仕事がスランプの時は、チャンスと捉えよう
世の中の景気と同様に、会社員時代、仕事の調子が良い時と悪い時で波がありました。
みなさんも、最近まで調子が良かったのに、この頃どうも調子が悪いなと思うこと、ありませんか。特に自身の業務効率が大きく悪化したわけでもなく、むしろ経験が積み上がって、実務能力は上がっているはずなのに。。。。
特に会社員の場合、調子が良くない期間が長くなると、評価、報酬、昇進にも響きかねず、最悪の場合、会社にいづらくなったりと、キャリアに悪影響を及ぼすこともあります。
そこで、今日は、私が大手外資系企業に長年勤める間に、何度か経験した「調子の悪い時期」、いわゆる「スランプ」についてお話ししたいと思います。特に、この時期をどう乗り切るかで、長い会社員人生が変わってくるので、何かのご参考になれば嬉しいです。
目次
スランプの原因
悪循環にハマらない
スランプの時期を有効活用する
まとめ
1.スランプの原因
過去の数回のスランプを振り返ると、自分ではどうにもならない外部要因が引き金になっていました。
例えば、上司が変わったり、優秀な同僚が入社したり、新たなプロジェクトに急遽任命されたりといった状況です。
たとえば、私の経験の一つですが、子会社に出向して本社に戻った際に、スランプに陥りました。本社に戻った際に、新しい外人の上司に、自身が今まで出向先で苦労してやってきたことを評価されず、また、彼の仕事のやり方にもなかなか慣れることができませんでした。それでも、当時私は30代後半のいい大人でしたので、できる限りのベストを尽くし、あの手この手で実績を上げようとしました。しかし、努力の甲斐もなく、同僚よりも評価も低く、すっかり疲れ果ててしまいました。
次のセクションでは、このようなスランプをどう乗り切るかについてお話しします。
2.悪循環にハマらない
自身の経験上、スランプに陥った際は短期的にリカバリーしようとがむしゃらに頑張りますが、結果や評価が回復してこないと、どうしても、仕事に対するモチベーションが下がってしまいます。
自分自身は何も変わっていないのに、上司や仕事内容が変わったなどの外部要因によって、評価が下がると、当然自分は納得がいきません。私自身、好き嫌いがはっきりしている性格なので、このような「好ましくない状況」に対して、自分の中で、途端に仕事に対するモチベーションが落ちるのを感じる時があります。
ただ、私の経験上、自分の感情のままにやる気を失うのは避けるべきです。自分が損します。
理由は、以下のような悪循環に陥るリスクがあるからです。
上司の評価が下がったからといって、モチベーションを下げると、パフォーマンスは更に悪くなり、仕事で期待された結果を出せなくなります。すると、上司はもとより、自分も自身に対して落胆し、更にモチベーションを落とすことになります。そうなると、更に上司からの評価を落とし、信頼を失うことになり、上の悪循環に入ってしまいます。私も未熟だった頃は、幼児のようにすっかり不貞腐れてしまい、この悪循環にハマり自滅したことがあります。
ところで、この悪循環の中で自分でコントロールできる要素はなんでしょう?
そうです。自身のモチベーションのみです。
ではどう対応すべきか。無理にモチベーションを上げようとする必要はありません。ダダ下がりして不貞腐れないように気をつけるだけです。シンプルに平常心を保ち、現状維持を目指しましょう。それにより、パフォーマンスは下がらず、安定してきます。そうすることにより、自身に落胆して更にモチベーションを下げるようなこともなくなります。
常に平常心を保ち続けていけば、上司の評価も、急激に上がりはしないものの、「君は常に安定した結果を出すね。」と信頼は徐々に得られるようになってきます。私の経験上、言葉で上司からそう言われなくても、何か困ったことがあると、上司はあなたを頼るようになってきます。上司から見ると、波がないというのは一番安心感があるのです。
よって、スランプの時は、自分でコントロールできる自身のモチベーションの管理に集中すると、悪循環にハマることを避けられ、自身が損しないで済みます。
ぜひ、以前の私のような幼稚な過ちは犯さないでくださいね。
3.スランプの時期を有効活用する
40代になり何度かスランプを経験すると、それ以降は、長期戦覚悟で、ゆったりと構えられるようになりました。腐らず、平常心を保って淡々と仕事をする一方で、あまり経営陣から期待されていない分、時間にも余裕が出てくるので、ここぞとばかりに、興味のあるセミナーに参加したり、流行りの本を読んだりして、知識をアップデートしていました。
例えば、具体的には、世間でアート思考がもてはやされるようになったので、社会人向けのデッサンやグラレコの研修に参加しました。スランプになっていなければ、得られていない視点で、非常に楽しかったですし、思いがけず、のちの仕事に役に立ちました。
また、若い頃に勉強したフランス語の語学学校にも、通いました。久しぶりに、普段とは異なる脳みその部位を使う感じで、良い刺激です。また、のちに部下の人たちと出張でフランスに立ち寄ることがあり、この時に語学力をブラッシュアップできたおかげで、ゆったりと食事をしたり楽しく過ごせました。
スランプの時期は面白いことに、良いタイミングで転職エージェントから転職のお誘いもよくありました。比較的時間がとりやすいので、面接を受けたこともあります。転職しなくても、労働市場の様子や市場価値を再確認する良い機会になります。「今の給料は恵まれてる方だな」「同じ職種でも業界を変えると、もうちょっと稼げそうだな」といった感じです。また、いざというときのために、レジュメや職務経歴書をアップデートしておくのも良いでしょう。
ぜひ、焦らず、スランプの時期をチャンスと捉えて、普段できないことに挑戦するなど、有効活用してみてください。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
誰もがスランプは経験します。自身の経験上、むしろ「スランプ時期がほとんどで、たまに調子が良い時がある」と感じるぐらいです。それでも腐らず、逆にスランプを活用して、楽しく有意義に過ごす方法を模索してみてください。スランプ中に得た経験が、のちに何かの役に立つ時がきっとあります。
ぜひ、みなさんもスランプ中の過ごし方の良いアイディアを思いついたら、教えてください!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ありがとうございます😄