ハムスターに感化される売れない芸人の話 1.母の日
内臓が飛び出たのかと思った。
毎朝、フェレットが餌を寄越せと格子をかじり揺する騒音で目が覚める。
視界の半分以上が目蓋の裏側って状態で、
外出自粛に責任を転嫁したくなる重い身体を、
いつの間にやら増えてしまった我が家の小動物たちに傾けていく。
3匹同じケージで暮らすロボロフスキーハムスターという生き物。
ハムスターの中では最小の種類。
未だ寝惚け眼の僕とは違い、その小さな身をこれでもかと燃やして滑車を回している。
餌の時間ではない、充分に餌も水も残っている。
最近は専ら新