が深いものにパリ協定があります。

パリ協定は、産業革命前(1880年)と比べて気温上昇を2℃以内に抑えることを目標とした協定です。アップルの取り組み事例をご紹介した際にも触れましたね♪

危険ラインとされる2℃は、人と自然が共存できるラインです。

パリ協定によると、このままのペースで温暖化が進むと、2030年に1.5℃、2050年には4℃の気温上昇となってしまうという予測も公表しています。

SDGs JOURNALに掲載の、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)公表データのまとめによると、努力目標の1.5℃上昇までは残り0.65℃、長期目標の2℃までは残り1.15℃しかありません。

全国地球温暖化防止活動推進センターによると、地球温暖化が進み、2℃の気温上昇が合った場合は8つの問題が生じると解説しています。

【気候変動による将来の主要なリスク】
1.)海面上昇、高潮
2.)洪水、豪雨
3.)インフラ機能停止
4.)熱中症
5.)食糧不足
6.)水不足
7.)海洋生態系損失
8.)陸上生態系損失

上記のデータをご覧いただくと、目標13への取り組みは、パリ協定はもちろん、目標2、目標6、目標11、目標14、目標16の達成にも関わることです。

■目標13に貢献する日本の目標

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日本は温室効果ガスの排出量を、2030年時点で2013年比26.0%の削減をするという目標を公表し、UNFCCC(国連気候変動枠組条約)事務局に提出。また、2050年までに80%の温室効果ガスの削減する「地球温暖化対策計画」も2016年に策定されました。

これにより、多くの企業が目標13に取り組む流れができたと言えます。

それでは、次項より企業の取り組み事例を見ていきましょう!

■三井住友銀行の取り組み事例

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今世界中で普及が進められている再生可能エネルギーの施設には、国の経済力の指標とされるほど莫大な金額が掛かります。

三井住友銀行では、再生可能エネルギーを作るプロジェクトにお金を貸し出し、クリーンなエネルギーの普及をサポート。合わせて、騒音や地球環境へのダメージの有無などもチェックすることで、地球環境・人・社会にとって有益なプロジェクトのみを厳選しています。

地球温暖化を食い止めるためには、二酸化炭素排出量と吸収量をプラスマイナスゼロにするカーボンニュートラルな取り組みが必須です。しかし、二酸化炭素のみに気を取られていると、近くに住む住民の暮らしや動物に悪影響を与えてしまう可能性も!

三井住友銀行による専門的なチェックと管理によって、安心して長く使用し続けることができる再生可能エネルギー施設が日本でも増加しています。

▼三井住友銀行によるSDGsの取り組みはコチラ

■SDGs目標13まとめ

今回はSDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」を日本の目標や企業の取り組み事例と合わせてご紹介しました。目標13は、他の目標やパリ協定にも関連するものでしたね!

【今回ご紹介した内容】
・SDGsの概要と17の目標
・目標13のターゲット
・パリ協定
・地球温暖化に対する日本の目標
・三井住友銀行の取り組み事例

地球温暖化問題は、未来の私たちにとても大きな影響があるもの。今身の回りにある環境を残していくためにも、社会の変化に柔軟な対応していきたいですね。

以上、「SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」|現状の問題と取り組み事例をチェック」でした!

▼参考サイト
gooddo マガジン|持続可能な開発目標・SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」のターゲットや現状は?
Edu Town SDGs|SDGs目標13:気候変動への対策

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