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掌編小説

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140字から始まる超短編小説です
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#恋愛小説

君に恋する5秒前【掌編小説】

君に恋する5秒前【掌編小説】

「がんばれ!」
応援席の私は、バスケの試合を見守る。
シュート。歓声。
「キャプテン、かっこいいね」
隣の友達がささやく。私達はキャプテンの追っかけだ。
なのに今日は、なぜか君に目がいってしまう。ただの幼なじみなのに。走る姿、真剣な横顔。
「かっこいい」
「だよね」
君にドキドキする。

   ☆ ☆ ☆

試合終了。うちの学校は負けた。応援してた私は、会場から出るメンバーを迎えた。
「お疲れ様」

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豪華賞品【掌編小説】

豪華賞品【掌編小説】

会社の新年度は、いつも運動会がある。豪華な賞品つきで。
今年は山登りだ。皆どんどん進む。私は日頃の寝不足と体力不足で、途中でリタイア。
実行委員の人が付き添いをしてくれた。
「足、痛みますか」
「少し」
「肩を貸しますよ」
イケメン顔が間近に。ドキッとした。
夫とのなれそめの話。

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こちらはTwitterの 140字小説( https:

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さよならインラブアゲイン【掌編小説】

さよならインラブアゲイン【掌編小説】

僕たちは今日でピリオドを打つ。彼女のアパートに、僕の物はもうない。

「忘れ物は」
「大丈夫」
淡々と確認する。
誕生日などイベントのたびに贈り合ったモノたちも、みな返した。

「それじゃ。……あっ」
彼女は小さく声をあげ、奥にひっこむと、手に小さな何かを持ってきた。

アトマイザー。
そのキャップをはずし、自分の手首にシュッとひと吹きする。

「これも返したほうがいい?」
「持ってていいよ。もと

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雪の恋【掌編小説】

私は雪女よ。
最期に君は笑った。
だから空に還っていくわ。

雪国育ちだったね。
君の純粋さは、雪のように白かった。
クールな所は、雪の冷たさ。
微笑みは、日の下の雪のきらめき。
君の体は、雪肌のなめらかさ──

君の故郷を歩く。君のかけらを探して。
気がつくと山に迷いこんでいた。
雪が降る。ためらいがちに。
ああ、君だね?

自由になった君は、雪の舞いで僕の肩をたたく。僕の頬をぬらし、唇にふれ、

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ドキドキのお誘い【掌編小説】

ドキドキのお誘い【掌編小説】

社内の気になる先輩が、車の免許を取った。
新車か中古車のどちらを買うか、同僚と話している。
「傷つけないように気をつけるから新車」
「ぶつけても心配ないから中古」
「迷うなー」
先輩は笑いながら、私のほうに来た。
「助手席に人がいると、運転が上達するんだって。こんど乗ってくれない?」