マガジン一覧

生きる力

noteで出会った素敵な記事たち

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靴ひもを結びなおす、優しさ。

amazarashiの秋田ひろむさんが作詞作曲した「僕が死のうと思ったのは」の歌詞にこんな描写があります。 靴紐が解けているのに結び直せないのは、自分に関心を向けていない様子の現れです。人との繋がりを結び直す元気もない状態でもあります。 この歌詞を聴いたときに思い出したのは、こちら。 男の子の足元を見てください。靴紐が解けていますよね?  2人は、ひょんなことから絶交してしまいます。ずっと口をきいていなかった2人。 だけど、そんな2人がグッと距離が近くなるときがあっ

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この夏、ストック必須!7つの活用でカラダととのう「万能みそだれ」できました。

みそだれって「冬」のイメージ? いやいや、夏にも大活躍なんです。 冷奴やトマト、そうめんや豚の冷しゃぶ、なんならパンにだって合うんですから。 |夏こそ「みそパワー」で体を冷やさない夏って、実は冬以上に冷房の影響で体が冷えます。部屋に入ると寒いけど、外に出ると汗だく…。このループにハマると体がどんどんしんどくなりませんか? 冷奴、トマトやキュウリがおいしくなる季節ですが、冷やしすぎない工夫として「みそだれ」を合わせるのがいいんです。みそは体を温めてくれる働きがあるので、実は

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月の光

 「スヌーズレンをやりたいと思います」  新しく赴任して来た作業療法士さんはそう言いました。スヌーズレン?なんだかおしゃれでおいしそうな響き。一体どんなものなんでしょう。  機能訓練室という部屋にはマットが敷かれていて、その上には知的障がいを持った人たちが寝転んでいます。作業療法士さんは部屋の電気を落とすと何かのスイッチを押しました。すると、天井に星空のような光が広がって、床に敷いてあった透明なチューブは天の川のようにブワッと光り始めました。  私も一緒にマットに寝転ん

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幡野広志さんのワークショップで、人生が変わった

2023年9月、幡野広志さんのワークショップ「いい写真は誰でも撮れる」に参加した。 いい写真とは、伝わる写真。 言葉がないと、伝わらない。 言葉で40点、写真で40点、合計80点を目指せば良い。 そう教わった翌日から、毎日写真を撮り、毎週noteに写真日記を投稿し始めた。 約半年経った今振り返ってみると、大袈裟ではなく、じわじわと人生が変わってきていることに気づいた。 毎日が楽しくなった。 心が優しくなった。 自分と仲良くなった。 この先、何があっても大丈夫だと思えるよ

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CALLING[小説] #創作大賞2024

食べ物の声を聞くことのできる少年が、ある食堂との出会いをきっかけに人生変えていく話 #創作大賞2024 #お仕事小説部門

CALLING [小説] (1/3)

プロローグ  例年よりも一足早い桜の開花に、街中が柔らかくあまやかな空気に満ちている。レジャーシートを敷いた花見客は、ほの白い光に囲まれて弁当を広げ、一様に明るい表情を浮かべていた。  浅野由貴は、職場の窓から白い渦のように咲きあふれる桜を見下ろした。デスクには今日発売されたばかりの雑誌「Live」が数冊置かれている。表紙の中央には、一際大きな明朝体で「春のぬくもり」と書かれていた。由貴の指が、ゆっくりと紙面を滑る。みどりの鮮やかな豆ご飯のおにぎりに、春色の卵焼き。カバー

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CALLING [小説] (2/3)

第2章 3.  今井と店を訪れてから、外食はめんどくさいと思っていたのが嘘のように、3週連続で店に通い続けている。まるで中毒を起こしたみたいに、あたたかいおにぎりと具沢山のみそ汁が欲しくなって、そのあたたかいのを食べると、不思議なくらい自分の体が軽くなるのだ。  僕がちょうど『3rd kitchen』から帰ってすぐのことだ。普通の勤め人なら帰宅するはずの時間に、これから出勤だという母さんに呼び止められた。 「由貴ー?最近おかずがあんまり減ってないけど、どこかで食べてるの

