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陸上版トップガン『グランツーリスモ』が良かった話

せっかくの3連休、映画を観ない手はないぜ!と思って映画館に走りました。観たのは映画通の友達からの評価が良かった『グランツーリスモ』。
同名のレーシングゲームが有名ですが、ゲームの実写化ではなく、『グランツーリスモ』のゲーマーの中から優れたプレイヤーを実車を運転するリアルのレーサーに抜擢するというチャレンジングな実話を元に映画化されたもの。
実話ベースなので、実際のスポンサーであるNISSANのロゴやら、PlayStationのロゴやらがデカデカと出て来て面白い。

ところで、この映画を観る決め手になったのが「陸上版トップガン」だと言う映画サイトの記事を読んだから。
去年、『トップガン マーヴェリック』を周回し続けていた身としては、噂の真相は確かめねばなりません。
そして観た感想は「なるほど、確かにトップガンの文脈だな」と思いました。

現時点ですでに行きつけの映画館では1日1回の上映になってしまっていたので、観るなら早めにしないと上映終わっちゃうかも。くっ、もっと早くに観ていれば……!

以下、ネタバレあり感想なので、ネタバレOKな方は下にスクロールしてお読みください。










簡単に言うと、ゲーマーがリアルカーレースで表彰台に立つまでのサクセスストーリー。
主役であるヤン・マーデンボローは実在の人物で、実際にグランツーリスモのプレイヤーからプロレーサーになっており、本作ではカースタントとして出演もしている。ヤン役の役者さんと、リアルヤン氏が共演しているんですね。
ちなみにゲームプレイヤーをレーサーに育成する「GTアカデミー」の公式サイトに、リアルのヤン・マーデンボロー氏の写真もあります。
https://www.gran-turismo.com/jp/academy/graduates/jann/

さて、この『グランツーリスモ』と言う映画が、どうして陸のトップガンと言われたのかと言うと、話の構成がトップガンとよく似ているからだと思います。
初めは所詮はゲーマーとナメられていたところから、実力を示して見直され、事故と観客の死という障害があって心に傷を負いつつも、最後にはそれを克服して表彰台に立つ、という流れ。アップダウンの構成がトップガンぽさがある。
あと、教官のジャックとヤンの関係性がちょっとトップガンマーヴェリックのマーヴェリックとルースターの関係性を彷彿とさせるよね。ちょっとはみ出し者なところのある教官と、若くて有能な生徒。ヤンはルースターみたいにツンツンしてないけれど。
あと、トップガンが空戦の見せ方にこだわっていたように、『グランツーリスモ』はレースシーンにかなりのこだわりを持って作られてるのがわかる。カーレースには詳しくないけれど、レースシーンにはかなり熱くなった。
ライバルのCAPAのレーサー(これが絶妙に嫌なやつ)とのラストのデッドヒートは、勝つんだろうなとわかっていても手に汗握る展開だった。

私、『トップガンマーヴェリック』で最後にみんながワーッと駆け寄ってくるところでいつもニコニコ笑っちゃうんですけど、『グランツーリスモ』でも最後の表彰台のシーンでやたら笑顔になっちゃうんだよね。自然と笑みがこぼれてくる感じ。めちゃくちゃ爽快感溢れるエンド。

エンドロールでリアルのヤン氏の写真も出てくるので、ぜひエンドロールもちゃんと見てほしい。

あと、映画の本筋とはあまり関係ないんですが、作中に出てくる東京の風景が洋画にありがちなナンチャッテ謎時空tokyoじゃなくて、ちゃんとリアルの東京だったので好感度高かったです。ちゃんと日本だー!

久しぶりにスッキリする映画が観られて大変に満足です。もっとたくさんの人に観てほしいなー!

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