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「必要」という思い込みを捨てる

これは絶対に必要。
家電の多くはそう思って買ったものである。
冷蔵庫も電子レンジも洗濯機もエアコンも空気清浄機も、今の住居には欠かせない存在である。

炊飯器も加湿器も必要だし、春と秋はエアコンよりもホットカーペットの方が良いし、扇風機も必要だ。

考えに考えて選び抜かれた家電しか我が家には存在しない。
と、長年思っていた。

なくては困る・不便になる、当然必要なもの。
そう思い込んで生活していたが、もしかしてこれ、なくても困らないのではないか?と気付いたモノがある。

パンはトースターで焼かなくてはいけないのか?

曲げわっぱのお弁当箱は、一晩乾燥させてから仕舞うことにしている。調理台の上に置いておくと猫が悪戯することがあるので、場所はキッチンキャビネット上のトースターの上と決まっている。
トースターの上に乾いた布を敷き、水筒などの細部や内部が乾きにくい物も一緒に並べておく。翌朝にはほとんど乾いている。

朝パンを焼くときはまず、トースターの上のそれらを片付けなくてはならないのだが、片付けが猛烈に面倒くさく感じた日があった。

その時「魚用グリルでパンを焼くと、さっくりふわふわに焼きあがって美味しい」という話を過去に聞いたことを思い出し、早速冷凍しておいた食パンをグリルに入れて焼いてみた。

途中でひっくり返さなければならなかったが、両面ちょうど良いこんがり具合で、サクサクふわふわのトーストが出来上がった。
そして本当に美味しい!

翌日はレーズンパンを、さらに翌日はイングリッシュマフィンをと、連日パン朝食を続けるくらい、グリルでパンを焼くことにハマってしまった。

チーズトーストは片面を焼いてから調理しなければならないので少し手間だが、とても美味しく作れるので病みつきになる。

そういうわけで一週間以上、トースターを使わない生活が続いた。

「これ、本当に必要なのだろうか」

電子レンジとトースターはセットで揃えておくもの。
そう思い込んで購入したトースター。

パンもお餅もグリルで焼ける。
冷凍ピザはフライパンと併用すればグリル、オーブンレンジで両面焼けるし、そもそも年に数えるほどしか食べない。
冷凍ワッフルやミスタードーナツのパイの温め直しもグリルで対応できる。
グラタンは元々グリルを使っていた。

トースター、本当に「必要なモノ」なのだろうか。

貴重なキッチンキャビネット上のスペースを使ってまで置いておく必要、あるのだろうか。…必要ない気がする。

トースターなしでも1週間何の問題もなく過ごすことができたので、先日トースターをキッチンキャビネットの上から撤去することにした。

電子レンジの隣に「なにもない」空間が生まれた。

トースターなし仮生活、進行中

今のところ「トースターがないと不便」という状況にはなっていない。
処分してしまっても良いかな、とは思いつつ、もしかしたら夫が「やっぱり必要だと思う」と言い出すかもしれないし、「やっぱりパンはトースターの方が美味しい気がする」と思うかもしれない。

「トースターがない」生活をここ10年くらい送っていなかったので、処分するかどうかは慎重に決めようと思う。
そのため、しばらく「トースターがない」という状況の仮生活を送っている。

空いた場所は水筒や曲げわっぱを乾かすのはもちろん、買った食材を仕分けるために使ったり、調理中の作業スペースにしたり、とても有効に使っている。
これまで毎朝、調理台にコーヒーメーカーを出していたのだが、キッチンキャビネットの上でコーヒーを作れる様になったため調理台のスペースが広がり、朝ご飯の用意が楽になった。

普段はそこに何も置かない様にしているので、視覚的にスッキリして気持ちも落ち着く。

夫も「トースターはなくても大丈夫かも」と言うようになった。

しかし「仮生活」はまだ5日目である。
買い直しには費用もかかるし、慎重に判断したい。


そういう訳で、結果はまた後ほど報告いたします。


トースターとお餅を焼くための網に、長年憧れの気持ちを抱いている。置いておくスペースと管理のことを考えると二の足を踏んでしまう…でも心惹かれる!

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