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CALLING [小説] (3/3)

第3章 5.  母さんの作った食べ物が、『料理の記憶』を持っていたのかもしれないということに気づいたからといって僕の暮らしが大きく変わるようなことはない。ただほんのちょっと、弁当の時間が嫌いではなくなった。それだけだ。僕が母さんの弁当を喜んで食べようと食べまいと、毎日は変わらずやってくる。つまり、中間考査が目前だった。  テストが明日に迫り、放課後の教室はにわかに活気づく。僕はなぜこうなったのか、相変わらず事情を飲み込めないまま、空き教室で今井と机を並べていた。 「先

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小説のなかの料理を作ってみた日

由佳が好きなキャベ玉焼き 関西人なので(?)お好み焼きのほうが好きなのだが、こだわりのお好み焼き粉とか、ソースとか、カツオ粉がなくてもちゃちゃっとできちゃうところがいい。そしてお好み焼きよりもヘルシー、ローカロリー。冷凍もできて作り置きにもってこい。 雑誌の表紙も飾る! 由貴、思い出のお豆ご飯 だし巻き卵のせ 3rd kitchen HARU 筍と油揚げの炊き込み おにぎり

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肉まん探究記

肉まんレシピの追求

肉まん探究記 完 | 理想の肉まんレシピ

この探究記を書き始めたのは10月も初旬、ちょうどコンビニに肉まんが並びはじめた。 夜の散歩中、吸い寄せられるようにコンビニに入って、ほかほかの肉まんを手にする。冬の寒空の下ではふはふしながら食べるしあわせといったら…。 何度、隣を歩く人にこのしあわせをシェアしたいと思ったことか。あいにく旦那さんは、コンビニの肉まんが好きではない。非常に残念。 昔から肉まんが大好きだった。パンとはまた違った口溶けのよい生地に肉肉しい餡。蒸し立てを食べたいという衝動に駆られて、肉まんとわた

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肉まん探究記 #5 | 水煎包

今日の参考レシピ 用意した材料(小さめ10個分) 手順 お馴染みすぎるのでざっくりと。

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肉まん探究記 #4 | お手軽発酵いらず

今日の参考レシピ 用意した材料 4個分  手順 もはやお馴染みの手順となりつつあるが一応載せておく。 食レポ

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肉まん探究記 #3 | 冷めてもふんわり

今日の参考レシピ 用意した材料 (4個分) 手順 食レポ 分厚い皮

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食後景記

家族のテーブルに見えたもの、その記録

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子煩悩スフレ

お久しぶりです。2ヶ月ほどnoteを不在にし、別投稿サイトに通っていました。最近考えたことをまとまらぬままにちょこっと書いたので、お時間あればのぞいてみてください。 ⌘ 赤ちゃんとの生活は、永遠に味わえるスフレみたいだ。 スフレとは、本来、瞬間を味わうスイーツである。 その日の気温や湿度に合わせて、丁寧に材料を混ぜ合わせる。最高の焼き上がりになるように、配合や混ぜ方、焼き方を変えてみる。じっくり丁寧に焼き上げ、スポンジを口にする瞬間が、まさにスフレの食べどき。焼きたて

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台所の記憶とフライパンでさつまいもケーキ

バターでカリッと焼かれたさつまいもに、はちみつと生クリームのソースがた〜っぷりかかっている。 バター 生クリーム はちみつ さつまいもに掛け合わせるべきスリートップがそろい踏み。 昔よく食べたさつまいもケーキの味が唐突に頭をよぎって、記憶を頼りに作ってみることにした。祖母がよく作ったさつまいもケーキだった。 生クリームとはちみつのソースがとくにお気に入りで、オーブンではなくフライパンで焼いていた。 卵はメレンゲにした記憶はないので共立てのスポンジ。それぐらいしか覚えて

