会って、話すこと。
こんにちは。
昨日は、久しぶりに新書を購入しました。
田中さんの「会って、話すこと」と言う本です。
田中さんは、元電通のコピーライターで、数年前に退職し、独立してマルチに活動されています。
前作、「読みたいことを、書けばいい」も大ヒットされ、
その本も面白かったため、読破しました。
私は、3000冊以上、本を読んできて、良い本とあまり良くない本の違いが、自分の中の指針としてあります。
それは、「見やすいかどうか」
一つは、文字の大きさです。
大きすぎてもダメで、小さすぎるのは、最悪。
適度なサイズであることが重要で、会って話すこと、は最高のサイズ感です。
もう一つは、余白の作り方。
余白は、息継ぎのようなものだと思っています。
それが少なすぎると、読んでいて途中で疲れたりします。
余白が多すぎると、本としての満足感が下がります。
余白の作り方も、この本は、ベストでした。
内容ももちろん、素晴らしかったですが、
こういった、内容以外の、本の構成や編集の仕方が、すごく重要です。
本好きが読むことよりも、本をあまり読まない方でも、読みやすくすることが、大事だと思うのです。
専門分野の本は、ぎっしり内容を詰めているのですが、文字数が多すぎたり、余裕がないため、本好き以外は、手に取るのすら、難しくなります。
つまり、読み手を創造して、制作している本なのか、
それとも、自分が伝えたいことをつたればいいという主観的な本なのか、
これが、文字の大きさや余白で大きく表れていくのだと思います。
そこの気遣いまでできている本は、良書ですし、内容も比例して面白くなります。
本が苦手な方やあまり得意でない方は、パッと手にした時に、読み進めやすいな、という視点で、ぜひ探してもらうと、良い本に巡り合いやすいかと思います。
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内容も、触れておきますが、田中さんは、何度か対談動画なども見たことがあるのですが、
基本ふざけている人です。
ボケにボケをかさねることが通常運転で、本題に入ることにかなり回り道をしないと辿り着けない方です。
この本も、実際、かなり遠回りしていて、最後の方のページになればなるほど、実用的で、とても有意義な内容になっています。
今回、インタビューの一見、文字数合わせのためか、と思われるくらいの、有意義とは言えない対話の内容が入ってます。
いや、もしかしたら、本当に、原稿の上がりが少なく、本を作るために、しょうがなく入れたのかもしれません。
と見せつつ、今回の、「会って話すこと」とは、どう言うことなのか、
どう言う効果があるのか、と言うことを、実例を見せながら、されていて、
本の内容に、かなり厚みをもたしてくれた対話になっているなと思います。
あ、内容からは少しずれましたが、一番心に残った文章は、
「オンラインのダメさは、身体がないこと」
と言う表現です。
確かに、その弊害は大きいなと感じました。
私はこの一年半、オンライン中心にやってきて、
成果という意味では、あまり得られなかった部分と、
オンラインだからこその場所を飛び越え、時間を共有できる素晴らしさも体感しました。
もっと、オンラインで雑談できる場を創造できれば、新しい道も拓けるのかなと思いました。
リアルでも、来年からは、仕事上では半分以上動いていこうと思いますが、オンラインでできる可能性ももっと探っていきたいなと思います。
会って、話す。
すごくシンプルなことが難しくなる、という不思議な時代に入り、
これから、自分にとって、何が大事なのか、本当の意味で、仕事も人も選んでいかないといけないなと思います。
会いたいな、話したいな、と思うのは、やはりフィーリング。
そこを無理に会わなくても、話さなくても、良い時代になってきたのは、
むしろ、とてもいいとこなんじゃないかなと。
とても、学びになる、考えさせられる、良い本でした!
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