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詩に写真、写真に詩、ともかく短い言葉と少しの写真。
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#自由詩

2024.06.21

2024.06.21

背後、遠くからじんわり影が伸びてくるのを感じる瞬間がありますが、あれ、あなたですよね?踏みますよ、早く逃げないと。影踏み。もう一度、踏みますよ。陽に背を向けているから、僕はすぐに気付きますよ。



もはや横たわるのも満足ではない私の髪だけがしなやか



自分を罵る日々が続いても私は朧月ではありません、すみません。(朧月のみなさん、生き延びて。)



男たるもの、でなくとも、似たようなも

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六月

六月

梅雨の間の快晴は
それを想い出させるに十分です
ありがた迷惑
すっかり目を閉じて過ごしております

眠りたいよ(大丈夫です)



出番を失ったパリパリのビニール傘
上手く折り畳んでは貰えない日傘
スナフキンみたいなハット
墓地に挟まれて歩く道
リュックに差したバドミントンのラケット二つ

もう眠ったよ(そうは思いません)



セミはまだ鳴いていません
なにかの虫と
夜はカエルが鳴きます

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2021.07.01「生活」

2021.07.01「生活」

あかんです
うまくいかんです
あれ出来ん これ出来ん
で、目に水溜めて時間を待ちます

体は横にしてあって、時々起きて足の運動をします
で、鈴の音が聞こえる時間や(小中学校が近い家)
電車の通る音(橋が近くにあります)

人が居て、人が動いていて、人が生きていて、
どこかへ行ったり帰ったり
誰か知らん他人が誰か知らん人と会ったり別れたりするのを
頭に浮かべて
それだけで頭がいっぱいになって
目の水

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