【第7回】20代男子のための中野の楽しみ方講座

サウナサウナサウナ

2023年11月29日 01:35

どうも、グルメライター兼サウナマニアのだいちです。

サウナが大好きで日本全国300以上のサウナ施設を訪れてきた。

そんな私が本日巡る街は、中野。

中野は上京してからずっと個人的住みたい街ランキング上位に入り続けている街。

街は大きく、アクセス抜群なのに家賃が安い。
そして、美味しいお店や銭湯もたくさんある。

下北沢や吉祥寺ほどきどってなく、高円寺ほど香ばしくない街。

本日はおそらく東京で一番コスパの良い街中野の歩き方紹介したい。

コーヒー

最近夜も働いているため、週末は起きる時間が遅くなってきた。いつもはお昼から動き出すのだが、今日は仕事や昨晩色々なことがあったせいで身体が重たいのに1人でいたくないという自分でも気持ち悪い日だった。
そういう時はいつも声をかけたら来てくれる友達を誘う。（その逆も然り）
今日もまた寝るのが遅くなりそうだ。

ということで、友人と17時半頃に「ノーベル」で待ち合わせ。

本当は「LOU」に行く予定だったのだが、友人が先に行って店内を覗いたらかなり賑わっていたようで、のんびり話せない、ゆっくり本を読めないという理由で「ノーベル」にした。

この選択は絶対に正しかったし、先回りしてお店を見てくれたり、喫茶店に行って一緒に本が読めたりできる友人がいることがどれだけ素敵なことなのか。当たり前のように思っているけれど、こういう友人の存在に感謝することは大事なことだと僕は思う。

ノーベルには初めて行ったのだが、おそらくここはノーベルが入っているビル一棟を単一のオーナーさんが所有しており、サウナやパチンコをテナントとして入れて経営、管理をしているようだ。だからこそ、ビル全体が不思議と一体感があり、エントランスも広々していて落ち着く。

ビルやテナントを見てすぐにデベロッパーやオーナーを想像してしまう職業病（前職の）早く抜けてほしい。と思いながらエスカレーターを上がり、可愛らしいメニュー代わりの食品サンプルの写真を撮って友人と合流。

店内は広くテーブルは低い、そして、お客さんの年齢層が高いのがノーベルの特徴である。

ブレンドコーヒーだけを注文する予定だったのだが、先に着いた友人がケーキセット（ブレンドコーヒー＋モンブラン）を食べていたのを見て唆られたのと、800円という値段の魅力に負けて僕もケーキセットを注文。

僕のケーキセットは、ブレンドコーヒーと紅茶のシフォンケーキ。
このクオリティで800円はかなりお得だと思う。

甘い紅茶のシフォンケーキに濃くてビターなブレンドコーヒーの相性が素晴らしい。友人と話しながらすぐにシフォンケーキを平らげて、20分ほど各々読書タイム。

本日読むのは我が師匠村上春樹氏の「国境の南、太陽の西」。
この本は、「TVピープル」という短編集の中にあった物語の続き。これこそまさに村上春樹スタイル。だからこそ、村上春樹氏の作品は年代順に読み進める必要がある。

今の自分の状況が「国境の南、太陽の西」の主人公のはじめくんと重なる部分があり、ついつい読み入ってしまう。村上春樹氏の作品には20代男性の夢が詰まっている。

友人に声をかけられ、現実に引き戻される。
もう冷めてしまったブレンドコーヒーを飲み干し、現金で800円を支払い店を出る。

とても滞在時間1時間とは思えないほどの満足感。これだから喫茶店と村上春樹はやめられない。

ウイスキー

お次は、ウイスキー探索。

いつもお世話になっているリカーマウンテンさんが中野にもあるので、リカーマウンテン中野店に行くことに。

他店に比べると狭いのだが、ものすごい数のウイスキーが揃っている。そして、私は夢を見ているようだった。なぜなら、目の前には箱付きの「宮城峡」と「余市」が定価で売っているからだ。これは本当にありえない。2本とも購入したかったのだが、既に持っているため、友人にこの2本の魅力と今起こっている奇跡について説明し、購入することを勧めるだけにしておいた。

ここにいるといくらお金があっても足りなくなってしまうので、足早に店を出る。

サウナ

リカーマウンテンから歩くこと約15分、「マジック温泉昭和浴場」に到着。

ここは老舗の銭湯だが、最近サウナをリニューアルした。以前も悪くなかったのだが、サウナをリニューアルしたことでサウナ全体に木の香りが広がりよりリラックスできるようになった。
それにも関わらず、銭湯料金520円にサウナ代100円のみ。さらに、一度サウナを利用すると次回使えるサウナ無料券と店内で使える30円引き券がもらえる。この令和という厳しい時代にこんなにホスピタリティがあるお店はいくつあるだろうかと考えるだけで涙が出てくる。
このような素晴らしいホスピタリティを持った施設を守るためにも、できる限り足を運びたいと思う。もちろん、サウナ無料券を持って。

笑顔が素敵な番頭さんに620円を支払い、
サウナマットを受け取り、
いざ脱衣所へ。

脱衣所は清潔感があり、ロッカーの数も多い。
浴室は天井が高く、清掃が行き届いている。
白を基調に差し色として紫が入り、富士山の壁絵とハート型の鏡が特徴。なぜかものすごく居心地が良い。

身体と頭を洗い、比較的高温で種類豊富なお風呂で身体を温めたら、サウナマットを持ってサウナに入る。

4人入れるサウナは約80℃で優しい設定。天井が低いのに熱すぎないのがこのお店を表しているかのようでほっこりする。十分に汗をかいたら水風呂へ。

水風呂は天然地下水掛け流し。約18℃の水風呂は水質が良く、何分でも入れてしまう。調子に乗って身体が冷えすぎないうちに水風呂を出て壁に寄りかかって目を瞑る。

この工程を丁寧に3回繰り返したら、またすぐ来ることを誓って銭湯を出る。