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【ネタバレ有り】ヴァチカンのエクソシストを観てきた

世間の話題は「君たちはどう生きるか」がかっさらっているし、私も一応お付き合いで観たのだが、正直私にはあんまり面白くなかったので、noteではわざわざ感想を書かない。

代わりに別の映画について語ろう。

そう、『ヴァチカンのエクソシスト』についてだ。

実在の凄腕エクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父の回顧録を原作に、凶悪な悪魔と神父の戦いを描くホラー映画。

怖かったかどうかで言うと、私は怖くなかったのですが、怖いシーンはたくさんあります。矛盾だけど私の怖いセンサー、最近ぶっ壊れ気味なので当てにならないから……。
多分ホラーが苦手な人が観たら悪魔憑きの男の子がバリバリのホラー文脈で描写されているので、ホラー苦手な人は無理しない方がいい。

怖いの大好きな人には積極的に勧めたい。

スクーターで駆けつける凄腕エクソシストを見たい人は、明日にでも観に行くべき。

あ、でも豚は無事じゃないので、動物がひどい目に遭うシーンを1秒も観たくない人には向かないかな!

以下、ネタバレを話します。スクロールしてどうぞ。







豚は死にます!!!!!(冒頭悪魔祓いで)


ある修道院に引っ越してきたアメリカ人家族(母、娘、息子)の息子に悪魔が取り憑いちゃって大変!教会が最強エクソシストを派遣したぞ!

ざっくり言えばこういう話で、それ以上も以下もありません。ドのつくシンプルさ。悪魔憑きのシーンもベタベタな表現で、悪く言えば新鮮さはないのですが、良く言えば安定感のあるホラー文脈です。私は好き。

主人公であるアモルト神父が、悪魔によって過去に救えなかった少女の記憶を思い出させられて心を揺さぶられつつも、最終的に若いトマース神父と共に悪魔を打ち滅ぼす。もう超王道。

若者代表、トマース神父がまたいいんですよ。最初は悪魔憑きの少年の元に行った時「お前じゃねえ」って秒で吹っ飛ばされて壁に叩きつけられる情けないポジションなんです。それがアモルト神父に出会って、行動を共にするうちに急成長。最後はアモルト神父と一緒に祈って、悪魔祓いの右腕的存在になるんですよ。

そう、白ひげのおっさん神父と、まだ青い青年神父の、バディものなんですよ、この映画!!そんなん好きじゃん……。

ラテン語で祈りの言葉を言えなかったトマース神父が、クライマックスではアモルト神父を助けるために言えるようになるんですよ!成長!!よく頑張ったな!!

完全に続編を熱望するやつじゃないですか!!

えっ、これが「君たちはどう生きるか」と同日、「ミッションインポッシブル」の1週前の公開なんですか??もったいない、6月あたりに公開してれば口コミでロングランできたのに!(いやミッションインポッシブルは楽しみなんですけど)

上映館がゴリゴリ削られるのもったいないなー。
ぜひ映画館でやっているうちにスクーターでかっ飛ばすラッセル・クロウを観ていただきたい。


カッコー!(唐突に入る鳥の真似)

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