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初夏の夜はマティーニをクールに楽しむ 

マティーニは通常はジンをベースにステアで作るけれど、ジンをウォッカに変えてシェイクで頼むのが、007のジェームズ・ボンド流。



007 ジェームズ・ボンドのマティーニ

マティーニをステア(ミキシング・グラスと呼ばれる容器に材料を入れマドラーで材料を混ぜ合わせること)ではなくシェイクにすることはちょっと型破りで、アルコール度数も少し薄まるため、「邪道」と捉えている人もいるけれど、ジェームズ・ボンドはシャカシャカ振ってよく冷やしたウォッカ・マティーニが好きだ。

このアレンジが「クール」の代名詞のようになり、新しい飲み方でマティーニを楽しむ人が増えている。

マティーニの材料はとてもシンプルで、ドライジン48ml、ベルモット12ml、オリーブ1個あれば作れる。時代とともにジンの比率が多くなり、より辛口のカクテルになったけれど、美味しく作る秘訣は黄金の比率:ジン:ベルモットを4:1の比率で作ること。さらにマティーニを作る上で重要なのは、それぞれの材料をよく冷やしておくこと。ここではそのアレンジを紹介する。

ドライマティーニ

マティーニのアレンジレシピ、まず最初に紹介するのは「ドライマティーニ」。使うのは通常のマティーニと同じ材料で基本の作り方も同じだけれど、より辛口に仕上げるためにジンの分量をやや多めに。

ジン(50ml)

ベルモット(10ml)

オリーブ(1個)


ウォッカ・マティーニ

マティーニはジンをベースにするのが基本だけれど、ジンのかわりにウォッカを用いてアレンジしたのがウォッカマティーニ。癖のないウォッカの効果でよりキレのある味わいが楽しめる。

ウォッカ(45ml)

ドライベルモット(15ml)

オリーブ(1個)

エスプレッソマティーニ

ヒュー・ジャックマンのご愛飲。ニューヨーカーにも人気があるマティーニ、「エスプレッソマティーニ」は、コーヒー豆の凝縮した旨味を味わえるエスプレッソにウォッカなどを混ぜてコーヒー風味のカクテルにしたもの。ジンやベルモットを使わないため、正確にはマティーニと呼べないけれど、マティーニのように目が覚めるような味わいが人気。


アップルティーニ

アップルティーニを手に持つ女性はなぜか妖艶で美しく見える。そのきれいなグリーンの色が顔色に反映して肌を光らせるからか。まったりと甘く、それでいて潔い冷たさ。アップルティーニってできるオンナの飲み物だ。



マティーニ好きの有名人たち

ジェームス・ボンドやヒュー・ジャクソンだけでなく、作家ヘミングウェイも、従軍中はジンとベルモットのボトルを腰にぶら下げていたと言われるほどのマティーニ好き。英国首相を務めたウィンストン・チャーチルも辛口のマティーニを好んだと言われている。

基本的にジンとベルモット、オリーブだけで作るマティーニは、作る人によって味が変わるカクテルだ。ショートカクテルは全体的にアルコール度数が高いが、マティーニはその中でも度数が最も高いカクテルの一つ。シンプルで、いさぎよさのある味。まさに大人の飲み物としてのマティーニは、歴史のなかでも最も愛されてきたカクテルかもしれない。

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