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肉まん探究記 完 | 理想の肉まんレシピ

この探究記を書き始めたのは10月も初旬、ちょうどコンビニに肉まんが並びはじめた。 夜の散歩中、吸い寄せられるようにコンビニに入って、ほかほかの肉まんを手にする。冬の寒空の下ではふはふしながら食べるしあわせといったら…。 何度、隣を歩く人にこのしあわせをシェアしたいと思ったことか。あいにく旦那さんは、コンビニの肉まんが好きではない。非常に残念。 昔から肉まんが大好きだった。パンとはまた違った口溶けのよい生地に肉肉しい餡。蒸し立てを食べたいという衝動に駆られて、肉まんとわた

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食後景記 はじめに

一枚のホットケーキは、同棲していた当時の定番の朝ごはんだった。 焼くのは専ら彼で、わたしは今週疲れたなーという平日に、週末ホットケーキ所望す!と偉そうに宣うだけでいいのだ。そうすれば、至福の週末がふたりを迎えてくれる。 ホットケーキの日、わたしはあのいい匂いが寝室まで漂ってくるのを夢現で待っている。 ふとんの中で目が覚めている日も、彼に呼びに来てほしくて狸寝入りをすることがしばしば。ばれてたかな。 キッチンを満たす幸せの香りが、平日の疲れを週末への期待に変えてくれる。

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作りたいレシピ

いつか真似したいレシピを集めています

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鳥もも肉で、ご飯がこんなに美味しくなる!鶏のごろごろチャーシューを作ろう。

みなさん、こんばんは。ビストロ微熱へようこそ。 チャーシューといえばその名の通り豚。 けれど、豚ブロックはかなり単価が上がってきましたよね。 正直、豚ブロ買うなら牛ブロ買って、ローストビーフにしたい、なんていう方もおおいのでは? ではでは、お安めの鶏もも肉で何とかしちゃいましょう。 😭でもさすがに、豚には勝てないんじゃない? それはどうかな。鶏肉でも最高にジューシーで旨いチャーシューが作れるんだよ! 【鶏のごろごろチャーシュー(ごろチャー)】 この立体感、このボリ

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卵一つで日常ごはんをもっと豪華にしてみた

こんにちは、いらっしゃいませ。 久々のオープンを迎えました、ビストロ微熱です。 店内温かくしてお待ちしておりました。さあさ、中へどうぞ。 この記事では、どの家の冷蔵庫にもあるあの食材で、いつものおにぎりをとびきりのご馳走に変えてしまう方法を紹介します。 この世にうまい話なんてあるわけない。 なんて言う人がいますが、旨い話、ありますよ🤤覚悟はいいか? さて。 冷蔵庫を開けてみると。あらら、卵しかないな。 いやいや、卵も立派な食材。卵を美味しく食べて心も体も満たしたい。そ

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【レシピ】ほろほろ柔らか プルドポークを作る【ソース付き】

フォークでほろほろと割いて崩して、アレンジもあれこれ出来ちゃう『プルドポーク』を作ります。 北米の家庭料理として親しまれ、バーベキューでは定番メニューだそう。 茹でたり、スモークしたり、オーブンで焼いたり、圧力鍋で煮たり、、、と作り方も色々ですが、我が家では「オーブンまかせ」の方法で作っていますよ。 【材料】 豚肩ロース(塊肉) 約500グラム 胡椒、クミンパウダー それぞれ小さじ1 パプリカパウダー、チリパウダー、塩 それぞれ小さじ1\2 ナツメグ 少々 おろしにんにく

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ハーブが香る|手作りソーセージのエッグマフィン

日夜、世界各国の料理を作り続けるデリで働いていた頃、すっかり感化されて家でもハーブやスパイスを揃えていた。初めこそ夢中になって外国風の料理を毎日のように作っては食べていたものの、やはり、たまには醤油と味噌が恋しくなる。そうして段々平熱に戻っていくにつれて、家では本当に自分が好きなものだけを手元に置けば十分という結論に至った。 今常備しているハーブは「ドライオレガノ」だけ。それ以外は作りたい料理が頭に浮かんだ都度よく考え、使い切れそうなら買い、手に余るとなれば潔く諦め、その料

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