見出し画像

モノを増やさない家づくりに必要な思考

気に入って使っていたお皿が欠けてしまった。

4年くらい使っていたと思う。藍色の、少し深くなっている楕円の綺麗なお皿だった。

カレーや煮込み料理など、水分の多いおかずを盛り付けるのにちょうどよく、サイズも大きすぎなくて食べ過ぎ防止にもなっていた。

欠けたパーツが見つからないので金継ぎもできないため、処分するしかなさそうだ。

果たして本当に買い直しは必要か?

捨てた後、代わりになるものを買うかどうかを考える。本当に必要であれば買い直すが、なくても大丈夫そうだったら「とりあえず」買わないのが一番だ。

買い直すかどうかはすぐに決めなくて良い。家にひとつしかなかったハサミとか、ひと組しか持っていなかったお箸なら話は別だが、お皿はいくつか種類があるし、カレーを盛り付けても流れない程度に縁が盛り上がったお皿もある。カレーが絶対に食べられない!という状況は避けられそうだ。

そういうわけで、一時的に「少し深い楕円のお皿」は買わずに過ごしてみることにする。煮込み料理の時はスープ皿で代用できるかもしれないし、グラタン皿を使ってみたら南フランス料理っぽく見えるかも?

やってみて使いにくかったり、味気ない食卓になってしまったらその時に買い直せば良い。

「一回ない状態で過ごしてみる」というのはミニマリスト的思考だと思う。この思考回路が定着していると、だんだんモノが減っていく家になる。

ついでに見直しをする

ついでに、更に減らせる食器はないか、食器棚を見直してみた。あったあった、ここ半年使っていないお皿が4枚も出てきた。半年前くらいに、色々な形のお皿のセットを戴く機会があって、大皿などはそちらばかりを使っていたのだ。使い勝手の良さは和洋どちらでも使える新しいお皿に軍配が上がる、現に古いお皿は半年も使わなかったのだ。

これで合計5枚のお皿を処分することになった。

モノを処分するときに同じカテゴリを見直すと、結構「これなくても良いよね」というモノが見つかる。「ついでの見直し」はモノを増やさない家づくりに必須の思考だ。

モノを増やさない家づくりに必要な思考

私の家は収納スペースが少ない。限られたスペースを有効活用することはもちろんだが、そもそもモノを滞らせないようにする必要がある。

新しいモノを買ったら古いモノを捨てる、何か別なものを処分する、使えそうなものは売ったり譲ったりする、昔好きだったモノでも今興味がなければ手放す…

何かを捨てたら何かを買っても良い。けれど、空いたスペースにまたモノを置いてしまっては、永遠に家の中のモノの数は減らない。

一番良いのは、何かを捨てたらそのスペースを「空間」のままにしておくこと。無理に新しいモノを買わず、ついでにその周辺に「不要なもの」がないか見直して、ついでに処分してしまうこと。

「捨てたら買う」という思考を捨て、「捨てた状態で過ごせるか試してみる」「捨てたらその空間をそのままにする」「捨てたらその周りもついでに点検する」という思考・行動の癖をつけると、いつの間にか家の中がスッキリする。

ちなみに「とりあえず捨てた状態(ない状態)で過ごしてみる」というのはゆるりまいさんのコミックエッセイを読んでから、ことあるごとに実行していることだ。

やっぱり2巻が一番おすすめ。

これからも「空間」が広く保たれた家に住み続けていきたいな、と思う。


当記事のリンクはAmazonアソシエイト・プログラムを利用しております。

この記事が参加している募集

励みになります。