シネのじ備忘録

18

夢見る現代人のおとぎ話『ジョゼと虎と魚たち』

アニメ映画版『ジョゼと虎と魚たち』の感想です。

実は年明け前に観ていたのだけど、ずっと体調が悪かったのもあって(あとはまぁ、鬼滅のコミックス読んだりとか原稿とかしていて……)書きそびれていた。

もうそろそろ終映してしまうところも多そうなので、ギリギリまだ上映しているうちに感想を書いておく。個人的には非常に満足した作品だったので。

ちなみにジョゼ虎の原作は読んでいない。映画を観て原作も読んでみ

もっとみる

羅小黒戦記はネコ耳ショタ主人公として大正解だった

ネコチャンと聞いて飛んできた。

字幕版をやっていた時は、ポスターのイメージだけでほのぼのネコチャン子供むけハートフルアニメだと思ってスルーしていたんだけど、日本語吹き替え版のポスターを見て「お、なんか思っていたのと違うな!」ってなったのと、あとフォロワーさんが軒並み討ち死にしていたので気になって観に行った。

お前、鬼滅の刃も同じパターンで観に行ったよな!(※フォロワーの討ち死にを観測して興味を

もっとみる

劇場版鬼滅の刃ビッグウェーブに乗ってきた

煉獄さんは負けてない!!!!!!!!!!!

原作未読なのに『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』を観てくるという暴挙に出ました。

何かこのビッグウェーブに乗らなければいけない気がした。

もういっそこのまま煉獄さんを300億の男にして宮崎駿を越えさせたい。

コロナ禍で作品が少ないところに時刻表ばりのスクリーン解放をするなんてこと今後どれくらいあるかわからないし、この大波には乗らないと損だぜ!!!!

もっとみる

空想建設ノンフィクション映画『前田建設ファンタジー営業部』を観た

前田建設工業は実在の企業で、この映画に出てくるファンタジー営業部も実在の営業部である。

ダムやトンネル作ってるガチガチの大手ゼネコンが、何を思ったのかWebコンテンツでアニメ世界の施設を実際に施工するとしたらという仮定に基づいて設計し、見積もりを出すという狂った企画を始めた……のが、話題を呼んで書籍化、さらに映画化しちゃったわけでした。

こういう、ネタにマジレスをしていくスタイルは好きなので、

もっとみる

特別ではないLGBT恋愛映画「his」の話

私は腐女子であるけど、セクシャルマイノリティをテーマにしたごく真面目な作品に対して「これはBLじゃない」とかいうのが好きではない。

BLは確かにファンタジーであるけど、それをいうと壁ドン少女マンガもハーレム少年漫画もすべからくファンタジーだからである。ファンタジー的なBLらしいBLが、愛に対して真摯じゃないフィクションだとは思わないし、現実的な問題を取り扱ったから崇高であるというのも何だか変な話

もっとみる

大正時代の映画の映画『カツベン!』を観てきた

大正時代の映画=活動写真は、サイレントだった。

それどころか、初期の邦画には女性の演者がいなくて、歌舞伎などと同様に女性の役も男性がやっていた。

そんな時代、日本の映画館では映画に「活動弁士」がセリフや解説をつけるという独自の文化があった。

というわけで、そんな日本オリジナルの映画文化である活動弁士を主役に据えたのがこの映画『カツベン!』である。

カツ弁当のことではない。

何だか難しい内

もっとみる

映画『ブライトバーン』のツッコミ所を考察した

基本的には、滅多なことでは酷評しない(つまらないと思ったものは興味もないし、興味があれば多少なりともポジティブな感想を書く)私なのですが、友達がたまたまチケットを譲って下さったので観に行った映画があまりにも虚無だったので、備忘録的に書き留めておく。

友達に失礼ではないかと言われるかもしれないが、ツイッターでフォローしあってウン年目のタメで会話できる方だし、何よりもその方も「酷評していいよwww」

もっとみる

弓アクション時代劇『フッド・ザ・ビギニング』を観た

観たのはもう何日も前なんだけど、風邪で寝込んでた間、1日だけ(というか半日だけ)嘘みたいに復活した日があって、調子に乗って映画を観に行ったらその後ずっと死んでた(今日も昼くらいまでは死人のようになっていた)

ので、普通にさっさと寝ろという話なのですけど、この映画割と好きだったのにあんまり動員は伸びていないらしく、今週末でどうか気になる方は観てくださいの気持ちで感想を書く。

とりあえず

・ハイ

もっとみる

映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』を観た

「ヤバい実話」というキャッチが文豪映画なのに語彙がなさすぎるなんて言われていたけど、「実話を元にしたフィクション」なのに「実話」って言っちゃってる方がヤバいと思う。

オタクなんて語彙があろうがなかろうが年から年中「ヤバい」っていってるし、ナウなヤングも「ヤバい」っていうし、文学の素養がない人にも「何かヤバそう」と思わせているのならそれはそれで宣伝として成功なんではないか。多分、ヤバい云々に文句つ

もっとみる

【追記あり】映画『ロケットマン』のタイトルは『ユアソング』にはできない

エルトン・ジョンの半生を描くミュージカル映画『ロケットマン』を観てきました。

あれだけ大ヒットした『ボヘミアン・ラプソディ』には見向きもしなかった私がこの映画は観に行ったのは、私が生まれて初めて買った洋楽のシングルがエルトン・ジョンだったから。

ド田舎のホームセンターのCDコーナーでも売ってる、エルトン・ジョンのアルバム。当然のようにそのアルバムにも入っていた「ユアソング(僕の歌は君の歌)」は

もっとみる